醒めない夢を見ていた

ただ、いとしいとつたえるだけ。

夢の荒野のまんなかで祈るということ -なかまるくん39歳の誕生日によせて-

どんな言葉をきみに送ってもどうしたって朽ちてしまうことは、この世界の決まりなのかもしれない。

この感情は夜に似ている。外は雨で、好きになってからずっと夢の中に閉じ込められているみたいだ、とわたしはおもう。これを書いているいまも、窓の外は夜で、見えないオーロラに守られている。

 

 

この一年もまた、なかまるくんをすきでいられてよかったと心からおもう。

ひとが新しい渦のなかにいるとき、自分だけが取り残されていたらどうしようと不安になってしまったりもする。名前や存在だけが全力ではしりだして、きもちは遠い彼方に置き去りのままで。

きみがひとつ歳を重ねた日から今日まで、天気も街の匂いもきみのまわりで吹く風も、すっかり変わったけれど、ぜんぶうつくしいものにしたなかまるくんのことがすきだ。

 

 

誇らしげに宝箱のなかのおもちゃを自慢するこどもみたいに、KAT-TUNでいる時間を大切にしてはしゃいだ春。ステージの光とペンライトのうねりを喰って力のかぎりに跳ぶきみの魂のかたちが、花火みたいに会場をはしるビートボックスの音が、春が芽吹く風にやさしくとける高音と、強烈なおもさと、夜気をふくんだ気をやってしまいそうなあまさがゆっくり支配する低音が、ダイヤモンドのように光って綺麗だったこと。きみを愛するひとの熱を、しっかり抱きしめていっしょに陽炎になってしまうみたいに、金平糖のあまいとげを溶かして夢のなかへ連れてくみたいに、きみはうちわの文字を読んでいた。トロッコやステージのうえ、わたし達と確実にある境界線のあいだで、一人ひとりに“俺とあなたとの”秘密を渡していた。挨拶で、グループを代表して夏の24時間テレビに行ってきますと宣言してくれたこと。オーラスの「いまは現状維持って感じだけれども。KAT-TUNはまだまだこれからも山場を作れると思ってるんで。上を目指せると思ってます!」の言葉。きみをつくる要素のすべてがすきで、いまもまだ信じる魔法があることの、証明だったようにおもう。

 

 

偉大な大先輩からバトンを受け継いだ旅サラダのリポーターの大役。持ち前の爽やかさと、その場で起きた事象に臨機応変に対応する力、取材先の農家さんや職人さんの言葉をまず聞いて柔らかく受け止め、チャーミングに返すさま。ひとに愛され、その愛を還し、いつもひとの真ん中で生きてきたきみの素敵なところがたくさん詰まった中継。またひとつ新しい居場所ができたこと、とても光栄におもうよ。

 

 

重ねる季節の色が春からすこしずつ夏へとにじむころ、幻みたいな夏のその日がやってきた。自分がかんがえていたよりもあっという間で、なかまるくんが背中にグループを背負って、ジャにののみんな、いっしょに歩んできたすべてのみんなと駆け抜ける24時間という短い日のことをおもうと、胸の中でなにかがゆっくりと満ちていった。隣ではなしをすること、ただそこにいて見守ること、共に夢にチャレンジすること、忘れかけていたなにかを、もう一度心のなかに置いてみること。笑ったり泣いたり、素直になること。いちばんさみしくて悲しいのは、無関心になってしまうということ。心の片隅にすこしでもこの日のことが刻んであれば、それだけで良いということ。みんなが笑って終えられたことに、何より意義があるとおもった。

 

 

「本当に感動の連続でした。さまざまな人に会って、前向きにさせられたような気がしますね。本当に勉強になりました。ありがとうございました。」長いようで短かった24時間を終えたきみはそう言って、やわらかい表情で微笑んでいた。Tシャツを何度着替えても、いっしょにパラデル漫画に挑戦した女の子からもらったバッジだけは、ずっと胸に挑んでいたこと。震える声で、その子の書いた絵本を朗読していたこと。車いすダンスの少年とダンスをするとき、彼が着る白衣の裾をそっと車いすに掛けてサポートしてあげていたこと。会いたいのピースを拾いながら、瞳に涙をためて、眉を下げていたこと。カメラの回っていないところでも、いつだってプロであり続けたこと。責任も重圧も体力も、背負うものや壁は以前より増えて、弱さをちょっとずつ見せてくれたこと。そしてやっぱり、みんなのお兄ちゃんであり続けたこと。いつまでも変わらない笑い皺のできる笑顔が、最後までそこにあったこと。たのしくてゆるい空気のまま、誰かの視点のその先を広げ、人生を変えた、かもしれないこと。KAT-TUN代表で、勝負道具のピアスを付けてこの夏を駆け抜けたなかまるくんは、世界の誰よりも輝いていた。どうしたってわたしのかみさまで、いちばん星だった。きみの平熱の美学が、わたしはどうしたってすきだ。サイダー色の幻みたいな夏が終わって暮れてゆく。気だるさと、さびしさが揺れている。

 

 

今日、きみはまたひとつ歳を重ねる。一生追いつくことのない追いかけっこだ。きみのすきな色の名前がまだない世界できみの名前を呼んだら、きみはどんな顔をするだろう。もう戻らない一瞬を紡いで、それが誰かの永遠になるように、しばらくしたら誰からも忘れ去られてしまうように、わたしはなかまるくんがすきだというこのきもちを守っていこうとおもう。きみの黒曜石の瞳のかがやきがつよくなる度、きみは綺麗になってゆく。わたしはそれが泣きたくなるほどにうれしい。

なかまるくんが明日も頑張ろうとおもう理由が、すこしずつ増えていきますように。大切なものや、守りたいひとのために丁寧に生活できますように。大事にしたいものを、永遠に愛せますように。きみの願うことぜんぶが叶いますように。どうかできればこれから先も、なかまるくんがしあわせだなあとおもえる瞬間が、悲しみよりもすこしでも多くありますように。誰かに届けたい想いや祈りが、残り火みたいに燃えますように。そんな瞬間をKAT-TUNのみんなと、大切なともだちといっしょに感じられますように。どうか、なかまるくんの心がいつも穏やかでありますように。

 

 

きみをみると、きみの声を聞くと、胸の奥からあまい蒸気がたちのぼるように感じる。まるで、自分の歩き方も考え方も表情もみんな支配してるきみはわたしのすきなひとだ。尊敬するひとだ。たぶん、死ぬまでわたしはきみがすきだろう。たぶん。すきというきもちは数式のようで、どんな誓いのことばも必要ない。恋人でもない、ともだちでもない、そばにはいられないけれど、ほんのすこしたのしく、生活を豊かにしてくれるひとだ。あかるい真昼に静かに季節を超えるように、わたしの想いのつよさを投げつけたとしても、きっとわたしの心はひそやかにみえるはずだ。

 

恋人やともだちや家族に贈る”だいすき”や”愛してる”のほかに種類があるとすれば、わたしはなかまるくんに贈る愛の言葉が欲しい。けど、こうして言葉にするよりも、運命や刹那を感じたあの瞬間のあの目が、あの歌の音が、忘れられない、それでいい、とおもってしまう。すきになった瞬間の、あの一瞬はどこまでも自分にとって鮮やかで、ひとを好きになるって、そっちじゃないのか、とおもうのだ。きみのしあわせだけをただ願っている。きみがやさしい嘘を時たまつくことをわたしは知っているけれど、せっかくついてくれた嘘だから、甘やかでかなしいきもちのまま、受け入れて知らないふりをしているよ。

 

今夜なかまるくんが生きていて、わたしもまた生きていることに感謝する。離れていてもきっといつでも心の底からあなたの人生が良いものでありますように、とおもう。雨のあたる日はすこしでもやさしく、風の吹くときにはいつもあたたかい部屋のなかにいられるような、そんな風にいつもなにかに包まれる人生でありますように。こどもみたいに無邪気にねむれますように。

 

これからもどうか、あたらしいきみに"はじめまして"をして、交差しない未来のその先で、きみの放つ熱とあまい嘘に溺れさせてください。

 

今日という日をこれから何年先も、できたらいっしょにお祝いさせてほしいな。

 

なにもかも間違えて、間違う隙間に流れる愛を贈るよ。

 

なかまるくんがすきだ。太陽のような明るさと、月のようなやさしさがあるところがすきだ。ダンスがすき。歌声がすき。やさしさは見えるものではないと知っているところがすき。秘密は守るものと決めているところがすき。生きるうえでのルールがあるところがすき。めんどくさいところがすき。決して器用ではなくて、飄々とする奥に隠した物凄いプライドと負けず嫌いさと、素直さと強かさ、少し見え隠れする薄っぺらさと、いじらしさの絶妙なバランスがすき。何処にでも居そうで居ない、掴めそうで掴めない男の子なところがすき。このきもちのゆく先が砂漠でも荒野でも宇宙でも、大丈夫っておもえるよ。

 

今日のいちにちが、これから先がずっとずっと、素敵なことで溢れていますように。

 

中丸雄一さん、だいすきです。

 

39歳のお誕生日、おめでとう。

 

2022904

 

 

20220429 中丸雄一出演 「ミュージックライン」文字起こし

このブログは、2022/04/29にNHKFMにて放送されたラジオ「ミュージックライン」のなかまるくん出演部分の文字起こしです。1時間半の番組のうち、1時間以上もBGMなしの落ち着いた深いインタビューをして頂き、とても豊かな時間でした。できるだけ細かく文字起こししましたので、かなり読みこむのに時間がかかります。是非、コーヒー片手に情景を思い浮かべながら読んでいただけますと幸いです。

 

 

 

 

 

 

南波:南波志帆がお送りしている「ミュージックライン」。ここからはゲストの登場です。今夜はKAT-TUNからこの方にお越しいただきました。お名前お願いします。

中丸:はい、あー失礼します。えー中丸雄一と申します。よろしくお願いします!

南波:よろしくお願いいたしまーす!

中丸:お願いします!

南波:中丸さん番組初登場、そしてはじめましてになりますね。

中丸:そうですねはじめまして!

南波:お会いできて光栄でございますー!

中丸:いやあこちらこそ!南波さんすごい良い声してますねえ!

南波:あ、ほんとですか!

中丸:はい!

南波:やった!今日何卒お手柔らかによろしくお願いいたします!

中丸:こちらこそ!

南波:今夜はニューアルバム「Honey」を持ってきてくださいました。作品の話から、グループについて、中丸さんについて、いろいろな角度からお話をお伺いしていきたいと思います。よろしくお願いいたします!

中丸:お願いします!

南波:番組をお聞きの皆さんの実況、つぶやきはTwitterに、#ミュージックライン で。「ミュージックライン」はカタカナでお願いいたします。それではまずはニューアルバム「Honey」から1曲お届けしましょう。では曲紹介をお願いいたします。

中丸:はい、それでは聴いてください。KAT-TUNで、「Roar」。

 

-♪Roar-

 

南波:「ミュージックライン」。お送りした曲は、KAT-TUNのニューアルバム「Honey」から、「Roar」でした。なんか葛藤しながらも、情熱的に、エモーショナルに、疾走していく展開に、胸が熱くなりますね。

中丸:ありがとうございます。

南波:とっても心を問われました。

中丸:あの個人的にはすごい久しぶりにフル尺で聴きましたね。

南波・中丸:ふふふふ(笑)

南波:じっくり聴かれてましたもんね今。

中丸:ちょっとじっくり…はいあの…

南波:はい。

中丸:良いヘッドホンで、良い音質で、聴かせてもらいましたね。いやー改めて、良い曲ですね…。

南波:良い曲ですよね〜!

中丸:はい。

南波:こちらの曲は、去年3月にデビュー15周年のアニバーサリーシングルとして発表されたナンバーです。葛藤を抱えながらも、未来に進む決意が歌われておりますが…。

中丸:うん。

南波:グループの15周年とリンクする部分も曲から感じたりしましたか?

中丸:そうですね…。まあそもそもあの〜、亀梨くんのやったドラマの主題歌で。もちろんドラマの内容と、リンクはしてるんですけれども。

南波:はい。

中丸:確かに言われてみれば、KAT-TUNの、まあ15年ぐらいの、活動の内容と被るようなところも、確かにありますね。

南波:なんかあの歌詞の中の、「暗闇に潜む影は まるで自分自身だった」とか。

中丸:うん。

南波:「変わりゆく運命ならば 守るべきものは何か」とか。

中丸:うん。

南波:こう自分とも対峙するようなフレーズも印象的ですよね。

中丸:そうですね。まあこれも、その…ドラマの内容とものすごく一致してると思うんで。もちろんドラマ観た方には、なんとなく分かるな、って思ってもらえるような歌詞の内容かなと思いますね。

南波:この曲は初のデジタル配信でも発表されまして、昨今CD、配信、動画と様々なコンテンツで、エンタメを楽しめる時代になってきてますが…。

中丸:うん。

南波:そういう時代にリンクした活動を、積極的に行っていきたいって想いはお持ちだったんですか?

中丸:あ、もちろんありますね。でもこれあの…。非常に難しくて。

南波:はい。

中丸:でも基本的にあの…うちらの音楽チームも含めてだと思うんですけど、メンバーも、考え方ちょっと一致してて。

南波:はい。

中丸:でもやっぱ、基本はやっぱ、その…昔ながらの、その実際の「モノ」(CD)で手元に届いて欲しいな、っていうのはまず、大前提ですね。

南波:うーん!

中丸:そこの部分アナログのところを、もちろん大事にしながら、ただ時代の流れ的には、やっぱり皆さん手軽にね?こう…スマホでもなんでも、こう…聴きたいときにダウンロードしてみるみたいな。

南波:うん。

中丸:もちろん浸透してますから。なんかバランスよくね、なんかやっていきたいなとは思いますね。

南波:パッケージで手元にあるって嬉しいことですもんね。

中丸:そうっすねこれ感覚的なものなんですけど。

南波:うん。

中丸:なんか手軽になると、反面、ちょっと価値がなんか…。うーん今までと違うような気がして。

南波:うーん。

中丸:やっぱこうこっちも丁寧に作って、その「モノ」を、でやっぱその…100%、伝えられると思うので。っていう気持ちでやってますね。

南波:すごい大事にしていきたい部分でもありますよね。

中丸:そうですねえ。

南波:今夜はKAT-TUNの中丸雄一さんをお迎えしております。改めてよろしくお願いします。

中丸:お願いします!

