醒めない夢を見ていた

ただ、いとしいとつたえるだけ。

『にぃに、だいすきだよ』ー中丸雄一×復讐劇が見たいー

どうもこんにちは。こんばんは。ハルです。最近かつん界隈は嬉しいことがてんこ盛りですね!おかげでかなりHappyな日常を送れている卒業間近の学生です。

KAT-TUNの再始動1発目のシングル『Ask yourself』発売決定おめでとう〜〜〜!!!!かめにゃんも3さい…もとい、32歳のお誕生日おめでとう〜〜〜!!!!AMU博多シティ7周年イメージキャラクター就任おめでとう〜〜〜!!!!『ユメより、亀』発売おめでとう〜〜〜!!!!ユメカメ、最っ高に素敵なフォトブックでした。包み隠さず過去をちゃんと抱きしめる。亀梨和也の濃密で噎せ返りそうな魅力がぎゅっと詰まった1冊でした。強烈で、正直で、もっともっとかめなしくんのこと大好きになった。改めて32歳、おめでとう。

 

さて!これまで私はなかまるくんにたくさんの役柄をやって欲しいなと勝手に願ってきたのですが、(しかし当の本人は芝居に対するモチベーションあまり上がらないらしい)また今回もこんな役のなかまるくんが見たい…こんな役にチャレンジする日が来るといいなあ…と思い立って新たなシナリオを考えたのでここに書き連ねたいと思います。今回も完全にざっくばらんにまとめただけのものになっていますが、読んでいただけると幸いです。(なお、以下の物語はすべて個人の願望です)

 

 

『中丸雄一×復讐劇』

『にぃに、おはなのかんむりつくって!あたまにのせるの!』

「はい、どうぞ。冠だけじゃ寂しいから、指輪も作ったよ。お姫さまみたいで綺麗だぞ。」

『わあ…!きれいだねえ…。ありがとう!』

____『ねぇ、にぃにしってる?』

「ん?なあに?」

『おんなのこは、おおきくなったら、けっこんするんだって!はなよめさんになるんだって!ママがいってたよ!』

「そうだよ。大人になったら女の子も男の子も、みんな結婚するんだよ。女の子はウエディングドレスを着て、かわいいお姫さまになるんだ。」

『にぃにもけっこんするの?』

「うん、好きな人ができたらね」

『…わたし、にぃにのおよめさんになる!』

「ありがとう。大きくなったら、結婚しような」

『…おおきいってどのくらい?』

「そうだな…ちゃんと仕事してお金を稼いで、この人といっしょにいたい、って思えるようになったらかな。」

『ずーっとずーっとみらいのおはなしだね』

「……………でも、そう遠くない未来だよ。」

『にぃにはわたしとけっこんするの!やくそくだよ?』

「うん、約束な。」

 

 

14歳の雄一には結婚を約束した女の子がいた。彼より10歳年下の、いとこの女の子。彼のことを「にぃに」と呼び、いつも彼のあとをくっついて歩き回る、天真爛漫な女の子だった。彼は女の子のことを『妹』だと思うようになっていった。


_____『にぃに、おままごとしよう!』

『にぃに、サッカーするの?
わたしもやりたい!』

『にぃに、ケーキ、おいしいね!』

『にぃに、だっこ。だっこして!』

『にぃに?』

「どうした?」

『……だいすきだよ』

1999年の夏、静岡県にある町の湖の畔で少女の遺体が見つかった。それは、7歳になったあのいとこの女の子だった。月が水面に揺らめく、美しい夜のことだった。
16歳になっていた雄一は、『妹』を失った喪失感から自暴自棄になり、通っていた高校を辞めてしまう。夜中にひとりで事件現場の湖に向かい、『妹』が亡くなったのと同じように夜の冷たい湖に浮かび謝り続けるのだった。『冷たかったな、痛かったな、怖かったな、ごめんな…』そんな折、バスでたまたま降りた先にあった児童養護施設「爽樹の森」から出てきた見覚えのある顔に嫌な予感を覚える。仏壇用の花束を持ち、雨の中傘もささずに歩くその姿は、『妹』を殺されたあの夏の日、事件現場の湖の近くで目撃された少年によく姿が似ていた。そしてその少年は、彼の中学の友達であり、『妹』を殺した犯人の『少年』だったのだ。『慧…お前…』ゆっくり彼の方に近づき、さしていた傘をはらりと捨てた少年『慧』は、闇の深淵のような瞳を彼に投げかけ、『妹』が使っていた髪留めを渡し、にやりと笑って逃走した。


