醒めない夢を見ていた

ただ、いとしいとつたえるだけ。

あなたにお手紙書きましょう

KAT-TUNのみなさん、デビュー12周年おめでとうございました。新たな船出を迎える3人に、心からの感謝と祝福を。少し遅れてしまいましたが、今日はKAT-TUNに、はじめての手紙を書いてみようとおもいます。わたしが毎日付けているほぼ日手帳に書いたものに加筆しました。きもちが溢れてぐちゃぐちゃになっていますが、お時間のある方はぜひ読んでみてください。

 

 

 

はじめて、手帳のひとマスずつに文字を書いてみることにします。今日は特別な日だから、大切な男の子たちのお誕生日だから、綺麗な日記でいたい。

おもえば、わたしがKAT-TUNと出逢ったのは、有閑倶楽部のころでした。夏と冬しかない地元で、少しだけ秋の風と金木犀の香りがする10月。まさか人生のほとんどを捧げて愛することになるとはおもわなかった。当時小学2年生だったわたしの審美眼はただしかった。これ、冗談じゃなくてほんとうだよ?あの頃の、くるしくてくるしくて壊れそうで脆くてKAT-TUNに縋った自分に、『えらかった!』と言ってやりたいです。わたしは当時、幼いながらにもアイドルは眩くて真白で、溢れるばかりの輝きを放つ存在だとおもっていました。でも、わたしが出逢った男の子たちはちょっと違ってた。すごく生き急いで、渇望感と焦燥と熟しすぎてこぼれ落ちそうな果実みたいな色気を纏って、冴やけさの宿った瞳をしていました。ずっとずっと孤独なんだろうな、とおもってた。ごめんね。でも、そんな姿が鮮やかに映って、早熟だったわたしに、刹那と永遠のうつくしさを教えてくれました。『きっとこれ、幻だね』わたしの母ははじめてKAT-TUNを見たとき、そう言いました。こどものわたしには分からなかったけれど、大人にはなにか予感していたものがあったのでしょうか。永遠なんかじゃないと、おもうかたちだったのかな。いまも不思議におもうけれど、未だにその答えを聞いていません。聞けませんでした。たぶん、これからも聞けないんだろうなあ、などとおもったりするのですが。でも振り返るとほんと〜〜〜〜〜にいろんなことがあって、ちょっと笑い話にできるところとまだできないところがあるのだけれど、なんだよなんなんだよほんとに!なんでそんなみんなして違う方向向いてんの?背中合わせなのなんでなの?なんであかにしくん最近いつも帽子かぶってんの?なんで振り揃わないの?ねえなんで??みたいな、いま思えば『うるさいなガキんちょ!』のひとことで済むようなことで幼心にたくさん悩んだりして。でも音と光にかたちづくられるみんなのうつくしさに、最後の挨拶のことばのまっすぐさに、『これが神さまかあ…時代を抱いた男たちかあ…時代に求められた男たちかあ…わたしが信じる道かあ』などとライブの度に納得して、泣きながらカトゥーンありがとう!と苦笑いに似せた笑顔で笑ってみたりしていた。だいすきだった『6人のKAT-TUN』が終わりを告げて、見られなくなったことはほんとうに堪えたけれど、でも、それでも現実は容赦なくやってきた。それ以降もずっと。息つく間もなく目の前に立ちはだかるのは現実ばかりで。それでも、傷を負うからうつくしくなり、終わりから始まる新しい物語があって、おおきな河はかたちを変えながら流れ続ける。身を焦がすような想いの先にある、燃え立つ夢が浮かぶ船をたゆたう姿。夢の中でぷかぷか浮かんでるだけじゃ味気なくてつまんなくて、中途半端なファンタジーお断りで。そんなKAT-TUNがずっとずっといたんだよ。みんなそれぞれ、基本的には自分のことばかりだけどそれが堪らなく愛おしい。KAT-TUNのメンバーがいちばんのKAT-TUNのファンで。なんか書いてる途中で何言いたいか分からなくなってきた自分の語彙力がほんとうに悔しいけれど、(ここは笑うところ) すきが溢れて雫になって零れ落ちて、言葉にならない『ありがとう』がやってくる。雨粒が地面に落ちてすぐさまかたちを変えるみたいに、純粋にきもちが零れ落ちる。わたしはこれからも、新しい季節が巡るたびに、彼らに恋をするんだろうなあとおもう。皆の者、狼煙をあげろ!雷鳴轟くところに天下人ありだ!戦の用意はいいか!抱かれる用意はいいか!時代の寵児の目撃者になるのはきみだ!もうすぐ海賊船の航海を始めるぞ!いきなり飛び乗ったって問題ない。ボロボロの船体?傷ついた帆?それがどうした!いまの船はこんなにも強靭だ!ちょっとやそっとじゃ壊れねえぞ!だから安心して船に乗りな!モタモタしてると置いてくぞ!だから振り落とされる前にさあ早く!平成がもうすぐ終わりを迎えるこの時代に、もう一度天下を取るのは彼らしかいない。

 

 

KAT-TUNのみなさん、12周年おめでとうございます。

季節は春ですね。わたしの部屋から見える桜も、船出を祝うようでとても綺麗です。

最高に素敵な13年目にしましょう。

これからのKAT-TUNに溢れんばかりのあたたかな幸せが降り注ぐことをお祈りしております。

 

 

この先の景色も、どうかいっしょに。

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