南波:先ほどもお話した通り、KAT-TUNは去年デビュー15周年を迎え、アニバーサリーイヤーを過ごし、今年でデビューから16年とね、なりました。

中丸:うん。

南波:15周年を昨年、終えられたと思いますが…。

中丸:はい。

南波:今年はどんな1年にしたいですか?

中丸:そうですねもうほんとにまず、そのいつも応援してくれてる皆さまには、あの感謝だなと、思いますね。

南波:うん。

中丸:まああのいろいろあったグループなので。それでも、ねえ15、16年と、やらせてもらってることにまず感謝だなという風に思ってますね。で、その…。ジャニーズのたぶん文化なのかなと思うんですけど。

南波:うん。

中丸:その…グループのデビューの、その「周年」?

南波:うん。

中丸:まあ5周年、10周年、15周年とか。そういう区切りのタイミングって、なんかこう…お祭りのような1年になったりするんですよ。

南波:はい。

中丸:だけれども、KAT-TUNの場合、いろいろな諸事情があって。

南波:はい。

中丸:まあ5周年、10周年のタイミングってあんまりお祝いできるような空気じゃなかったんですよ。

南波:うーん。

中丸:これまで体験したことなくて。いわゆるその「お祭り」を。ようやく初めて15周年で、とても煌びやかな1年を過ごさせてもらったと思ってるんで。で、まあもう16年…だから16周年か。まあ入ってるんですけれども。まあツアー、今絶賛周っておりまして。

南波:はい。

中丸:あとはその15年の…楽しい、勢いのある感じが、まあまだ引き続いてるなあって感じがしますね。去年のような活動が出来たらいいなあとは、個人的には願ってますね。

南波:全力で楽しみながら…?

中丸:はい。

南波:KAT-TUNは各々が自立していて、アーティスト性の高いグループでもあると思うんですけど、メンバーの関係性っていうのは変化してますか?

中丸:いや基本的には変わらないですね。

南波:へー!

中丸:出会ってそれぞれ20年くらいは経ってるんですけど…。

南波:はい。

中丸:もうこっからは多分変わんないと思いますね。感覚的には。音楽面でももう別に…。まあ前からですけど、なんかあんま干渉し合わないっすね。

南波:あ、そうなんですね…!

中丸:はいソロの部分とかは。

南波:うん。

中丸:はい。今も引き続きそんな感じでやってますね。

南波:やっぱりそれは、信頼ゆえのやつなんですかね?

中丸:個人的に思うのは、それぞれやりたいことがけっこう明確だと思うんで、なんか…。心配ももちろんないし、今年はどんな演出で来んのかなって楽しみな感じで…。まあ、構えてますね。

南波:メンバーでありながら、他のメンバーの活躍とかやっぱり嬉しかったりワクワクしたり…?

中丸:うん。あ、そうですね。芸能の活動のほうももちろん、気にはもちろんしてますし。音楽のソロの演出なんかも、いつも楽しみにしていますね。

南波:その…楽しいことも、大変だったこともご経験されてきていらっしゃると思うんですけど…。

中丸:うん。

南波:その中でご自身を支えてきたものってなんでしたか?

中丸:えっと完全にファンの皆さんの応援ですね。

南波:あぁ素敵ですねえ…。

中丸:いやいやこれはもう、もうほんっとその通りですね。なんかやっぱ…。15年もやってて、メンバー編成けっこう変わってるんで。

南波:うん。

中丸:でなんだ…。あんまりそんなに前例がないと思うんすよ。その…。「3年周期でひとり抜ける」みたいな。

中丸・南波:ふふふふ(笑)

中丸:なかなかない…(笑)その、もちろん先も読めないし、なんかもうその年その年で「どうすんだ」みたいな空気も、多少あったんで。まあそんな中でね。それでもこう…応援してくれてる人がね、ライブなんかでこう…目の当たりにすると、なんかすごく活力が、やっぱり出るものですね。

南波:すごく愛をね、くれますもんねファンの方って…。

中丸:そうですねえ…。なんか…。この、芸能の活動の全てにおいてだと思うんですけどね。全ての活力の根源のような気がしますね。

南波:ほー…。

中丸:今ライブやってて実感するのは、声、今お客さん出せない…。

南波:はい。

中丸:まあルールなんですけど。まあそれでもやっぱりこう…。身体でね、こう…表現してくれたりこう…。なんか、するのを見て、で、なんかそういうのを見てこっちも、「あ、皆さんがそうやって楽しもうとして前向きにやってくれてる感じが、こっちも高揚する」というか。

南波:うーん…!

中丸:ええ。最近ではツアーではなんかそういうのを実感しますね。

南波:なんかマスクとかしててもやっぱり表情とか、気持ちって伝わってきますもんね…!

中丸:いやこれ不思議なんですよねえ。

南波:うーん…!

中丸:たぶんお客さん側も、コロナが始まってすぐの、「ようやくライブできるようになった」みたいなタイミングでは、やっぱねこっちももちろんそうですけどすっごい戸惑った空気があったんすよ。

南波:うーん…!

中丸:なんか。「これは…え、笑い声はOKなの?」みたいな。

南波:ふふふふ(笑)

中丸:みんなが全部気にしてるみたいな。

南波:そうですよね…!

中丸:なんかでもその辺もようやくなんか…少しずつ理解してきてお互いが。ようやくその…「声が出せないルールの中でもこう楽しむべきだよね」っていうのが、だんだん分かってきたような気がしますね。

南波:中丸さんといえば、司会やコメンテーターとしてのね、活動も行っていらっしゃいまして。

中丸:はい。

南波:ご自身がMCをするときに心がけていらっしゃることってあります?

中丸:MCで心がけること…。

南波:はい。

中丸:いやそんなに…なんだろ…。いや目いっぱいそんな、場数があるってわけじゃないんですけど。まあ例えばグループだけでやる番組とかライブとかでは、なんだろう…。いや正直そんな気にすることあんまりないですね。

南波:へー!

中丸:とにかくその…「楽しくなればいいな」っていうのは気にしてますけど。

南波:はい。

中丸:なんかちょっと話が脱線したなとか、話がちょっと…なんか神妙になってきたなとか。

南波:うん。

中丸:だったらば、どうにかこう…クッとこう…ちょっと面白いほうへ流れるように軌道修正する…くらいですかね。まああとは、まああんまりないですけど…。

南波:はい。

中丸:「なんかこの話題、こっちのメンバーあんま話してないな」とか。

南波:うんうん。

中丸:そういうのが気になった場合は、話を振るようにとか。その程度ですねでも。

南波:ほんと…なんかいつも完全に空気を読んでいるというか俯瞰で見てらっしゃる部分もありますよね中丸さんって…。場の空気を…。

中丸:いやあ…見れてるんすかねえ分かんないすけども。まあそう言ってもらえたら嬉しいですけど。まあでももう、他の2人(亀梨・上田)も経験値けっこう積んでるんで。そんなにこっちが心配することもないのかなっていう気持ちで。やってますね。グループ内では。

南波:なんかすごく気遣いの方だなあ…って、拝見してて思って。

中丸:そうですか!?

南波:はい。なんか、「真心」というか…。

中丸:いやこれでも…。反対の話なんですけど…。

南波:はい。

中丸:年々気遣えてないなって実感してるんすよね。

南波:えー!そういうものなんですか?

中丸:いやこれ…良い悪いはちょっと…。あの分かんないすけど。

南波:うん。

中丸:その…10代とか、20代、まあ前半くらいまでかな。

南波:うん。

中丸:とかはやっぱりその…。初めての現場ばかりだったり、初めてお会いする人たちばかりだったんで。

南波:うーん。

中丸:まあ若いし、まあ下の…その立場的にも下じゃないすか。

南波:うん。

中丸:そりゃもちろん、めちゃくちゃに気遣って…動いてたはずなんですけど。

南波:はい。

中丸:だんだんとこう…ね、経験も積んで。

南波:うん。

中丸:関わるスタッフさんも、その…もちろんもう年下もたくさん入ってきて、「これどうしたらいいんだろう」みたいな。もちろんこっち(演者)のほうが、その…経験が豊富だ、みたいな。

南波:うん。

中丸:ケースが増えてくるわけですよ。そうなってきたっていう理由もあるのか…。

南波:はい。

中丸:人にあんま気遣わなくなりましたね。

南波:えー!じゃあより自由に、楽しく…?

中丸:そうですね。はい。そういう気持ちでやってますね。

南波:なんかいつもほんと中丸さんってどこでも…なんかブレがないというか…。「中丸さん」として存在してる感じがあって。

中丸:はい。ありがとうございます。

南波:なんだろうな…。ブレないコツっていうか…常にこう…自分として存在し続けるコツというかあるんですか?

中丸:えっとまずひとつは…。

南波:はい。

中丸:結局テレビでもラジオでもなんでもそうですけど…。

南波:うん。

中丸:もう別に、表だけ良い顔してももうバレるじゃないすか…(笑)へへへ(笑)もうそんなの。

南波:ふふふふ(笑)確かに!

中丸:っていう…なんか…ことを前提に考えを持ってるかもしれないですね。

南波:ふーん!

中丸:あとまあ…まあそうだなあ…。なんかデビューしてすぐの頃かな。なんかマネージャーさんにそういうアドバイスを受けたことがあるんすよね。

南波:へー!

中丸:もうテレビでガッチガチで…。

南波:はい。

中丸:そのもう…なんにも出来ないときに…。マネージャーさんになんて言われたんだっけな…。なんか…そうそうそうあんまり、「自分がいい子いい子」みたいな。…になろうと思わないほうがいいよみたいな。「いつも通りもう普通に、やってけばいいから。」みたいなことを言われたのが、なんか今でもちょっと残ってて。で、さっきの話と繋がりますけど、まあ要するにその、なんかいい子いい子してても、どうせバレるっていう…(笑)

中丸・南波:ふふふふ(笑)

南波:全部バレる時代ですもんね〜!

中丸:いや今全部バレますよ!そんな…。

南波:無理をしないっていうのも大事なんですね。なんか取り繕わないとか…。

中丸:うーんそうっすね…。あとそもそもやっぱ取り繕ったりするとストレスめちゃくちゃかかりますもんね。

南波:うーん!

中丸:ええ。だからそれがないっていうのは良いですよねだから。

南波:うーん…。緊張ってされたりするんですか?

中丸:緊張は…少ししますけど、でも昔に比べたらやっぱしなくなったかもしれないですね。

南波:ふーん…!

中丸:いやでもやっぱテレビとか、初めて参加する番組とかはめちゃくちゃ緊張しますね。

南波:そこはするんですね…!

中丸:はい。「これどういう空気になるんだろうな」っていう漠然と分からないことじゃないすか。

南波:うんうん。

中丸:それに対して緊張しますね。

南波:やっぱり慣れないこととか場面に対しての緊張であって…。

中丸:はい。そうですね。

南波:ふーん…!

中丸:あと建物とかに対しても緊張しますね。 

南波:ふふふふ(笑)建物ですか?

中丸:はい。いや立派な建物で、初めて行ったりすると緊張しません?

南波:ははは確かに(笑)「どういう顔して入ったら良いんかな…」みたいな。

中丸:そうそう、「この入口あってんのかな」みたいな。

南波:ふふふふ(笑)あ、そういう物理的な緊張が…。

中丸:も、そうですね建物に対しても緊張しますね。

南波:ふふふふ(笑)建物に対して緊張するって初めて聞きました。

中丸:いやけっこうみんなあると思うんすよ。でもその自分が建物に対して緊張してるっていうのは気づいてないだけだと思うんすよ。

南波:自覚がないだけで…。

中丸:そう、ドキドキするじゃないですか。

南波:ふふふふ(笑)そうですね(笑)

中丸:あれ建物に対してなんすよ。

南波:あ、へー、今まで知らなかったです。人生で…。あれ建物に対してだったんだ。

中丸:はい。これ中丸調べなんですけどね。へへへへ(笑)

南波:ふふふふ(笑)

南波:今後自覚を持って建物と対峙できますね。中丸:そうですそうです。そうなった場合、「あ、緊張してるな」って思ったら原因分かってればまだちょっと落ち着くかもしれないですからね。

南波:ありがてぇ話をありがとうございます…!

中丸:参考にしてください!

南波:はい!

南波:中丸さんは、ご自身でセルフプロデュースするひとり舞台シリーズもね、行われていらっしゃいまして…。

中丸:はい。

南波:ヒューマンビートボックスや、ストッキングをマネキンに履かせたりとか…。

中丸:はい。

南波:あと、大喜利アフレコとか…。

中丸:うん。

南波:映像、光の演出など、ほんっとにこだわりが詰まってるんですけど…。

中丸:はい。

南波:ひとり舞台の楽しさってなんですかね?

中丸:や〜もうその…「好きにやっていい」っていうその…自由度の高さが魅力ですね。やってて非常に楽しいですね。

南波:あれは…もう中丸さんがやりたいことをぎゅっと詰めてるんですか?

中丸:そうですね。もうイチから最後まで。ひたすらに。

南波:ほんと…なんか独自の世界ですよね。

中丸:そうですね。その「ストッキングを脱がすコーナー」って文字にされるとちょっと…。

南波:はははは(笑)

中丸:誤解を与えそう…まあ誤解与えてないか…まあ事実ですね(笑)

南波:はははは(笑)そうですね(笑)あんま発音することないワードですもんね。

中丸:そうですねはい。まあいろいろなコーナーやってますね。なんかでもひとつそこは気をつけてるかもしれないですね。そのなんか…ライブとかでは大きな箱でいろいろ出来るけれども、その例えばグローブ座とかでやらせてもらうことが多い…まあほとんどなんですけど…。

南波:はい。

中丸:なんかその箱で…「このサイズ感で、何ができるか」っていつも気にしてますね。

南波:サイズ感で?