事件から15年後、29歳になった雄一は、ひとりで独自に事件のことを調べるようになってゆく。調べていく中で、彼の中で薄れていた記憶が蘇る。彼は事件の日、『妹』が不審な少年に付いていく姿を遠くに見ていたのだ。

____『にぃに!わたしむこうであそんでくるね!』

「そっちは湖だから危ないよ!ひとりで行っちゃだめだ!戻って来い!」

『だいじょうぶ!にぃにみてるでしょう?』

彼が『妹』にあげた髪留めを手に握りしめ、湖のほうへと向かう『妹』。その瞬間、風船を手に車から降りてきた少年と手を繋ぎ、少年にほほ笑みかけた瞬間、赤い風船が空に揺らめくのを彼は見た。小さな影は一瞬のうちに視界から消え、少年の細くて長い影だけが、湖に佇んでいたのを、彼は思い出した。

 


自分が『妹』を殺してしまったのかもしれないと自責の念を感じ始めていた彼は、さらに深く事件を追って慧のいた児童養護施設を訪ねる。そこで施設の職員から、こんな話を聞かされる。

『慧くんは、昔は心の優しい子でねえ。施設の子どもたちとよく遊んでくれてたんですよ。だからみんな、慧くんのことが大好きでね。でも、小学6年生になる頃だったかな。突然心臓病で倒れてしまって。心臓移植することになって、施設を1回出たんです。でも、ドナーがなかなか見つからなくて。3億円くらいお金を頑張って集めたけど、駄目だったらしくて。苦肉の策で、裏経路で心臓移植したとかって噂で。慧くんのお家はおじい様がもともと大病院の会長さんでね、おじい様が裏組織の…暴力団と繋がっているみたいなんですよ。だから、暴力団の下っ端のヤクザを殺して、その心臓を慧くんに移植したみたいなんです。』

「慧は、そのこと知ってたんですか?」

『ええ。慧くんが爽樹の森に来たのも、お母様が慧くんが裏社会と密接に関わって育ってしまった環境を不憫に思って、お友達と優しい先生と綺麗な心を持って大きくなってほしいとの気持ちからですから。慧くんは物心ついた頃からお家の事情についてうっすら分かってたみたいです。心臓移植が終わったあと、何故自分が生きていられるのか、誰から心臓を移植されたのか、病院でおじい様から直接聞いたそうです。』

「慧はヤクザの心臓を得たから『妹』を殺したってことですか。悪魔と契約したからあんなにボロボロになってしまったんですか。『妹』はもう大人になることなんて出来ないのに、もう俺のことを『にぃに』って呼んではくれないのに、あいつは医療少年院からのうのうと出てきて『妹』が経験したことないことたくさん経験するんですか。教えてください先生。ねえ!」

『いえ、あの…そういうことでは…』

「あんた、慧の育ての親だろ?同じ目に遭わせてやろうか?なあ?湖に体投げてやろうか?『妹』は思ったんだよ。冷たいな、痛いなって。おうち帰りたいなって思ったんだよ!お前、死ぬ前に『妹』がなんて言ってたか知らないだろ!『にぃに』って言ったんだぞ!俺ほんとの兄貴じゃないのに!ただのいとこなのに!親戚なのに俺の名前呼んで死んでったんだ!慧に体投げられて。小さくて軽い体がぷかぷか湖に浮かんでたんだよ人形みたいに!」

職員の胸ぐらを掴みながら、底の見えない深海みたいに冷えた目線を向ける彼は、震え続けていた。

____『俺は慧を殺しますよ。あいつが不条理な犠牲の上に立ってる人間だとしても、俺は絶対にあいつを殺す。』


復讐のために人生を捧げ、光の中を歩くことなく孤独を選んで生きてゆくことを決めた彼のもとに、ある時1人の女性が現れる。高校生だという彼女は、目を背けたくなるような悪事をこなしていく彼を支える。最初は姦しいと思い敬遠していたが、会う度にどこか同じ雰囲気を感じ取るようになり、親密になってゆく。しかし彼女は『慧』が少年院に行ってから生まれた『慧』の妹だった。事件のことは何一つ聞かされていないらしいと知った彼は、純粋で無垢な彼女に心揺さぶられる。復讐と恋を天秤にかけ、その狭間で揺れる彼は、彼女からこう告げられる。


____『中丸さん、大好きです。』


それは、『妹』が『にぃに』にくれた最期の言葉で…

 

