醒めない夢を見ていた

ただ、いとしいとつたえるだけ。

KAT-TUN

あなたが抱きしめる刹那のうつくしさについて

わたしは、季節の移ろいを慈しむひとがすきだ。前にも書いた記憶があるけれど、もういちど書く。春夏秋冬を肌に落とし込んで、嬉しそうにちいさく笑うひとがすきだ。 暖かな風の匂い、新しい学校の校庭に咲く桜の絨毯のなか、まっさらな年月を重ねる春。大人…

白い薔薇の蕾と取り留めのない手紙のこと -なかまるくん36回目の誕生日によせて-

"すき"という気持ちは、数式のようだとおもう。 夜空に光る星のように無数に存在する素数を探すように。 いつからか決められた公式で図形の面積を求めるように。 "何故"を辿ると必ず答えの出てくる、決まり切った気持ちのように感じることがある。 いろんな…

甘い蜃気楼に残す愛の跡は -KAT-TUN『甘い渇き』が最高という話-

狂おしい劇薬を、甘美な毒を、あなたは飲んだことがあるでしょうか。甘い罠に沈んで、ただ過ぎていく時間の残酷さや隔たりなど棄てて、自身の心と躰をありのままの衝動に任せる。 そんな刹那と歪んだ愛を、欲望のままに紡ぐ。KAT-TUN10枚目のオリジナル・ア…

東京、それはさようならのうみのファンタジー。-『中丸君の楽しい時間3』を観て-

東京には、ファンタジーのフィルターがかかっている。たとえば、なんだか魔法的であるとか、眠らない街であるとか、夢がたくさん詰まっているとか、この街にいると寂しさなど消えてしまうとか、どこか繋がっていて霊性のある都市だとか、雑誌などでそのファ…

月の綺麗な冬の夜だから、『何年たっても』の話をしよう

皆さまは、2008年6月4日に発売されたKAT-TUNの3枚目のオリジナルアルバム、『KAT-TUN Ⅲ -QUEEN OF PIRATES-』をご存知でしょうか。このアルバムは、人呼んでKAT-TUNの歴史の中でも最高傑作と呼ばれている作品(コンサート然り)です。このQOPに関しまして、言…

Who are You?〜素知らぬ顔したキュートな殺人犯、中丸雄一さんがつくる『楽しい時間』ポスター考察〜

貴方はPOPな殺人現場を見たことがあるでしょうか。 POPでトリッキーでシニカルでシュールでキュートでグロテスク、立ち込める死の匂いを打ち消すように、眩い青が光る殺人現場。ドラマや小説や映画の中の話ではありません。 これはある1人のアイドルの、何人…

"革命の前夜だって街はやけにざわめいて" 中丸雄一さんの魅力を伝えたくて、2018秋

さて、衝撃の夜、革命から五夜経ちました。世間一般のみなさまのパブリックイメージは『好青年』『ボイパすごいな』『シューイチで面白い男の子』『なんかちょっと最近面白いな』であろうKAT-TUNの中丸雄一さんが、日曜日放送の番組でブラホックを外したあの…

季節の色が変わっても

金木犀の薫る季節になった。衣替えをする気候になった。長袖のニットが着たい季節になった。わたしの白すぎる肌にも似合うゴールドの指輪をみつける旅に出る季節になった。ベリーのリップを纏う季節になった。でもただひとつ、わたしのなかで変わらないもの…

中丸雄一さんによるわたしの愛する25の曲達の25の解釈が知りたい話-第1章-

みなさんこんばんは。ハルです。 突然ですがわたしの心の叫びを聞いていただきたい。 なかまるくんにカバーして欲しいアーティストの曲たちが多すぎる!!!1回でいいからソロコーナーでメンバーそれぞれアーティストのカバーをやってくれ!!!衣装も演出も…

星降る夜に花束を ~なかまるくん35回目の誕生日によせて〜

『わたしはあなたが好き』という目に見えない曖昧なきもちの輪郭をなぞって掴む、というのはとても難しい作業だなあ、と思う。けれどその世界一難解でぐにゃぐにゃに捻れてしまうことの多いそのきもちを伝える術はどうやらこの世にたくさんあるらしい、と気…

【追記】KAT-TUN4年振りのオリジナル・アルバム『CAST』収録の『Don't wait』が最高という話。

聴けば聴くほど大名盤、最高最強に美しい18の曲達。聴く人、聴く場所、聴く心。その場面場面で様々な想いが宝石箱のように散りばめられるKAT-TUNの通算9枚目のオリジナル・アルバム(なお前作『come Here』からは実に4年ぶり!)『CAST』が最高であり、そして…

彼の生きる世界を考えてみた話。

どうもこんにちは、ハルです。 ある時ふと、こんなことを思いました。 「無色が似合いそうななかまるくんほど色のある世界が似合うアイドルはいないのでは…?」 そこで勢いにかまけて「中丸雄一×色」というテーマでわたしが「なかまるくんにやこんな役をやっ…

旅立ちの鐘が鳴り響く

あの日からもう5日経ったけれど、まだ震えがとまらない。まだうまく言葉が出てこない。けれどこの歓喜を、文字に残しておこうとおもう。こんなにも嬉しくて嬉しくて、伝えたい言葉が、歓喜のあまりお正月の空気を纏った白い息に乗って消えてしまうなんて経験…

あしたも優しい陽がのぼるように

わたしが宇宙一だいすきな男の子が、34歳になった。 いつもこの日になると、「中丸雄一」というひとの力強さとやさしさとまっすぐさに、どうしようもなく泣きそうになる。 幾度の荒波を乗り越えてきたKAT-TUNという船の真ん中で、しっかりと帆を支えていたの…