中丸:サイズ感。要するにお客さんの席が近かったりするし…。

南波:うん。

中丸:ほんと細々とした演出も、まあ目で見て伝わるわけじゃないですか。

南波:うん。

中丸:まあ例えばそのストッキングを脱…

南波:ふふふふ(笑)

中丸:ちょっと恥ずかしいな(笑)ストッキングを脱がす演出をライブでやっても、ちょっと違うじゃないすか。

南波:ふふふふ(笑)

中丸:映像で見る感じ…

南波:うんうんうんうん。

中丸:じゃなくてこの…ほんとに身近な…「なんか変な分からん男がストッキングを一生懸命脱がしてる」っていうのを目の当たりにするあの…。

南波:ふふふふ(笑)

中丸:なんか、不思議な空気と言うんですかね。

南波:丁寧に履かせるとこからですもんねマネキンに…。

中丸:そうですね。そういう距離感とかも気をつけながら何が出来るかなって考えてますね。

南波:でも、けっこう思いもよらぬ発想というか…。

中丸:うん。

南波:ああいう思い付きって…日々のひらめきなんですか?

中丸:えーっとそうですね…。舞台やるって決まってから…えっと…なんか閃いたのをメモるようにはしてますけど…。

南波:ふーん。

中丸:はい。

南波:なんかシュールな面白さありますもんね。

中丸:そうっすね。でもなんか別にお笑いを…その…練習してたわけでは無いんで…。

南波:うーん。

中丸:となると、もう自分が面白いだろうって思うところを信じてやるしかなくて。

南波:うーん!

中丸:そうなった結果がちょっと…なんかちょっと歪んだじゃないすけど…(笑)

南波:ふふふふ(笑)

中丸:ちょっと変わった内容っていう結果になりましたね。

南波:日々けっこう…研究ってされるんですか?

中丸:舞台ですか?

南波:はい。

中丸:あ、けっこうはい。いろいろ…ひとり舞台やられてる方とかのものは観に行ったりとか…。最近は観てないですけど。まあなんかDVDとか。観て参考にするようにはしてますね。

南波:でも凄いですよねひとりで、ですもんね…。完全に。

中丸:そうですね時間にしたら90分くらいなんですけど…。

南波:いやあ…!

中丸:ただこれがね、確かにその、初めてやる前とかは…。

南波:うん。

中丸:「いやこんなん絶対無理だ」と思ってたんですけど。

南波:うん。

中丸:意外ややってみると、結局自分のやりたいことだけなんで、全然なんでもないですね。

南波:えー。

中丸:はい。

南波:あっという間に過ぎちゃうくらいに?

中丸:いやあっという間ですね。なんならちょっともう尺がちょっと延びすぎちゃって1コーナー多すぎるってなって…。

南波:うん…(笑)

中丸:カットするくらい。

南波:ふふふふ(笑)それくらい…

中丸:になりますね。

南波:でもほんとになんかやりたいこととか、たくさんあってもうクリエイティブなんですね根っからの…。

中丸:まあでも考えるの好きですねえ…。ただこれもう一個、やる理由があって…。

南波:はい。

中丸:KAT-TUNのライブ演出に使える、テストの場としても捉えてますね。

南波:テストの場…!

中丸:はい。半分は、まあコントみたいなことやってるんですけど…。

南波:はい。

中丸:半分はその、音楽とか光とかを使ったコーナーだったりするんですけど。

南波:はい。

中丸:実はそのKAT-TUNのグループのライブを見越して…考えてたりしますね。

南波:へえ…!!!なんか未来を感じる演出ですもんね、ああいう光の演出とか…。

中丸:そうですねなんか、最近の流行ってる演出とか…。

南波:うん。

中丸:最近「これもしかしたらパフォーマンスに使えるかも」っていうようなものを、なんか取り込んで、じゃあどう使えるか、っていうので考えてますね。

南波:を試す場、みたいな?

中丸:試す場ですね。

南波:役割もあって…。じゃあほんとに、KAT-TUNにとって良いフィードバックができるように…っていうのを常に考えてらっしゃるんですね。

中丸:そうですね…。うん。だからまあ、変な、でも逆に言うとちょっと贅沢な演出もさせてもらってて舞台では。

南波:うーん。

中丸:その…ドームとか、アリーナクラスで使うような機材をグローブ座とかの箱で使わせてもらってるんで。その場では凄いこう…ゴージャスに。あの…見えたりするんで。

南波:うん。

中丸:うんうん。だからまあ、win-winじゃないですけど、こっちも有難いし、上手くいったらKAT-TUNのライブにも還元できるっていうまあ…いい流れかなとは思ってやってますね。

南波:みんながハッピーの…いい流れですね。

中丸:うーん…。と思ってやってますね。

南波:中丸さん絵もお上手ですし…。

中丸:はい。

南波:フルーツカットとか、あとヒューマンビートボックスなど、ほんとに多彩でいらっしゃいまして…。

中丸:はい。

南波:そんな中丸さんが今興味のあることってなんですか?

中丸:今漫画ですかねえ。

南波:漫画…!

中丸:漫画描くこと。

南波:へー!

中丸:もう最近は空いた時間ずっと漫画描いてますね。

南波:それはそのときに描きたいものを描くんですか?

中丸:まあそうですね…。いやもちろんその…「出版する」っていう目標に向けてですけど。

南波:うんうん。

中丸:そのためには「こういう内容だったら面白いかな」とか考えて、描いてますね。

南波:漫画を描いてるときってどういう感情になるんですか?

中丸:なんかでも…。

南波:うん。

中丸:イラスト描くときもそうですけど、あの…絵描く作業って「無」の世界に入れません?

南波:あー!ちょっとゾーンというか…。

中丸:ゾーンにはいはいはい。あんな感じっす。もう、ゾーンに入って。楽しくやってますね。

南波:ライブとかとじゃあ一緒ですね。歌ってる時とか、踊ってる時もゾーンに入る…。

中丸:うんうん。

南波:じゃないですか。

中丸:そうですね。

南波:やっぱ芸術って全部繋がってくるんですね。

中丸:なんかあるんすかねえ。…ちょっとごめんなさい、ノリで今一丁前に「ゾーン」とかいう言葉言っちゃいましたけど…。

南波・中丸:ふふふふ(笑)はははは(笑)

南波:また、凄いなと思ったのが「動画編集」でして。二宮和也さん、山田涼介さん、菊池風磨さんと動画チャンネルをね、行っていらっしゃいますが…。

中丸:はい。

南波:中丸さんその中でね、編集担当をされていらっしゃいまして…。

中丸:はい。

南波:あれって…けっこう大変ですよね?

中丸:編集…はまあ大変っちゃ大変なのかもしれないすけど…でも元々、細々とした作業が多分好きなんすよね。イラストのアプリ…まあタブレットで描くんですけど、デジタルで。で、使うソフトの感じと、動画編集のソフトの感じが個人的には「なんかちょっと似てるな」って思ったんすよね。

南波:へー!

中丸:そうそう。だから…なんか没頭できますね。どちらも。 

南波:けっこう、自己で完結するというか己と向き合う作業みたいなのすごい好きなんですね。

中丸:好きですねえ。あと、なんか逆に言うんであれば、「なんかしてたい病」みたいな。

南波:あー。そういう病が…。

中丸:病かもしんないすね。なんか家でぼーっとするのになんか物凄く罪悪感を感じるんですよ。

南波:ふふふふ(笑)

中丸:なんか。それがひとつ、なんか理由になってますね。

南波:なんかじゃあ、全く何もしない時間みたいなのはあんまりないんですか?お家で…。

中丸:全く何もしないはないっすね。

南波:えー!

中丸:ただ動画ぼーっと観るみたいな時間も、なんか…ビートボックスの動画観たりとか。ライブでなんか参考になるものはないかとか。何かしら仕事にくっつけた動画を観たりとか。 

南波:うんうん。

中丸:ただテレビゲームも好きなんで。テレビゲームはやりますね。…ただこれも…。

南波:うん。

中丸:ほんとたまーに、ジャにのちゃんねるの方で、録画して編集したものを出すんで。「これも仕事に繋がるんじゃないかな」みたいな。

南波:ふふふふ(笑)

中丸:気持ちがどっかにやっぱあるんでしょうね。

南波:あー。

中丸:何かしらに仕事に繋げたいか、もしくはなんかしてたい、っていう気持ちでなんか、家にいますね。

南波:じゃあほんともう常に日々インプットだらけというか…。でも確かに全部が繋がってく仕事ですもんねえ。

中丸:ですもんねえ。確かに。最近あとあれかあ。あのもう…、あれ流しっぱですわ。ニュース番組。

南波:ニュース番組を…!

中丸:あの…24時間ずーっと流れてるニュース番組あるじゃないですか。 

南波:はいはい。

中丸:あれ永遠に流して…。んで「ながら作業」とかしてますね。

南波:すごいほんと、マルチタスクなんですね。

中丸:いやだから病気だと思うんですよね。

南波:ふふふふ(笑)いやでも、それくらい脳みその回転がすっごい速いんでしょうねきっと…。

中丸:いやでもこれがねえ、最近ようやく気づいたんですよ。

南波:はい。

中丸:家でそういうこと(作業)してるじゃないですか。

南波:はい。

中丸:仕事現場行く頃にはちょっと疲れてるんすよ(笑)

中丸・南波:はははは(笑)

南波:あら…!

中丸:そうなんすよ。

南波:結果疲れてて、なんか…。

中丸:うん。だからなんかちょっとこう…。「あれ眠いの?」みたいな感じで言われることがたまにあるんですけど。

南波:はははは(笑)

中丸:「そんなことないんだけどなあ…」って思ってたんですけど、ちゃんと冷静に考えてみると、多分それなんすよね。午前中で疲れてるっていう。

南波:ははは(笑)すっごい回転してるから…。あー…。

中丸:もしかしたらちょっと…エネルギーの使う分量ちょっと間違えてるのかもしんないですね。

南波:じゃあ中丸さんにとってはほんと、「何もしない、何も考えない」っていう時間を作ることが逆に大切かもしれないですね。

中丸:ちょっと落ち着いたほうがいいかもしんないすね。確かに。

南波:ほんとに…日々お疲れ様です。

中丸:いやいやいや全く疲れてないです!

南波:えーそれではここでニューアルバム「Honey」から1曲お届けしましょう。ではこちらも曲紹介、お願いいたします。

中丸:はい、えーそれでは聴いてください。KAT-TUNで、「Ain't Seen Nothing Yet」。


-♪Ain't Seen Nothing Yet-


南波:ミュージックライン。お送りした曲は、KAT-TUNのニューアルバム「Honey」から、「Ain't Seen Nothing Yet」でした。メロウな煌めきをまといながら、甘やかに、ロマンチックに、浮遊していく感覚が心地よくて、うっとりしてしまいますね。

中丸:ありがとうございます。

南波:ほんとに甘美なナンバーなんですけれども、この曲を最初に聴いたときの印象?いかがでした?

中丸:なんか…お洒落な、ちょっと都会的な曲だなと。まず思いましたね。で、多分アルバム制作するにあたって、多分この曲が最初に決まったと思うんすよね。

南波:へー!

中丸:なんか、スタッフさん含めてメンバーと「こういう感じがいいね」っていう話をして、じゃあ曲選びか、ってなって、でこれがあって、でなんかひとつ、指標になったような曲ですね。ライブでも…あの、頭のほうで披露するような。このアルバムの…なんか表紙じゃないですけど、そういうような曲ですね。

南波:しかもこの曲があったからこそより、アルバムのイメージが見えたっていう…。

中丸:そうですね。この曲を中心に、「じゃあこういう曲も必要か」とかっていうのがこう…発生すると思うんで。中心の曲かもしんないですね。

南波:この曲…こう、余裕のある、大人の色気?みたいなものも感じまして…。

中丸:うん。

南波:色気を出すために、レコーディングで意識されたことってありますか?

中丸:いやあないですね…。

南波:ふふふふ(笑)ない、ないんですね…。

中丸:色気っていうのはあんまり気にしてないっすね。

南波:そうなんですね…!

中丸:はい。

南波:じゃあもう自然に、にじみ出ちまった色気みたいな…?

中丸:ああ、出てたとしたならば嬉しいですけど。…その点はあんまり考えてないすね。

南波:どこをじゃあ…意識されました?この曲は…。

中丸:んー…。まあちょっとやっぱ落ち着いてる曲なんで、まあ声のトーンとか、質感もそれに合うようには気をつけましたね。うん。

南波:うーん!

中丸:なんか、まあ…。自分たちで言うのもどうかなあと思いますけど、なんかその、15年、デビューして過ぎて、まあこれぐらいの年齢になって、「なんかこういう曲、合うんじゃない?」みたいな。

南波:うーん。

中丸:なんか逆に言うんであれば、ねえ。20歳ぐらいの、デビューしたての子が、こういう曲をもしかしたら歌うと、またニュアンスもちょっと変わっちゃうと思うんすよ。

南波:うん。

中丸:背伸び感があるなあみたいな。まあこのタイミングだったらこれしっくり来んじゃないかなっていう。そういうような理由もありますかね。

南波:等身大の感じというか…。

中丸:うーんそうなれば良いなと思ってますね。

南波:じゃあもうあれは、ナチュラルな色気だったんですね。

中丸:めちゃくちゃ褒めてくれるじゃないですか!

南波:ふふふふ(笑)

中丸:そんな僕言われないすよ。

南波:色っぺぇなーって思って…。

中丸:もしかしたらやっぱ亀梨くんが色気あるんでね。

南波:あ、色気担当なんですか亀梨さん。

中丸:担当制度ではないですけどね!(笑)

中丸・南波:ふふふふ(笑)

中丸:それに引っ張られてもらってる、ってのはあるかもしれないですよね。

南波:あの…さっきあの「大人の色気」って表現させて頂いたんですけど…。

中丸:はい。

南波:中丸さんが理想とする、色気のある男性像ってあったりしますか?

中丸:色気のある男性像…?

南波:うん。

中丸:そもそも…。「色気、良いな」って思ってない人間なんで…。

南波:はははは(笑)私もいま聞きながら「あ、愚問かなー?」って思いながら…。

中丸:いえいえいえ!あ、いや、ちょっと言い方間違えたかもしんないですけど…。自分がそうなりたいと思ってないんで…。ま、そういう人、とかが、良いなとは思いますよ?

南波:うん。

中丸:うーん。だから、え?だから…なんだ…。ジョニーデップ…さんとか?

南波:ふふ(笑)はい…。

中丸:そういうことですよね?その…色気というのは。

南波:はい。

中丸:良いなと思いますけどね。「なりたいな」とはならないですもんね。

南波:ほー。え、じゃあ中丸さんが「なりたいなあ」って憧れる男性像っていうのはどっち系なんですか?