家に帰れば二人の妹がいて、親戚の集まりに行けば10歳も年下のいとこの女の子がいるなかまるくん、絶対モテる…!おままごとしたりいっしょにお菓子作ったりしてあげつつ、自分は14歳の中学2年生。サッカー部のキャプテンなんか務めてるわけです。そんな『にぃに』が大好きな女の子の初恋は、間違いなく『にぃに』なのです。彼女が生きていたら、大人になったらきっと問いかけたことでしょう。『ねぇにぃに、私が子供の頃のこと覚えてる…?』「ん?昔のことはあんまり覚えてないや。」10歳も年下の『妹』の世話に手を焼いたことを忘れるはずは無いのですが、敢えてとぼけるなかまるくん。そんな彼のうっすら笑った顔を横目に見ながら、彼女は言うのです。『覚えてないなら流して聞いてほしいんだけどね…?わたしの初恋は4歳のときだったよ…』と。

そんな淡く消える初恋も叶わぬままに殺されてしまった『妹』のことを、彼はずっとずっと心に刻み続けるのです。神様に『妹』との永遠を誓えなかった代わりに、黒い黒い塊に心を蝕まれてしまう。事件から15年経って復讐に燃える彼にはもう、優しかった瞳も、サッカーの上手な『にぃに』の面影も、草原に生えている花で花冠を作ってくれた温かな時間もないのです。29歳の『にぃに』にあるのは光の入らない虚ろな瞳と冷酷な復讐の心、背負った十字架と禁忌の重さだけ。しかし彼は、自分のことを「大好きだ」と言ってくれる『妹』を殺した少年の妹に出逢って心揺れてしまう。彼は自分の犯した禁忌の重さに気づいて毎夜泣くのです。そして鋭利なナイフで少年の妹を刺そうとしてしまう。『ごめんな…にぃに、お前のこと守ってやれなかった…春になったら、春になったらまた花冠、つくろうな。』彼は妹ではなく、自分のことを刺してしまうのです。優しい優しい、『にぃに』の顔をして。それは、妹が殺された時と同じ、静かに輝く月が美しい夜のことでした。

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このドラマは絶対に絶対に水曜夜10時の日〇レ枠でやって欲しい…!なかまるくんは本格復讐劇初出演で期待度Max。記者会見ではおどおどしながら『えー、重く悲しいお話ではあるんですけども、観ていただく皆さんもきっと何か分かることがあると思います。この作品を通してですね、家族、恋人、友達とかいう括りでは語れない純粋で儚い愛というものを少しでも感じていただけると嬉しいです。』とか言うんでしょ?そして記者の人が『妹』役の子役の子に『なかまるさんはやさしいですか?』って質問したら「いっしょにあそんでくれてごはんもたべてくれてたのしいからすきです」とか言われて表情筋ゆるっゆるになるんですよ!!!!そしてそれを踏まえて味を占めたドラマスタッフが初回盤DVD BOXのメイキングでは『妹』役の子抱っこしたり、頭撫で撫でしたりご飯一緒に食べたり遊んだりして、パパになったらこんな感じなんだろうな〜〜〜!とか妄想させる映像付けたりしちゃうんでしょ?何それ最高買う!!!!!!!!

なにかに飢えるような瞳をしてたのにカットかかった瞬間に『あーこれ怖いっすね!』って言いながら目尻に皺寄せて笑っていつものなかまるくんに戻るんですよ!!!!ロングインタビューでは『僕にとってこういうしっかりとした復讐劇は初めての経験で、演じる前はすごく不安で眠れない日も多かったんですけど…。えへへ(笑)でもこの作品に出会えて日々の視点がすごく変わったというか。様々な愛の形と、絶対悪はあるのかみたいな深いところまで考えるようになれましたね。』ってほっとしたような顔で語る。見どころは?と聞かれたら『あのー、『妹』を殺した慧のいた児童養護施設の職員に詰め寄って怒りをぶつけるシーンがあるんですけど、あそこは頑張りましたね。(笑)監督さんに「中丸くんは視線で演技するのがすごく上手で生かしたいから、思いっきり睨んで。ジャニーズだからとかいらないから。ひとりの『被害者』としてそこに居てくれればいいから。」って言っていただけたので、自分でもびっくりするくらい役に憑依出来ましたね。そのシーン撮り終えてから家に帰っても、なかなかリラックスできなくて悲しかったくらい。』って監督にべた褒めされて嬉しそうに頑張ったシーンを語るなかまるくんを、ぜひ見たい。

 

 

気づいたら5000字超えてた…(戦慄)

ここまで読んで下さった皆さまありがとうございました!長々と書いてしまいましたが、なかまるくんが素敵な役にめぐり逢い、素敵な俳優さんになれますように…!

 

それではまた!