醒めない夢を見ていた

ただ、いとしいとつたえるだけ。

きみをうつくしいとおもうとき、

この1年、まっすぐに、まっすぐに走り続けてきたきみへ。いまきみがみている光は何色ですか?あたたかい色に包まれているといいなとおもいます。きみの熱がつたわらない夜空に、きみと、きみの大切なひとの安寧を託します。わたしなら抱えきれずにこぼしてしまうほどのお仕事と、大切なひとと永遠に居るという約束を交わした先で、これからも毎日あたりまえのように笑っていてくれると勝手に祈ってしまっていました。ほんとうに身勝手に。

今年の誕生日、テレビ画面の先に、Twitterに、YouTubeに、あなたは居ません。空っぽの椅子に残る熱はすこしつめたく、空席のままに存続しています。

きみの名前と血液型と誕生日とグループの名前くらいしか知らないまま、ここまで応援してきました。ひとつすきなところを見つけていくたび、それをすり抜けてわたしよりずっと先を歩いている、そんなひとでした。不条理や逆光を背中に受けて微笑んで、わずかに揺らぐあなたの輪郭が色濃くなる瞬間がすきでした。あなたのすべてを知りたいと思うときも幾度もあったけれど、知らないふりして騙されたまま、やさしい嘘だらけの世界で遊ぶのがとてもたのしかった。この1年、きみを乗せて動く船はあなたのおもう場所へまっすぐにすすむことは多くなかったとおもいます。何度も何度も矢面に立って自分の言葉を紡がなければならなかったとき、わたしはいつもあなたの生活があたたかくありますようにとねがいました。晴れでも雨でも風の日も、どんな日でも生活は続くから、いつもより力を使った日は背中を預けられるぬくもりがあるといいなと祈りました。それはきょうだって変わりません。

貰ったたくさんのしあわせを数えながら8月のあの日から今日までを過ごしました。やっぱり、やっぱりきらいにはなれなくて、きみの、きみの大切でまもりたいひとたちの明日のことをかんがえていました。不思議と何も手につかない、ということはなくて、むしろ一生懸命に仕事をしています。複雑なものは単純なものを笑うけれど、単純で透明な一歩だけがわたしたちを支えてくれるということを、きみが教えてくれたからです。きみがいない今、生活をがんばっています。正解を選んで進むのではなく、選んだ道を正解にしてきたきみのことを、わたしはずっとずっと信じています。30代最後の日を、きみのことがだいすきなひと達に捧げてくれたこと、時間が経ってみればその尊さがつたわってきました。とてもうれしかった。あの冬の日、たのしいとき、さみしいとき、かなしいとき、つらいとき、背中を預けるひととずっといっしょにいると約束したことを告白してくれたとき、アイドルとしての自分と、ひとりのひととしての守りたいひとを、ちゃんと守ってくれてありがとう。Zepp Diver Cityのステージ。扉が開いてみんなにアピールしたあと、いつものように好きな音に気持ちを乗せて真ん中で飛び跳ねながらビートボックスしていたの、わすれないよ。

つよくて、やさしくて、ひとをおもう気持ちがまっすぐなひと。どうかきみのこころの形が変わっていませんように。きみのこころの真ん中にある星にくべた火が、消えていませんように。煤煙のつまった薄ぎたない夜の角が、こころのいちばん柔らかい部分を掘るとき、愛ということばに近づこうとするのは、わたしの賭けです。ちょっとだけめんどくさくて、世界をななめに見るくせに、ひとのやさしさにきらきらな瞳でうれしそうな顔をする。きみは完全なリアリストだって自分を見ているけど、きみは結構ロマンチストだよ。きみの平熱の美学が、わたしはすきです。

自分では選ばなかった選択こそが、ひとを案外遠くまで運んでいくことを、きみを通して知りました。ひとはたったひとつの自分の一生を生きることしか出来なくて、あといくつかの他人の人生をひっかくくらいで終わってしまうといいます。でもそのひっかきかたに自分の一生がかかっているのだとおもいます。わたし達は無傷ではいられなくて、傷がいっぱいあるからこそ、光のなかでは乱反射して美しいのです。だからわたしは、それでも、ただきみをみつめて、生きていきます。

たいせつなひとのしあわせを祈るとき、そのひとを天使だと言じ続けることはきっととてもたいせつで、それはさみしさを、真夜中も早朝も部屋に満ちる光のように捉えることだとおもいます。わたしはいま、とてもとてもさみしい。でもまだいまは、さみしいまんまでいいんだと信じています。なかまるくん、おいしいごはんをたべていますか?あたたかい場所にいますか?たのしいこと、できていますか?ともだちに逢えていますか?たいせつなひとにまっすぐ、想いを伝えていますか?このまっさらな時間は、仕事がだいすきなきみにはつらいかもしれません。でも、あなたの面白そうなひとや宝物を見つけて、その宝物と併走していくような人生がだいすきだから、また逢えるようにぜんぶ抱きしめて待っています。きみがいた場所は、きみが居ないまま進んでいるけれど、大事な最後の1ピースが足りないのです。その1ピースがいつか嵌りますように。さみしいまんまで、きみのたいせつなひとたちを精一杯応援しながら、わたしはここで、きみを待ちます。遠回りでも大丈夫。これが届くのがきょうより先だっていい。2度と会えないことの意味、わたしたちも、あなたたちも、きっといつまでだって、まだ知らない。きみがいれば、わたしなどいなくても変わらない、そのことがすきです。きみがすきです。

 

 

なかまるくん、お誕生日おめでとうございます。

生まれてきてくれてありがとう。

絶対に手が届かないのに、その手を振り払うことはしないきみがすきです。

どうしようもなくやさしすぎるきみがすき。

こんなにも近くに感じるのに、どうしようもなく遠いきみがすき。

どうか穏やかに、やさしく、たいせつなひとたちを愛する毎日を過ごしてください。

 

 

 

 

 

ずっと味方でいるね。