中丸:えーなんだろう?ぅーんぇー…。なんかあの…。ずっと…。

南波:うん。

中丸:子供ゴコロっていうんですかね?

南波:うーん!

中丸:を持つような…。あ、それはあれですよ?普段の行動とかじゃなくて…。

南波:はい。

中丸:その…「柔軟な発想ができる大人」って言うんですかね?

南波:あー。

中丸:その…。仕事の面でも。

南波:うん。

中丸:なんか…どんな場所でも、なんかこう1歩踏み込んだ…新しいアイディアが出せる人、みたいな。

南波:うーん!

中丸:そういう人はなんか見てて、「凄いなあ」って思うんで。

南波:うん。

中丸:なんかそういった…人間になっていきたいですね。

南波:ちょっと無邪気な心を忘れずに…?

中丸:うーん、なんか常識とか、あんまり、ねえ?先入観とかガッチガチだと、なんかこういう芸能の活動においては…なんかこう…良くない風になるパターンもあると思うんで。なんかこう自由な発想を持つようなね、脳みそでありたいなと思いますね。

南波:うーん。そういう方ってなんかキラキラしてますもんね、ずっと…。

中丸:うーん確かに、先輩とか見てても、輝いてますからねえ。

南波:人生楽しいんだなあ、っていう…。

中丸:うーん。

南波:憧れますよねえ。

中丸:そうすねえ。確かに。なんか…楽しく生きていきたいすもんね。

南波:はい。楽しく生きていきたいっすねえ…。

中丸:うーん。なんかあったんすか?

中丸・南波:はははは(笑)

南波:楽しく…生きておりやす。はい。

中丸:そうすよねえ。いやこれ、意外とあれっすよ。なんか…そこの…点を…何も考えずに…生きてくと…。

南波:うん。

中丸:なんかちょっとこう…へこたれた時とか…なかなか回復できないパターンもあると思うんですけど…。「いや、そんなの知らん。もう自分は楽しくやってく」みたいな。のを気にしてる人とかだと、多少自分ダメージ受けても、すぐ回復しますもんね。

南波:確かに…!まず喰らわなかったりしますもんねダメージ自体も…!

中丸:そうそうそう。だからそういう構え方ってやっぱ大事っすよね。

南波:でも、私から見るに中丸さんそういう風に見えるんですけどね…。なんか常に、メンタルが整ってるというか…。

中丸:はい。

南波:なんかその乱れたりする瞬間無さそうだなあっていう…。

中丸:あーでも確かに比較的…。安定してるかもしんないすね。

南波:凪のように…。こう…穏やかな…。

中丸:そうっすね、でも逆に言うと「感情がない」みたいな。

南波:えー!

中丸:見え方にもなることもありますね。

南波:ほー。

中丸:ええ。まあどっちが良いか分からないすけど。

南波:なんかブチ上がったりする瞬間あるんですか?日常の中で…。急に、「イエーイ!」みたいな…。

中丸:まあライブとかではなりますけどね?ライブ以外ではないですね。

南波:あ、プライベートない、ですか?

中丸:プライベートではないっすね…。

南波:えー!じゃあほんと一定なんですねずっと…。

中丸:ええ。そうっすね…。だって今ほらあれじゃないすかスマホに全部、ねえ、カメラ付いてる時代じゃないすか。

南波:はい。

中丸:プライベートであいつなんか「イエーイ!」って言ってた、みたいなところたまたま撮られたら嫌じゃないですか?

南波:ふははは(笑)面白いですけどね中丸さんがブチ上がってる姿っていうのは…。

中丸:あーでもなんだろ、そこでもちょっと自分では理由が分かんないっすねえ。昔からだな。

南波:へー!

中丸:プライベートは特に…感情があんまり昂らないかもしれないですね。

南波:それは意識的にではなく元々の気質なんですか?

中丸:多分元々だと思うんですけどねえ。なんでこうなったか分かんないっす。映画とか観て、感情が昂るっていうのはもちろんありますよ?

南波:うん。

中丸:でも普通に生活しててはないですね。

南波:へー。やっぱ揺るがない自分というか世界があるんでしょうねきっと…。

中丸:どうなんすかねえ。まあ自己分析すると、さっきも話した通りなんすけど、やっぱあまりにも10代、20代ぐらいで、人に気遣いすぎたと思ってるんすよ。

南波:うーん。

中丸:多分その反動もあるかもしんないすね。「もう、なに言われてもどう思われても、いや、知らんし。」みたいな。

中丸・南波:はははは(笑)

南波:かっこいい!

中丸:っていう…今、ところにあると思いますね。心は。

南波:へー。

中丸:これがでも、1個、大きな理由があって…。

南波:はい。

中丸:その…グループで、メンバーが抜ける経験が何回かあったんですけど。

南波:うーん。

中丸:僕はどうにかグループを、うまく…こう…活動できるように、他のメンバーにも、めちゃくちゃ気遣ってたつもりなんすよ。

南波:うーん。

中丸:まあ恩着せがましいことじゃないすけど自分のためにですよ?グループがうまくいくようにと思ってるんで。でやってた結果が、うまくいかなかったタイミングが何回かあったっていうのを、経験して、「いやこれ気遣ってこうなるんだったら、気遣わんで良いや。」って思っちゃったんですよね。

南波:あー。そこで…。

中丸:はい。これだって…。幸いにも、いま活動させてもらってますけれども、これだから…。メンバーどっかのタイミングで抜けて…。もうちょっとグループ辞めますか、みたいな可能性ももちろんあったと思うんすよ。

南波:うん。

中丸:じゃあそうなってたんだったらば、「自分気遣ってた意味全くなかったな」ってなっちゃうじゃないですか。

南波:うんうん。

中丸:これ多分人生の後悔になるなと思って…。

南波:あー…。

中丸:でいま…。そうですね、そういう理由で。うーん。活動してますね。

南波:ほんと、確かに後悔っていちばん良くないですもんねなんか…。

中丸:そうっすねえ。

南波:ずーっと残っちゃうし…。

中丸:はい。

南波:だったら自分らしくありのまま楽しく、っていう…。

中丸:うーん。っていう結論に至りましたよねえ。

南波:ほんとにじゃあ、何周もして行き着いた先だったんですね。

中丸:まあ自分のなかではですね。はい。

 南波:ほー…。そういうなんか、切り替えがあったらすごくラクになりました?

中丸:めちゃめちゃラクっすね!もう楽しくてしょうがないですね!

南波:えー!

中丸:ふふふ(笑)

南波:めっちゃ良いですね!

中丸:はい。

南波:でも楽しいのがいちばんだから、結果良かったんですね。

中丸:と…思ってますね。はい。

南波:うーん…!ちょっと曲の話に戻るんですけれども…。

中丸:はい。

南波:こちらミュージックビデオは、モノクロとカラーの、コントラストが素敵でして…。

中丸:うん。

南波:表情や仕草、ダンスシーン、動きのひとつひとつがポイントになってくるかなと思いますが、撮影はいかがでしたか?

中丸:撮影は滞りなく、うまく進んだと思いますね。で、編集したりする監督さんとかも、多分若い方なんすよね。

南波:うーん!

中丸:うんうん。だからこう映像的にもなんかこう新しい感じもして。どちらも…まあ2本、MV作ったんですけど。

南波:はいはい。

中丸:まあ、対比もできてるし、うまく出来てるなと思いました。

南波:Ain't Seen Nothing Yetのミュージックビデオはなんかアート感じますもんね。

中丸:そうっすね。白黒で…。うん、光の加減とか…。うん、なんか調整して、作ったなーって思ってますね。

南波:え、中丸さんは…なんかミュージックビデオの撮影の前の日とかって、なにかなんか特別な美のケアとかってするんですか?

中丸:いやしないすね。

南波:ふふふふ(笑)あ、そこはナチュラルに…。

中丸:そうですね。そんな1日で変わります?

中丸・南波:ふふふふ(笑)

南波:まあ…悪あがきなんですかねえ…

中丸:分かんないすけど…。あんまりやらないっすねえ。

南波:えー!じゃあ撮られるとかいうときも、別に何も、普段の自分と変わらず…?

中丸:あ、いやいやいや、施しますよ?

南波:あ、おーん…。

中丸:多少は…。

南波:施し…。

中丸:はい。まあでもそんな過度に…。

南波:うん。

中丸:なんかミュージックビデオだから、ってのはないですね。

南波:えー。そういう意識なんですね…!

中丸:うーん…。

南波:なんか、ねえ普通少しでもこう「かっこよく見えたい」とか、「美しく見せたい」みたいな多少のなんか…エゴみたいなところもあったりするのかなあって思ったりするんですけど…。

中丸:いやこれ…個人的な見解ですけど…。

南波:はい。

中丸:やっぱもう立派なスタッフさんで固まってるんで。

南波:はい。

中丸:多分…いや、まあ…うん…。なんだろう、「誰が立っても、めちゃめちゃ良くなる」っていうもう…保証があると思うんすよ。

中丸・南波:はははは(笑)

中丸:絶対なる信頼があるんで。まあだからって手ぇ抜くわけじゃないですけど。

南波:うん。

中丸:でもそのおかげで、その自分の素の部分というか、「こういう感じで良いんじゃない?」みたいな自然な範囲の、自分でいられると思うんで。まあそういう気持ちで、取り組んでますね。

南波:へえ…。

中丸:まああとは…。まあ、デビューしたての頃とかは、すごいこう肩肘はって、「どうにかしてやんなきゃ」みたいな、ドキドキしながらやってたと思うんですけど。

南波:はい。

中丸:んーなんか、その辺は抜けたかもしんないすね。

南波:うーん。

中丸:良い悪いは分からないですけど。まあでも楽しく撮影はさせて頂きましたね。

南波:えーここからはニューアルバム「Honey」について、伺っていきたいと思います。アルバムとしては、およそ2年半ぶり。10枚目のアルバムとなりました。作品をつくるときは、こだわりを持って制作に向かわれると思いますが、16年目というところで、意識されたことってなんですか?

中丸:えっとまず、まあライブでも、前回のアルバムかな?でもそうですけど、周年のタイミングとかがあって、なんかこう…キャッチーなものとか、「今までのKAT-TUN的メジャーなもので作ろう」とか、そういう思考で作っていったんですけど。

南波:うん。

中丸:まあそういう条件はなくなってるんで。もう16…年目だから。だからなんかこう…周年とかっていう条件はなく、「今のKAT-TUNでチャレンジして、こういうのができるんじゃないか」っていう気持ちで作ってますねアルバムは。今回は。

南波:メンバー同士とかで、「こういうアルバムにしよう」とかいう会話とかってされたんですか?

中丸:えーっと、あとあれですね。スタッフさんの意見を…大きく取り入れようと。そういう話はしましたね。

南波:うーん!メンバー間で…。

中丸:そうですね。なんか今まで、けっこう何でもかんでも首突っ込んで意見言う作り方してたんですけど、でもなんか…。音楽チームのスタッフさんも、こうちょっと入れ替えがあったりとか。さっき言った16年…16周年のアルバムだから、ちょっと新しい風を入れたい、みたいな理由もあって、ここはちょっと「スタッフさんが思うKAT-TUNの形」っていうのに、乗っかってみようと。

南波:うーん!

中丸:あまり…意見を…まあ出してないわけじゃないですけど。でも基本的な部分はスタッフさんに作ってもらおうって気持ちでやろう、っていうのはメンバー間で話してますね。

南波:アルバムタイトルは「Honey」なんですけども、甘さもあれば、苦味だったり…毒っ気を含んだ曲まで、アルバムにはね、収録されまして…。さまざまな楽曲がありますが、曲ごとにボーカルアプローチもね、違ってくるかなって思うんですが…。

中丸:うん。

南波:レコーディング自体ってスムーズでしたか?

中丸:そうですね個人的にはスムーズだったと思います。

南波:けっこう考えて臨まれます?レコーディングって。こう、ボーカルアプローチとか…。「こういう風にやろう」みたいな明確なビジョンを持って…。それともその場で…けっこうアドリブ的な感じで柔軟に、のタイプですか?

中丸:えっといつもそうなんですけど、半分は自分なりのものを持っていって…。で、半分は、その…ディレクションしてくれる人だったり、スタッフの方からその場その場でアドバイスを貰いながら録るんで。まあそこの現場でカタチが、自分が思ってるのとは違うカタチに変わることもあれば、まあそうでないパターンもあったり。まあ半々ですかね。

南波:うーん…!アルバム全体に漂う空気感として、「貫禄」と「余裕」というものを感じたんですけど。

中丸:はい。

南波:例えば「Born Free」という曲からは、『自分をがんじがらめにしてるのは自分なのかもしれない』と気づきを貰うことができまして。

中丸:うん。

南波:中丸さんも楽曲から新しい気づきとか、発見を得ることってありました?今回。

中丸:でも今までこんなに落ち着いた曲を多く一気に作ったことなかったんで。なんか…「あ、こういうジャンルもあるんだな」とか、「こういうパターンもあるんだな」とか。なんか今まであんまり挑んでないような曲調が今回多かったかもしれないですね。まあほんと、微妙な差かもしれないですけど。なんかそういった意味では、初めての領域だなと思いますね。

南波:AK-69さんが参加している「We Just Go Hard」や、櫻井翔さんがラップ詞とラップパートの構成を手がけた「CRYSTAL MOMENT」と、アルバムにはコラボ曲もね、収録されておりまして。

中丸:はい。

南波:こういうコラボからは、どんな刺激を受けました?

中丸:いやあほんとにやっぱあれですね。もう…感謝、まず感謝してますね。

南波:うん。

中丸:なんかやっぱ、音楽チームとKAT-TUNで「新しいことにトライしてみよう」って思っても、やっぱその…範囲って限られちゃうんですよね。

南波:うん。

中丸:でもなんかそういう、おふたり…。翔くんだったり、AKさんだったりが入ることで、「KAT-TUNだったらこういう曲、確かに生まれなかったな」っていう曲になってると思うんで。そういった意味では、このアルバムの幅を広げてくれた2曲だと思いますね。

南波:新しい風が吹きますもんね自分自身にも…。

中丸:そうすねえ。別のプロフェッショナルの方にやっぱり…見てもらうというのはやっぱ…貴重な経験です。

南波:この後お届けする曲は、「Ain't Seen Nothing Yet」と同じく、アルバムのリード曲でもある「STING」という曲です。ピリッと攻撃的でありつつ、クールな質感のナンバーなんですが、こちらの曲の聴きどころ、教えて頂けますか?

中丸:なんすかね。なんか聴きどころっていうか、うーん。音数は多分そんな多くないんすよ。だけれどもなんか聴けちゃう不思議さというか。流行りもあんのかなって思うんですけど。ちょっとだからそういった意味では不思議な曲だなって思ってますね。ライブでもけっこう終盤の良いところで披露してたりするんですけど。「あ、こういうやり方もできるんだな、音数が少なくてもいけるもんなんだな」っていう新たな発見があった1曲ですね。

南波:それではここでニューアルバム「Honey」から、1曲その曲をお届けしましょう。ではこちらも曲紹介お願いいたします。

中丸:はい。それでは聴いてください。KAT-TUNで、「STING」。


-♪STING


南波:ミュージックライン。お送りした曲は、KAT-TUNのニューアルバム「Honey」から「STING」でした。どこか甘美な雰囲気もある、迷いのない、気高く研ぎ澄まされた曲で、思わずゾクゾクしますね。最高でした。

中丸:いや僕もそのコメント力にゾクゾクしましたね。

南波:ふふふふ(笑)ありがとうございます。

中丸:いやあほんとそんな表現してもらってありがとうございます。

南波:アルバムには、それぞれのソロ曲もね、収録されておりまして、中丸さんは「ムーンショット」というナンバーです。

中丸:はい。

南波:物語が動いていきそうな、イメージが広がる曲ですが、どんなイメージで歌詞は書かれましたか?

中丸:えーっとこれは、まず大前提として、「KAT-TUNの楽曲と被らないようにソロ曲は作ろう」と。まず思ってて。で、ちょっと今回EDMとか電子音とかちょっとゴチャゴチャした曲が少ないなとちょっと思ったんで、まず方向性はそういう風にしようと思いました。で、歌詞は…今あのさっき話した、漫画を描いてるんですけど。趣味で。

南波:はい。

中丸:その漫画の内容をちょっと反映させたような曲ですね。

南波:けっこう近未来的なね、香りのする…。

中丸:そうですね。うんうんうん。

南波:「その時あなたはどうするんだ!」みたいなね、問いみたいなのも貰う…。

中丸:うん。そうすね。

南波:こうヒリヒリとした質感の曲ですよね。

中丸:これどこまで話していいのかな…。

南波:ふふふふ(笑)

中丸:いや、なんか…。ちょっと都市伝説的な話になっちゃうんですけど。

南波:はいはい。

中丸:なんか今後…今AIシステムが世に今渡っていって、で今後…何年か後に、人間の知能をおそらくAIが超えるんじゃないかと。なんかそういう話ってあるじゃないですか。

南波:そういう話大好物です!

中丸:あ、ほんとすか良かった!けっこうあの…。あんまり好きじゃない方が聞くと引かれちゃうんで。

中丸・南波:はははは(笑)

南波:確かに(笑)

中丸:なんかそういうジャンルの話をちょっと引っ掛けた内容になってますね。

南波:うーん!でもほんとまさに、な曲ですもんねえ。

中丸:ありがとうございます。

南波:なんだかすごく鼓舞される曲でもあるなって思いました!すごい曲だなって思いました。

中丸:あーいえいえそんなこと…。ありがとうございます。

南波:KAT-TUNはアルバムを携えたツアーをね、行っておりまして。ステージから見た風景、やっぱり最高ですか?

中丸:いやもう最高ですね。なんかほんとに、1公演1公演がどうなるか分からない状況だと思うんで。なんか、以前に比べてより…うん。当たり前じゃない感じがして。楽しくやっていますね。

南波:うーん。えーKAT-TUNの今後の予定など詳しい情報は、オフィシャルのホームページ、SNSをご確認ください。また、今日お届けした放送はNHKラジオ「らじるらじる」のホームページやアプリを使って、聴き逃し配信で放送終了後から1週間、何度でも聴くことができます。詳しくは番組ホームページをチェックしてください。それでは最後になりますが、お聴きの方にメッセージをいただけますでしょうか?

中丸:あー今日はありがとうございました!

南波:ありがとうございます。

中丸:やーなんかこんなに根掘り葉掘り個人的なこととKAT-TUNのこと聞いていただいて、ほんと嬉しいです。

南波:ありがとうございます。

中丸:で今あのー、全国ツアー周っていまして、興味ある方は是非会場に遊びに来て欲しいなと思っていますね。是非、初めての方には特に観に来て欲しいなあなんて思っております。…え?(笑)

南波:はははは(笑)

中丸:あ、そういうことじゃない?(笑)

南波:あ、いやすいません、なんかちょっと待っちゃったんですけど…。

中丸:あ、すいません…。

南波:すいません、なんか言い残したことありますか?(小声)

中丸:思いの丈は以上ですね。

南波:あ、あ…(笑)わかりました!(笑)

中丸:すいません楽しい時間でした!

南波:はははは(笑)えー今夜のゲストはKAT-TUNの中丸雄一さんでした。ほんとに豊かな楽しい時間をありがとうございました!

中丸:こちらこそありがとうございました!

 

 

 

アルバムやツアーの宣伝で出演する媒体(ラジオに限らず)はどうしても、BGMでずっとリード曲が流れたり、お調子者のパーソナリティさんが場の空気を盛り上げるために振り切ったテンションでインタビューして、頑張って温度上げて喋って、バタバタの中終わる、のパターンが多いですが、今回のラジオは、アルバムの話に軸を置きながらも、そのひと自身を程よい距離感で(たまに南波さんの熱量が弾ける言葉になるのが良かった)、自分の思考を言葉にしやすいようにパスして時間を紡いでくれたのがすごく心地よかったなあとおもいました。

想いを言葉に落とすのはちょっと時間の要る作業で言葉や思考を組み立てるあいだの『間』や、すこしぼそぼそ話して起きる呼吸がしっかりとこちら側にも電波に乗って聞こえてきているのが、静かだけれど熱量のあるうつくしい時間で、南波さんの楽曲やなかまるくん個人に対しての捉え方が綺麗で学びが多かったようにおもいます。なかまるくんの相槌も落ち着きと色気のある柔らかくて優しいものになっていて。おふたりのキャッチボールが、すーっと身体に馴染みました。

BGMを流さず、ただ『話す』に重きを置くことで、なかまるくんのフィルターを通した言葉がたくさん聞けて、またひとつ彼を知れた気がしました。経験を積んだ大人たちが、すきなことや興味のあることについて話しているのを、barのすこし遠い席から聴いているような、とても上質な満ちた時間になりました。素敵な夜をありがとうございました!

アイスクリームが溶けてしまう前に -なかまるくん38回目の誕生日によせて-

今年もまた、あなたのことがなんにもわからないと笑う秋がやってきた。

こんなにもすきでたまらないのに、あなたのことが、なにもわからない。

けれどそれがさみしい、ではなくて、心地よい、に変わるのは、あなたの持っている素敵なところのすべてだなあと、この日を迎える度におもう。

 

去年の今日、あなたが37歳のお誕生日を迎えた日。

ずっとずっと憧れていたお店のタルトの箱を開いて、あなたがきらきらと輝いているたくさんの写真を並べながら、『きっと来年には、またコンサートでメンバーにお祝いされている姿を見られるんだ』と信じていた。

 

それから状況は目まぐるしく、刻一刻と変わっていって、いままでどおりの日々を紡ぐことはむずかしくなったけれど。テレビに、コンサートに、雑誌に、舞台に、YouTubeに。願いをかたちにしてフィールドをひろげていくあなたの姿を見ながら、『どれだけ遊びきることをたのしむのだろう』と知らぬ島の地図と宝箱を開くこどものようなきもちで、今日までやってきた。

 

一歩先の未来も分からないままに始まった1年半ぶりのソロアクトライブ『中丸君の楽しい時間4』。頭のなかに描いていたプランが上手くいかなくて、全公演走りきることが出来るかも不明瞭な状況のなか、『配信』というかたちを取ってよりたくさんのお客様に観てもらえるプラットフォームをつくったこと。いままでの楽しい時間の世界観を踏襲しながら、1席ずつ開けた座席にイヤホンマイクを通して、立体音響の演出を加えたこと。いつもみたいにすぐ近くには感じられないけれど、傍にいる感覚を、会場でも、画面の向こうでも感じられるようにしたこと。恒例の質問コーナーだけは絶対に無くさないで、なかまるくんのより深くへ触れられるようにしたこと。不自由で、制限のあるなかでも、"楽しい"を共有できるように。ルールのなかで最大限に遊んでくれたあなたの、またひとつ知らないところを見つけて嬉しくなったよ。

 

千秋楽の日、S-1グランプリの映像と同じ柄シャツにピアス姿で現れた彼は言った。『ぼくは本当に幸せ者だとおもいます。』歓声の代わりの割れんばかりの拍手と、大好きなゲームのキャラクターがお祝いする"千秋楽おめでとうございます"の文字を背に深々とお辞儀をして、はにかむようにわらう姿に、グループの15周年をこどもみたいにはしゃいで楽しみにする姿に、あなたの未来がどうか明るいものでありますように、涙じゃなく、楽しいで溢れますようにと、画面越しにただ願うしか出来なかった。

 

レギュラー番組である家事ヤロウはゴールデンの火曜18:45に昇格して、より多くのひとに観てもらえる番組になった。なかまるくんの名前はたくさん知ってもらえるようになって、バカリズムさん、カズレーザーさんとの信頼関係も柔らかく、やさしくゆるく深まっていった。おうちには調理家電が増えて、自粛期間中には、自炊を30分で作れるようになったりした。なかまるくんの得意なレシピが、これからもいっぱい増えますように。ほんとうに美味しいときの表情、わたしはだいすきです。

 

シューイチは、片瀬さんが今年の3月をもって卒業し、新体制になった。始まってから10年、姉弟みたいだった片瀬さんとなかまるくん、お父さんの中山秀征さんのコンビがわたしはだいすきで、それを優しく見守るコメンテーターの皆さんのファミリー感が愛おしかったから、正直卒業は寂しくて堪らなかったけれど。新しいステップと、そっと送り出すなかまるくんの瞳がやさしくて。新たな仲間と迎える朝は、新たな視点でつっこみをくれるまじっすかは、わたしの変わらない日曜朝のルーティンになった。同じことを10年間続けることはそう簡単じゃない、あたらしい場所へゆくのも簡単じゃない。ゆっくりと歩んだ道の先にあるいまが、この場所で良かったなあとおもう。

 

15周年を記念してはじまった何するカトゥーン?と食宝ゲッットゥーン。メンバー3人だけで、行きたい場所、やりたいことをめいっぱいやらせて貰えて、ファンの気持ちにまっすぐに応えてくださるこの上ない素敵な番組。「アニバーサリーをお祝いしたい」なかまるくんのお願い通り、毎度抱えきれないくらいの愛とやさしさと遊び心でお祝いしてくれるスタッフさんの気持ちに触れて、のびのび楽しくはしゃぐ3人が見られる。こんなにも最高なことってなかなかない。家族でも、友達でもない3人だけのやんちゃ旅。ゲッットゥーンも段々とチームの色が出て、むぎDとの信頼関係がちょっとずつ築かれはじめているのが味わい深い。撮影機材が大好きで、こうと決めたら鉄みたいにうごかないひとだけど、なんだかふたりは、相性が良い気がしている。

 

 

2021年3月21日。はじめてのデビュー15周年前夜祭。お祝いのバルーンとおおきなケーキとシャンパンを目の前に、うそのない、3人の本音が聞けた日。グラスを片手に『俺ねぇ、本当に嬉しいの。マジで嬉しいの。』と噛みしめるようにこぼしたことが、わたしはほんとうに嬉しかった。終始楽しそうな気を許した表情のまま、"嬉しい"を携えて明日を迎えてくれることが、なによりも。

 

2021年3月22日。デビュー15周年を迎えた、アニバーサリーツアーの実質的初日。有観客公演から配信公演に切り替わった記念日は、KAT-TUNを想うすべてのひとがお祝いできる誕生日へと変わって。画面の向こうには、とびっきりかっこよくて、とびっきり輝いている3人がいた。はじめて笑顔でお祝い出来る、KAT-TUNの15歳のお誕生日。

デビューして15年、わたしが知るよりもっときっと、計り知れないほどに長い時間。ステージのうえの瞬きの奥で、苦悩が絶えなかった15年。涙を隠すように後ろをそっと向いた日も、ぶつかりあった日もあった15年。だけどそれ以上に沢山、みんなで笑いあった15年。横にはいつもあいつがいた、15年。朝も昼も夜も、いつも、みんなで。

 

コンサート終盤の『Flashback』。ファンからKAT-TUNへの、ささやかなサプライズ。スクリーンに散らばる沢山のメッセージに気づいた瞬間、ただ立ち尽くして見つめていたこと。次にカメラが切り替わったとき、黒目の大きな瞳を涙で潤ませて、こどもみたいにぐしゃぐしゃな表情だったこと。アウトロでこれまでの景色を辿るように、想いを馳せていたこと。止まないおめでとうのメッセージを背にステージへ向かって、Roarをうたったこと。でも、決して、それからあとも堰を切るように泣くことはなかったこと。挨拶の最後、『あと、明日徹子の部屋にでます、みてください』と言える余裕ができるくらいに、つよくなったこと。

 

もう何度もみてきているはずのなかまるくんなのに、あの日のあなたの姿は紛れもなくわたしがはじめて出逢う表情をしていた。滲ませる喜びと感謝の奥の奥に、覚悟が見えた気がして。『ああ、もう大丈夫。もうなにも、心配しなくたって。この3人なら。』コンサートが終わったあとそんなきもちになれた途端、視界が揺らいだ。素敵なアニバーサリーイヤーのはじまり。わたしはこの日のことをずっとずっと忘れないだろうとおもう。

 

4月2日から始まったアニバーサリーツアー。お祝いできる喜びの裏に"いつツアーが中断、中止になってもおかしくない"という事実が潜む情勢のなか、KAT-TUNは無事にツアーを走りきった。最終公演の地、福岡。ツアーを締めくくる最後の最後の挨拶で、彼はこう言った。

『今日無事に幕が閉じますけども、今年のツアーはめちゃくちゃ楽しかったなという気持ちです。コンセプトが15周年のツアーだから、この期間グループのこととか15年を振り返ることが多くて、寝る前とかにデビューのときとなんか違うなって考えたんですけど、自分的に辿り着いた結論が、KAT-TUNって誰のものなんだろう?って思ったんですよ。もちろん事務所と本人のものなんだけど。最初はKAT-TUNやりますよって皆さんにアピールしていって、どんどん仲間を増やしていったのかなと。今何が違うかというと、KAT-TUNって皆さんと僕らのものなんじゃないかなって。そんな気持ちになりました。何が言いたいのかと言うと、もっと大事にしていかないといけないなと思いました。』

 

このことばを聞けたとき、「このひとをすきでいてよかった」「このひとをすきになってよかった」と確信にも似た気持ちを抱いて、目の前がぼやけて、彼の姿がみえなくなった。あなたのことがすき。だいすき。テレビのなかのあなたも、雑誌のなかのあなたも、ブログのなかのあなたも、どれだってとびきり素敵だけれど、わたしはやっぱり、スポットライトを浴びて、あなたのことを愛おしくおもうひとたちに手を振っている姿をみるのが、たまにくれるあまいウインクが、うたっているのが、おどっているのが、いたずらな男の子になってケラケラわらっているMCが、アンコールでくれる『さようなら』の言葉が、『またな!』とわらう姿が、一等すきだ。

わたしにとってもすごく特別なツアーになったよ。楽しかった、すごくキラキラした大切な時間だった。

 

ツアーと並行して進んでいたYouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』の開設。ツアーの最中にも、「実はみんなが気づいていないことがまだあるので、くまなくチェックしてもらえれば…!」とメッセージを送っていたこと、いま考えれば健気でかわいいなあとおもう。と同時に、4人の努力にすばやく気づいてあげられなかったことを申し訳なくもおもう。楽しい時間4のパンフレットのインタビューのなかでも、30代のうちにやりたいこととして「YouTuberデビュー(笑)」と答えていたから、いつかその夢が叶うといいなあと遠くから願っていたけれど、まさかこんなに早く叶うとはおもわなかった。大好きで仲良しのインドア仲間で先輩のにのみやくん、天真爛漫で、自然発光するくらい顔が良い…!画が持つ…!と評すやまだくん、その陽キャっぷりにはじめは警戒していたけれど、あれよあれよと距離が縮まって、甘えられたりじゃれあったりする間柄になったふうまくん。ぎこちない雰囲気が漂っていたのはほんの最初だけで、4人の持つやさしさや頭の回転の速さ、すべてを肯定しようとする空気、ゆる〜い企画と会話のテンポが、たくさんのひとたちを惹き付けていったのだとだとおもう。"次はなにが始まるんだろう。"  "今日はどんな4人が見られるんだろう。"そんな気持ちになれる素敵なチャンネル。概要欄で"今週も頑張って行きましょう"と言ってくれること。Twitterでの感想や、コメント欄をチェックしてくれていること。編集でたいへんなはずなのに、KAT-TUNのお仕事も、個人のお仕事もあるのに、『更新頻度を増やしたい』と言ってくれたこと。なかまるくんがKAT-TUNでも、家事ヤロウでも、シューイチでも見せない彼の顔が見られていること、すごく嬉しくて誇らしい。この陽だまりみたいな、親戚のお兄ちゃん達みたいな場所が、4人の願う限り続きますように。

 

 

 

 

はじめてのことや、慣れないこと。不言実行のひとだから、口にしないだけで苦労したことはたくさんあったはずなのに。ぜんぶぜんぶ大成功でやり遂げたこの1年。たのしいきもちがなかまるくんのなかで大部分を占めてくれたなら。あなたがだいすきなひとと、だいすきな仲間と、あたらしく出逢ったはじめましてのひとと、日々を紡ぐことができたなら。一日の終わり、今日も素敵な日だったと、自分にはなまるをつけてねむることができたなら。わたしはそれだけで充分です。

でもきっと、やりたかったこと、見たかった景色、行きたかった場所、逢いたかったひと、隣に居たかったひと、諦めてしまったこと。わたしが知らないこともたくさんあるのかもしれない。ルールのなかで遊ぶことがすきなあなただけど、どうしようもなくなってしまったことだって。けれど、そういう現在をぜんぶ消してしまうのではなく「この情勢だからできることがある。お客さんの拍手でなにを言ってるのかだんだんわかってきたんだ。」と寄り添ってそっとことばをくれるような、そういうあなたのことをわたしはすきになったんだなあと救われた夜が何度もあった。たまにつめたく聞こえる言葉も、その裏にあるみえないやさしさも、緻密に張り巡らされた理性の奥から伸ばす腕で抱きしめるおおきな愛も、なかまるくんをかたちづくるぜんぶがわたしはすきです。これからいくつ歳を重ねても、あなたの世界のまま、あなたがおもう正解としあわせを選び続けてください。あなたのそのうつくしい手で、道を切り拓くひとだと、わたしは知っているよ。

 

 

 

38歳のなかまるくんへ

あなたと出逢って、宵の明星のうつくしさを知りました。

あなたをみたときに走る強烈な緊張と気をやってしまいそうな甘さは、甘美な毒であると知りました。

喉を通る毒の味は、ときにアイスクリームで、ときに無花果で。あまくつめたくさみしいことを。

恋することは狂気であることを知りました。

その毒の味が完全に無花果に変わってしまったら、もうアイスクリームには戻れないから。

せめて、あなたがひとつ歳を重ねる今日だけは、アイスクリームの味の毒をひとつ掬って溺れさせてほしいなあとおもいます。

愛というものがなんなのか、考えれば考えるほど、想えば想うほど、分からない。

なかまるくんのことをずっとずっとすきなのに、こんなにもみているのに、愛しているのに、わたしは、あなたのこと、なんにも知らない。

でも、今年もやっぱりそれがいいや。ただ、あなたのことがすき。それさえあれば、ほかにはなんにもいらないから。

だから、あなたがずっと、わらっていられますように。

ひとつでも多く、あなたの描く夢が叶いますように。

あなたのたいせつなひとへ抱く想いが、届きますように。

明日もがんばろうと思う理由がまたひとつ増えますように。

どうか、これから進む道の先が 希望で溢れていますように。

この世界がひっくり返っても、わたしはずっと、なかまるくんの味方です。

生まれてきてくれて、アイドルを選んでくれて、ここにいてくれて、ありがとう。

 

せかいでいちばんだいすきな、秋生まれのあなたへ。

せかいでいちばん、しあわせになってね。

お誕生日、おめでとう。

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隙間の季節と あなた色したあまい嘘のはなし -『中丸君の楽しい時間4』を観て-

日常と非日常の隙間に飛び込むと、それ迄見えていなかった世界の裏側に気付くことがある。夢にも、泡沫にも、蜃気楼にも似たそれが目の前に浮かぶその刹那、 わたしは熱に囚われる。生乾きの自我が、ゆっくりと自分のなかで広がってゆく。

世界の全てが夢になって、あまい嘘になって、それまで抱えていたものをすべてはなし、かえす。

客電が付いた瞬間、わたし達は日常にもどる。

3、2、1、のカウントダウンも、盛大な演出もないけれど、つくられた嘘はひとをつよくするし、虚構のうえに立つ現実は、つめたく、うつくしい。

『中丸君の楽しい時間4』はそんな作品であることを、わたしは知った。劇場で観劇を重ねても、始まりを待つ静まり返ったひとりきりの部屋のなか、配信でその世界を噛み締めても、なかまるくんのことはやっぱりなにもわからなかったけれど。劇場を出たあと、配信が終わったパソコンを閉じたあと、この日常が紡ぐ世界には、意外にもたくさんの"おもしろい"が転がっていることに気がついた。ひとつずつ空いた座席の、劇場に漂ういつもとはちがう異質な静寂の、四角い画面の向こう側。2020年、ゆっくりと日常が殺され、色が無くなったとおもっていた世界は、わたしの知らないところで静かに、けれどたしかに、色づいていた。

 

『先ずは自分が楽しいと、面白いと思えるものを』楽しい時間シリーズは、いつだってなかまるくんのそんな想いからはじまる。パロディも、ときに飛び出す得意なイラストも、緻密に計算された音と光のトリックも、影絵遊びも、観劇に来ているお客さんとの質問コーナー(これがなかなかにハードで、観劇をする側はけっこうHPを喰らうけれど)も、すべての起点は"彼自身がたのしいとおもうこと"だ。そこからうまれるソロアクトは、日常がずーっとつづいている。毎日からうまれる些細なできごとが、なかまるくんのフィルタを通して、"どこかおかしな"日常になってゆく。心地の良い"嘘"と"現実"が歪に入り交じり混沌がうまれる時間が、わたしは堪らなくすきである。終わったあとに待ち受けるもどかしい毎日も、きっと大丈夫。"楽しい時間"がぜんぶ素敵にアップデートしてくれるから。

 

 

前作からおよそ1年半。楽しい時間も4回目を数える2020年。何気ない日々は、ゆっくりと、けれど確実にわたしの心を蝕んでいった。周りを取り囲む終わりの見えない鬱屈とした空気も、増えては減って、また質量を増す数字も。遠いながらもずっと側にあると思っていたエンターテインメントは、一気に"要らないもの"とされて。生きる力が、静かに掌からこぼれ落ちてゆく。そんな最中開いたソロアクトの幕。そこには、世界中に悲しく散りばめられた数多のルールのなか、きらきら輝いて遊ぶなかまるくんがいた。ピンチをチャンスに、ネガティヴをポジティヴに。いつもみたく飄々と、Funnyで、キュートで、シニカルに。そんな気概が痛いくらいつたわってきた。感染対策で間引かれた劇場の座席。いつもよりもしんとした劇場のロビー。名前と連絡先を書くスペース。パンフレットだけ置かれたグッズコーナー。"いつも通り"がなにひとつない空間で、彼は紛れも無く、"エンターテイナー"だった。自身の内側にいる"中丸雄一"が、グローブ座で日常を作っていた。芸術には、笑えないを笑えるにする力があると思えた2時間。なかまるくんの"すき"がこれでもかと爆発した2時間。ここからまた新しいページが作られていくんだと予感させた作品だった。

 

そんな素敵を詰め込んだ秋の日の幻を、わたしの記憶の限り書き残しておこうと思う。"4"という数字に真正面から向き合って生きた中丸雄一さんに尊敬と憧憬を抱きながら。

 

 

暗転ののち、開演。四分割された画面には、開演時間である"18:00"、"舞台ロゴ"、"楽屋"、"会場ロビー"、"客席1"が映る。

因みに、開演前もこの四分割画面には映像が映るのだが、"舞台ロゴ"、"会場ロビー"、"客席1"、"客席2"、という構成だった。少し早めに椅子に座って準備をしていたわたしは、ロビーで忙しなく動くスタッフさんや続々と訪れるお客さんの姿をボーッと見ながらも、開演前からなかまるくんに監視されていることに気づき鳥肌が立った。楽屋に会場の様子が流れていることはなんとなく知っていて、知識として覚えていたつもりではあるけれど、いざ自分が"監視される側"であると知覚した途端、こわかった。こわくてこわくて、堪らなかった。

 

 

 

THE NUMBER 4 IS OMINOUS. 

THERE IS NO SCIENTIFIC GROUND TO SUPPORT THIS, BUT THE NUMBER 4 HAS BEEN AVOIDED IN JAPAN.

AND IT IS ENTRENCHED IN OUR SOCIETY AND NOT A FEW PEOPLE ARE PSYCHOLOGICALLY AFFECTED BY IT.

                               ━━━━  SAM NAKAMARU  

 

4という数字は不吉である。

科学的根拠は無いものの、

昔から日本では4を避けられていた。

それは社会的にも定着しており、

心理的に影響を受けている者が

少ない訳ではない。

サム・ナカマル

この舞台は4が心底嫌いな中丸が、普段の出来事を少しだけ見る角度を変えた世界の半分フィクションの物語である

舞台は、こんな言葉とともに幕を開ける。彼自身の日常と、フィクションが溶け合いながら進む。"いつもと違う日常"がどこかに散らばりながらも必死に彼が苦手な4と戦うおはなし。またひとつ、あなたのことを愛していくことができてしまう、可笑しくて、苦しくて、せつなくて、うつくしい時間達。

稽古終了後から寝るまでを記録したグッドナイトルーティン。歩く姿がどうしたって猫背で、コレクサとなんだかんだでなかよしで。自分の"だいすき"がたくさん詰まった部屋と道具に囲まれて生活を営むなかまるくんに、いとおしさを抱きしめずにはいられなくなった。出演番組全力パロディコーナー、リミックスアルバムコーナー。なかまるくんの飄々としたかたちに隠された才能が、これでもかと溢るる瞬間だ。彼のやりたいエンターテインメントは、彼のすきなエンターテインメントは、間違いなくここにある。かたちを変えて、時間を越えて、KAT-TUNのエンターテインメントに姿を変えるそれは、中丸雄一というひとの核である。ずっとずっと真ん中にある、彼の"おもしろい"のぜんぶである。わたしはなかまるくんのことがずっとずっとすきだけれど、彼の頭のなかを覗いても、彼のことはやっぱりわからないのだろうとおもう。今回の目玉、バイノーラルマイク演出。終焉が誰にも見えない未知のものと、それに抗うように敷かれた演劇のルール、自治体のルール。ひとの温もりを感じられない分、バイノーラルマイクで互いの距離をゼロにしてくれる。彼の輪郭には、手を伸ばしても触れられないけれど、低くてやさしい声にはこの手で触れることができる。なんてしあわせだろうとおもった。すぅっと吐くちいさな息も、セリフの書かれた紙を捲る音も、鼓膜を通して、熱を持つ。あなたを構成するぜんぶがすきだな、ってまた完敗しちゃうみたいに、わたしの身体は何処か遠くにいってしまう。コンサートの会場で刹那的に瞳が交わされるときみたく、"あなたとわたし"になる。1対1で、秘密の約束をばれないようにするみたいだった。ああもうどうしよう、すきだなあ、とわらってしまった。ひとのかたちをたもたぬまま。質問コーナー。お客さんに投げる言葉の豪速球に『すき……』とマスクの下で顔を綻ばせ、絶え間なく注ぎこまれる感情に素直に震える手を、必死に握っていた。どうしたってやっぱり、"ことばとことばが紡がれる瞬間"がすきだ。お客さんとなかまるくんの言葉のキャッチボールの心地よさに、『KAT-TUNのなかで誰が好きなんですか?』の問いに「なかまるくんです」と恥ずかしそうに自白された途端、ハート型の唇がむにっと動いて、「あ、ありがとうございます」とすこし素っ気なさげに、でもその声色はあかるくて、口角が嬉しそうにあがる。彼が彼をささえているひとから愛を真正面から受け取るその瞬間の、隠しきれないしあわせなその表情に、もう何億年も遠い過去におもえてしまう大きな会場の夏の匂いを掠めたりした。バイノーラルマイクのコーナーの直前、イヤホン確認で音声を流し、マイクに異常が無いかチェックする場面。舞台をとことこと歩き、何気ないおはなしでその場を繋ぎながら、スタッフさんに俊敏に対応する姿。その一瞬だけ、甘やかで艶っぽさを孕んでやわらかだった声が低くなり、瞳の奥が鋭くなる、わたしのだいすきな"仕事人"の顔。なぜか泣きそうになってしまった。どうしたってなかまるくんは舞台のうえに、ステージのうえに生きるひとで、ステージを喰う光と音と歓声と、その裏で響く緻密な工程を飲んで生きているんだ、と。トリックコーナーの映像と自身の影、かたちを合わせるさまに感服し、影が自我を持った瞬間に背中がぞくぞくした。ラストのダンスシーン。レーザーが繋ぐ糸の向こう岸、光の幕のその奥で揺れる彼は、劇場で観たときも、配信で観たときも、何時だってこれまでの中丸雄一とはまるきり別人の表情をしていた。劇場に響く重低音と2階、3階から貫かれるレーザーの海。観客であるわたしだけでなく、なかまるくん自身も溺れているみたいで。光量も、音の広がりも、スケールが格段におおきくて、世界中がなかまるくんのものみたいな感覚になった。一度目、その世界ぜんぶを覚えていたくて、わたしは瞬きをしないように必死に捕らえた。広がる世界がまぶしくて、うつくしくて。二度目、三度目。わたしはわざと瞬きをした。瞼の裏側に広がる世界がコンマ一秒で変わってゆくさまが、とっても綺麗だった。すこし湿度を生んだ、光を手懐けるみたくじっとり見つめる瞳も、音を、光を捌く鋭い手先も、細かなリズムを刻むステップも。瞼を閉じて開いた次の瞬間には違う景色があった。光が尾を引く残像さえも愛せてしまう世界って、きっとふたつとない。すきが質量を増してひとつ増えるしあわせを、わたしは身体中に刻んで、永遠にしたかった。

 

 

 

カーテンコール、千穐楽公演。彼は、S-1グランプリの映像と同じ柄シャツにピアス姿で現れた。割れんばかりの拍手と、漏れ出る呻きにも似た嬉しい悲鳴を背中に受けて礼をする姿に、わたしは泣きながらすきを零した。舞台の裏話をしながら構成を共に手伝ってくれたスタッフさんへ感謝を述べる座長としての表情が、どうしたってやさしくて、どうしたってだいすきで堪らなかった。このきもちは、心酔にも似ている。

『ぼくは本当に幸せ者だとおもいます』そう口にしてくれたことが、こんなにも嬉しかった。しあわせだと、恵まれていると、ありがとうのきもちを素直にまわりのひとへ伝えられるやさしさと、しなやかさをもったこのひとが、わたしが世界でいちばんすきなひとです。どうしたっていちばんのひとです。

なかまるくんは、なんでもそつ無くこなして生きてきたひとのように見えるけど、決して器用ではなくて、凪いで飄々とする表情の奥に隠した物凄いプライドと負けず嫌いさと、素直さとしたたかさ、すこし見え隠れする薄っぺらさといじらしさの絶妙なバランスが魅力だとわたしはおもっている。彼のすべてを掴めそうで掴めない、ちょっとだけあいまいな輪郭がいとおしい。あなたの身体に、呼吸に、きもちに、影がすっと落ちるとき、わたしはなぜかすこしだけ、こわくって、さみしくって、悲しくて、安心するんだ。これからも、ずっとずっとそのままでいてください。

 

 

なかまるくん、32公演おつかれさまでした。改めて、ありがとう。このソロアクトを完走するためにいっしょに走り抜けてくださったスタッフのみなさま、ありがとうございました。

 

 

劇場で観劇した2公演目の終演後、駅で10ks!のバックを持った高校生の女の子が、柱に凭れながら友達に電話をかけている光景に居合わせた。

『ねえ、ほんとにほんとにかっこよかったんだよなかまるくん…ほんと、ほんとに…受験最後の現場がこれで良かった。ありがとう…明日からの活力になった…』

降り出した雨のなか、制服姿で涙と雨の混ざっためろめろの顔で電話しているその姿が見えたとき、ああ、エンターテインメントが、アイドルが居る意味はここにあるんだ、決してむだなものなんかじゃないんだとおもえて、込み上げるものがあった。アイドルは、夢のなかだけを泳いでいるわけではない。ちいさな星になって街に煌めくひとつひとつの現実が、夢を創造していくのだと知った。駅で泣いていたあの子もまた、未来を織るひとりのような気がした。一秒進むことに未来はぽこぽこ生まれる。夢や虚構のなかにある貴方だけのその大切なものを、現実へと惹きこむことが出来たら、丸く縁どられたあまい嘘が光る日がきっと来るとわたしはおもう。もっともっと、長い夜のことを信じていたくなった。つらくてかなしくてどうしようもない日々が、どうってことない過去になって笑いばなしにできるその日まで、わたしはこのあまい嘘に救われていたい。生きていくことは、生活は、けっこうやさしくなんかなくて、残酷で、つめたくて、鋭利だけれど、そのなかでみつけたちいさなできごとをこんなにも愛せたらどれだけしあわせだろうか。わたしから見える世界が、深まる思考が、零れることばのうつくしさが、貴方へわたす愛のかたちが、いろが、楽しい時間4を観ただけなのにこんなにもまた一段と変わるなんておもいもしなかった。東京は、やっぱりうつくしい街で、寂しい街で、なかまるくんにいちばんお似合いの街で、だいすきな場所だ。ああ、世界って、こんなにもおもしろいんだ。苦しさは時々あるから、しあわせをしあわせとして抱きしめることができるんだ。 そう気づけたのは、なかまるくん、あなたのおかげです。ありがとう。

 

なかまるくん、あなたがすきです。

どんな素敵な昨日より、生まれゆく明日を漂うきみがすきです。

『ぼくがはなしていることはすべて嘘です。』って笑ったラジオのジングルの言葉を、わたしはわらってしまうくらい真っ直ぐに、ばかみたいに真っ直ぐに、信じてしまっています。

わたしよりも長くこの世界を紡いでいるあなたはきっと、わたしよりも先にいなくなってしまう。だけど、あなたがいなくなった世界が変わらずうつくしいとき、あなたという存在が、実はひとつも失われていないと分かるのだろうとおもう。

わたし達は無傷のままではいられなくて、ちいさな傷をたくさん背負うから、光のなかではきらきらと輝けるのだと誰かが言った。それは、飄々と漂うみたいに生きながら、ときどき横顔に寂しさの匂いを濃くするきみにも、きっと当てはまる。

やさしさがさみしい色をしてきみをつつむあいだ、明日も明後日もそのまた先も、なかまるくんの進む道が、選んだこたえが、間違いじゃないと確信して、安心して眠れますように。ベッドのなか、いちにちの終わりの答えあわせが、ちいさな花丸でありますように。どんなにつめたく残酷で、ぼくらを振り落とそうとする生活の鋭さにも負けず、毎日を紡ぐなかまるくんの、普通のしあわせが光る日がずっとずっと続きますように。普通でいたいと願うきみに負けないくらい、わたしもしあわせになりたい。

いつかはきみのやさしさに頼らなくても、この正しい夢の終わり方を見つけられるようになるね。でも、あなたをちゃんと思い出にできるその日まで、もうすこし、あとすこしだけ、このままでいさせてください。あなたの高い笑い声と低くてやさしい声を頼りに、悪戯みたいに生きるあなたの嘘に、気づかぬふりをしたまま、わたしの知らないあなたがおとしてくれるしあわせを、たくさん見つけていきたいです。いつかふいにこのきもちを振りかえったときも、照れてしまうくらいにしあわせだったなとおもいたいです。

 

 

 

だいすきです。なかまるくんを構成するすべてがすきです。あなたがすきだと自覚して、あなたを信じると決めたあの日からずっと変わらずここまでやってきたわたしのことも、いとおしくなったりしています。変わらず紡がれる日々で、きみがすきだという真実がまんなかで光っていさえすれば、それだけでいい。あまい嘘に絆されて、だまされたふりを。この先も、ずっと。

 

 

それが、わたしのあなたへのきもちのぜんぶだから。

 

 

あなたが教えてくれたこのきもちの名前は、知らないままでいるね。

 

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朝焼けに世界を見つけた日のはなし -なかまるくん37回目の誕生日によせて-

夏が朝焼けと刹那を永遠にして消えゆく今日、わたしは手紙を書く。わたしが世界でいちばんだいすきなひとが、またひとつ、遠くなるこの日に。一等星のように強く瞬いて笑うこの日に。

いつかかならず死にゆく人生のなかで、きみがすきだ、と言葉に出来るのは、あと何回だろう。たべるのも、ねむるのも忘れて、飽きる程"すき"の定義を考えて、結局零すことばが、何万回と口にした『すきだ』になってしまう。毎日訪れる朝がこんなにも胸を焦がすのに、毎日訪れる夜にあんなに胸を時めかせるのに、幾つもの日々を越えて生活を紡いでゆくたび、わたしの中に堆積し、膨張して、爪先まで侵食して、わたしを生かす感情。恋とも愛とも憧憬とも名のつかないそれは、わたしのすべて。心地よい感覚のなかに、揺蕩うだけだ。きっと。

身体中が、心すべてが、甘さや苦さや刹那に捕らわれて、混沌としたきもちのままに、熱情が走る瞬間がある。どうしようも無く泣きたくなって、きちんと立っていよう、と決意してきみを見ても、高鳴る心臓のかたちがはっきりと解って、細胞が、血液が波打って沸騰する。わたしはきみがすきだ、というこの紛れも無い真実は、わたしの心臓だけが知っている。この想いは世界の誰にも秘密。頭の天辺から爪先まで、全身が熱に浮かされている証拠だ。

 

生きるうえでのマイルールがとっても細かくて、偏屈で、人見知りで、怖いところが苦手で。誰よりも痛みを知っている。理性的で冷静で、感情を表に出すことはあまり無いけれど、隣にいるひとの心の奥底にねむるちいさな棘に、そっと気づいてやさしく受け容れる。目尻に刻まれる笑い皺が深くなるたび、笑い声が高くなるたび、世界の色が、世界のすべてが、夢みたいにおもえる。いつもはウザったくおもう夕立も、眼鏡を外して見てみる外の世界も、部屋の隣のタワーの丸い灯りも、けたたましく鳴るパトカーのサイレンも、真昼の雑踏のなかの生きる音も、この世のすべてが素敵に聞こえてもうだめになってしまう。わたしときみがこの世のどこかで交差している証拠が視界に飛び込んでくる。わたしは、たしかに生きているんだな、と。自分を律してかたちづくっているなにかが崩れた瞬間、ひとは世界でいちばんうつくしくなる。ひととしての理性を失う瞬間、手をのばしたらその空間が世界のすべてだ。きみが大丈夫だと言えば、すべてが上手くいく。そう信じて生きるようにしたら、なんだか心がとてもかるくなった。苦しさは時々あるから、幸せを幸せとかんじられる。これは嘘じゃなくって。きみのすきなことば、楽観視。なんて素敵なことばだろうか。「自分が優しいとは思わない」といつかのインタビューできみは言ったけれど、その繊細で鮮やかで大胆で揺るぎない生き方に、大きな背中に背負ってきた経験の重さに、わたしは痛い程優しさを感じて泣いてしまう。

 

隣でいっしょにいてくれるひとによって、立ち位置が変わるところがすきだ。グループのお兄ちゃんな雰囲気も、おじいちゃん扱いされるところも。家事ヤロウのゆる〜い空気も、ぜんぶ許してくれてるあの気楽なかんじも、シューイチの弟みたくなんでもチャレンジさせてくれて、『すごいねえ、イイじゃん!』と言ってくれるあったかいファミリー感も。ドラマやトーク番組に呼ばれたときの、ちょっとよそいきでそわそわしてるおとこのこなかんじも。いつもとちょっとだけ違う表情で佇む姿も。どんな場所で笑う素顔のきみも、ちょっとめんどくさそうにしてるきみも、メンバーとじゃれあう楽しげなきみも、緻密で鋭いダンスを踊るきみから聞こえる、擦り切れて靡く衣装の布の音も、東京ドームで大手振って『さよなら!』って叫んででっかく光ってるきみも、ぜんぶぜんぶ、風の音をおぼえておくみたいに、ただ、忘れないでいたい。僕の話していることはすべて嘘です、ときみが言うから、もしかしたら今この瞬間も嘘かもしれない、とかんがえるけれど、それでも、わたしはきみを、すきだと言いたい。きみの零す嘘に溺れて、にこにこ笑っていられるのなら、それを友人たちと共有して、楽しいねと、楽しかったねと言いあえるなら、やさしい嘘なんて上等だよ、とおもう。でも、わたしは、細っこいけれど意外と大きな背中も、丸い猫背も、彫刻刀で掘ったみたく切れ長な瞳も、うつくしい鼻筋も、ハート型の唇も、握り拳くらいにめちゃくちゃ小さい顔も、体幹も、蹴ったら折れてしまいそうなくらい細い足首も、言葉も。曲に時たま滲む、こわいくらいの情念も、そのほか諸々すべて、世界そのものとして存在していることを知っている。何百年か経ったあと、わたしもきみも、まわりのぜんぶも無くなった世界が変わらずにうつくしいとき、あなたのすべてがなんにも喪われていなかったことを、わたしは次の世で知るのだろうな、とおもう。

 

2020年9月4日。また、追いかけっこの季節が来た。わたしがひとつ歳を重ねて、身長が伸びて、季節の匂いが変わっても。きみとの距離は少し近づいて、ゆっくり影が伸びるくらいの速度で、遠くなってゆく。見ている景色は、流れ星よりも、絵の具を溶かした空よりも、空に透かすときらきら光る飴玉よりも鮮やかに、一瞬だけ強く強く瞬いて、またすぐピントが合わなくなって。"わたしとあなたの永遠"として固定することは出来なくなってしまう。わたしがきみへ叫んだ"すき"は1秒後には過去になり、ゆっくり弧を描いて冷たい刹那へ消える。さようなら。過ぎていく1秒が、死んでいく人生が、美しく刻まれる夜、きみはひとつ、歳を重ねる。

 

ひととひととが交差してかき混ぜられる東京の交差点の真ん中、わたしは今日、きみに贈るケーキを買いにゆく。ほら、またひとつ、鮮やかな色が。

 

 

 

 

刹那が魅せる時間の走馬灯の中で、魔法の呪文を唱えて眠る。

 

 

 

 

 

 

 

なかまるくん、37歳のお誕生日、おめでとうございます。これからもどうか、きみのままで。

 

 

 

おやすみ。

 

 

 

 

 

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あなたが抱きしめる刹那のうつくしさについて

わたしは、季節の移ろいを慈しむひとがすきだ。前にも書いた記憶があるけれど、もういちど書く。春夏秋冬を肌に落とし込んで、嬉しそうにちいさく笑うひとがすきだ。

暖かな風の匂い、新しい学校の校庭に咲く桜の絨毯のなか、まっさらな年月を重ねる春。大人になればその光景をリプレイすることは無くなってしまうけれど、それをふとした隙間に思い出して、心がきゅっとなる春。

プールの塩素の匂い、からりとした風で揺らめく部屋のカーテン、涼しい部屋の心地良さにとろとろと眠ってしまう午後3時。夜、ベランダでラムネの瓶を開けて月の光にビー玉を透かす夏。

イチョウ並木吹く風と長い夜に自分のこれ迄をかさねて、少しだけ立ち止まって甘える秋。

クリスマスのまあるいネオンと真っ青な空に、永遠の意味を問うみたく降る雪、定義も意味も分からないけれど、ただ永遠を誓う冬。

 

 

わたしは、そんな季節を抱きしめるひとがだいすきだ。

 

 

だけどこの夏、だいすきなひとが季節を愛おしむその瞬間を、目の前で見ることは叶わなかった。

そのひとはいつも、最高の夏をわたしにくれるひとだ。陽炎みたいに早足でわたしの前から消えてゆく夏を捕まえるみたいに、わたしの心を、からだを、時間を、刹那を、ぎゅっと抱きしめて帰ってゆく。わたしはそのひとのすべてに、夏の終わりまで取っておいたラムネの瓶をそっと開けて恋心にビー玉を落とす。きらきらの顔で手を振り、ときにはウインクを零し、世界を呑み込み、焼き尽くす。『皆さんのおかげで最高の夏になりました!』と笑って、客電が付いたときにはもう、そこにはいない。

その何もかもが、夢であったと思わせるようなすべてが、そのひとにはあるのだ。わたしは、そのひとの手のひらのうえで踊る、踊り子にすぎない。

そんなわたしのだいすきなひとが耀く夏は、2020年のいま、それぞれの場所で耀く夏へ変わった。

「ぜひ一緒に、この壁を乗り越えてみせよう!」なんて朗らかに呼びかけるから、だいすきな光景が鮮やかに頭のなかで蘇って、痛くて切なくて悔しくてだいすきで、わたしは簡単に泣いてしまった。

だって、ひとりひとりが強固で、繊細で、伸びやかで、軽やかで、美しい歌声がすきだ。

個が色濃くて、頭から爪先まで、情念としなやかさと熱情が走るダンスがすきだ。

3人でたわいもない話で盛り上がる(ちょっとだけつまらない)MCがすきだ。

カトゥネット高丸のコーナーがすきだ。

3人を彩り、強くし、美しくしてくれる機構が好きだ。

3人に関わるすべてに拍手するあの瞬間がすきだ。

手を繋ぎ感謝を伝えるあの瞬間がすきだ。

じんわり迫る刹那に気づきながら、もう終わりだよ、の声に気づきながら、銀テープの雨に嬉しそうな3人を見るのがすきだ。

アンコールでトロッコにいるとき、柔らかい顔をして手を振る3人が好きだ。

気づかれなくとも、だいすきなひとの名を懸命に叫んでいるときの、わたしがすきだ。

想いは行くあてを無くして、骨抜きになる瞬間が好きだ。

すきなひとに、直接すきを伝えられるあの瞬間、誰になんと言われようと、わたしが世界でいちばん耀く瞬間であると、自覚出来るあの時間がすきだ。

すべてが終わって客電が付いた瞬間、『最高だったなあ』と全身の力が抜ける瞬間がすきだ。

帰り道、駅までの道のり、歩く歩道橋、夜に溶けてゆくわたしの知らない街を眺めるのがすきだ。

新幹線のなか、朧げなセットリストの通りに音楽を組んで、言いようのない気持ちに押しつぶされながら、見慣れた風景の映る車窓の反対、すきなひとを想う時間がすきだ。

今日もよく眠れますように、美味しいものがたくさん食べられますように、明日も明後日も、その次の街でも、あなたがあなたらしく、3人が3人らしく走り抜けられますようにと願う、短い時間がすきだ。

 

 

 

わたしは世界がまるっきり変わってしまったこの4ヶ月弱を経て、気づいたことがある。

 

 

 

 

わたしは、KAT-TUNがだいすきだ。

中丸雄一というひとが、心底だいすきだ。

 

 

 

寂しい。正直言って、すごくすごく寂しい。

 

 

 

 

 

こんな気持ち、全世界に文章というかたちで見せるまい、と誓って過ごしてきたけど、言わせてほしい。わたしは、KAT-TUNに逢えなくて、ものすごく寂しい。

画面越しでしか会えない今が、こんなにも辛い日が来るなんて思いもしなかった。充電期間中に感じたきもちよりもっと、心のなかの違う場所が、3人に、なかまるくんに逢いたいと叫んでいる。逢いたい、逢いたいなあ。

それだけをおもい続けていたら、9月から、楽しい時間の再演が決まった。飛び上がるほど嬉しかった。エンターテインメントがじわりと動き出したこと、また、楽しい時間を生きるなかまるくんに逢えること。嬉しかった。だから、自分をもっともっと大切にしようと決めた。すきなひとと、すきなひとを守ってくれるすべてと、わたしと、わたしの周りのひとを悲しませないために、まずは、もっと自分を守ろうと決めた。まだまだ不安は拭えない日々が続くけれど、いつかまた、すきを思い切り叫べる日が来ると信じて。好きなひとが提示する永遠のこたえを、見つけることができるその日まで、ちゃんと愛し抜けるその日まで、ちゃんと。

 

わたしのだいすきなひとは、刹那を愛せるひとだ。ときに悲しさとか切なさとか痛みとか抉るような言葉のなかにも潜む刹那を、いっとう愛せるひとだとわたしはおもう。

 

きみがすきです。わたしはきみがすきです。

 

七夕の夏、向かうは、刹那が永遠になる瞬間、わたしはこの気持ちを、永遠にしたいとおもった。たとえ、それがすこしつめたくて、残酷でも。

 

また、すぐ…ね?

きみとぼくの話をしよう

たとえば、宇宙にある愛のことばすべてをきみに伝えたら、きみはどんな顔をするだろうか。

こんなことを言ったら、きみは怒るかもしれない。

こんなことを書いたら、きみはうざったい顔をするかもしれない。

こんなにも一方的にすきを零したら、きみは困ったように笑うかもしれない。

 

でも、それでも。

 

わたしは、この気持ちをきちんと文字にしたい。

今年もまたゆっくりゆっくり積もっていった"すき"の気持ちを、回りだしたわたしの運命の話を、除夜の鐘の音がなってしまう前に。

 

 

2019年。わたしの運命が静かに動き出した年だった。その運命の箱を開く鍵は、将来のキャンバスを描く為の絵筆は、突然目の前に現れた。

 

3月16日、3月17日。なかまるくんにとって3度目のソロアクトライブ『中丸君の楽しい時間3』を、有難いことに3公演観劇させて頂いた。

小さなグローブ座のステージの上で眩い毒とキュートな媚薬を振り撒きながら"ひとり遊び"を繰り広げるその横顔に、言いようのない苦しさと憧憬が募った。このひとのいる世界に少しでも近づきたい。夢を作る世界へ、歩を進めたい。この気持ちを刹那的なものにしたくない。そう思った。夢を言葉にして誓ったあの日、わたしのかみさまは、確かにそこにいた。

絶えず流線のように煌めき、拍動を続ける心臓のように点滅する東京のネオンライトを背に地元へ帰る飛行機のなかで書いた言葉達と抱いた想いは、消えることがないようしっかりとカタチに残した。誰にも見られないように、宝箱にいっぱいの夢と恋と憧れの気持ちを詰め込んで、夢がほんとうになるまで走りきろうと決めた。

 

『就職で東京へ行きたい』

そう周りに告げたときの空気の鋭さを、いまでもよく覚えている。

『絶対無理だよ』

『1人であんな怖い所、行っちゃダメよ』

『地元でのんびり働けばいいよ』

『なんで勉強してることと違う職種がやりたいの』

『なにも無理して東京まで行かなくても』

心配や引き留めの言葉を、それはあなたの抱く幻想だと打ち砕くような言葉を、わたしはすべて飲み込んだ。どうしてって、なんでって言われたって、どうしたって行きたいのだ。諦めかけた夢がまた胸の奥で宝石みたいに光った瞬間を、燻ってた炎がまた静かに燃え上がる瞬きを、わたしはわたしの目でちゃんと見たのだから。わたしはその光を、きちんと自分のものにしたかった。この場所でなら、"わたし"を無くさないまま自分なりの未来を重ねていける気がした。

 

なかまるくんが『わたし、定時で帰ります。』で"諏訪巧くん"として春を紡ぎ、夏のIGNITEツアーに向けてギアを入れていく。そのあいだにも季節は、切ない風と香りを連れてやってくる。寂しい春も、やるせなくて無常な初夏も、暑い夏の到来を謡う梅雨の季節も、なかまるくんはそのままだった。嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、泣きたいほどにつらいこと、やるせないこと。ありがとう、とおもうこと。たくさんの感情を抱えたまんまで、きみはそのままに、その瞬間を生きていた。どんなときのなかまるくんも、悲しいほどに綺麗だった。笑顔や勇気もひとを強くするけれど、切なさや悲しさも、時にひとを強くするのだと知った。

 

 

 

 

 

夏、わたしは東京にいた。

空にある陽は、いっそう高く高層ビル群を照らす。

 

 

わたしの戦いが、いま始まる。

 

『どんなに小さな一歩からでも自分自身を変えるアクションを起こすきっかけを見つけ、希望を持つことが出来れば、その人自身や社会全体が明るく、より良い楽しい方向へ舵を切ることが出来るのではないかと思っています。』

 

『ハンディを抱える人達だけではなく、若い人達もいろいろ考えているけれど伝える場がないだけではないのか、だからそのためのプラットフォームを作りたいです。』

 

 

選抜テストと面接を終えたわたしの胸は、誰が見てもわかるほどハッキリと鳴っている。いまこの世界でわたしひとりしかいないような感覚に苛まれた。結果を待つあいだ、自分以外にひとの気配もなく、時間をただ溶かしてゆくだけの空っぽな部屋のなか、まだ不明瞭な未来の輪郭をなぞる。名前のない時間を過ごすことがすこしだけ怖かった。

 

 

 

『待たせてごめんね…!来年4月から是非、一緒に未来を創って行けたらいいなと思います。』

 

 

 

握手のあとに手渡された内定通知書が、涙で霞んで見えなくなった。

 

 

わたしは、春から、東京へ行く。らしい。

 

 

内定を告げられ、ビルを出たお昼過ぎの東京は、夕陽が傾きかけていた。その日の夕陽は、いままでの人生のなかで、いちばん美しい夕陽だった。夢と現実の区別がつかなくて、思わずひとり公園で頬をつねった。

それからの日々は驚くほどに目まぐるしくて、けれどキラキラ輝いていた。

 

9月21日。"KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE"福岡公演。バクステ側でトロッコから約2mの距離で見たなかまるくんは、今までとは違う瞳を宿していた。Diamond Skyで赤い舌をちらりと覗かせたのも、甘い渇きで魅せた濡れた情念も、JETのかっこよさも、ハロハロの回転も、アブストラクトで世界を掌握したダンスも、渦巻くあぶない感情も、A MUSEUMの甘やかさも、We are KAT-TUNのたのしさも、雨哀夜藍の凛として艶やかなうつくしさも、アイノオカゲのキュートさと子どもっぽさも。ぜんぶぜんぶ輝いていた。ずっとずっと笑っていた。ずっとずっと、楽しそうだった。この世はすべてきみのもの。全身を燃やして、アイドルを生きていた。最後の最後、IGNITEのバスタオルを高く掲げステージをあとにしたなかまるくんに、わたしは未来の自分を重ねていた。わたしもそう遠くない未来、こんな大人になれるだろうか。

誰からも愛されて、努力を表で見せず、いつもにっこり笑って、自分らしく生きられるだろうか。どれだけ辛くたって苦しくったって、おいしいご飯を食べて、あったかいお風呂にゆっくり入って、たくさんたくさん眠って、すきなものをすきだと叫んで、自分が変わることも、変わらないことも大切に、その勇気だけ離さないで、だれかとたくさん話して、自分を昨日より愛して、だいすきでだいすきで愛しているひとに、愛していると伝える。すきだと伝える。それが出来ていれば、どんな日々だって100点だとおもえるように生きていきたい。

 

 

幸せなこと、生きていてよかったとおもえること、苦しかったこと、怖かったこと。たくさんあったけれど、いっそ忘れてしまいたいものも、強く抱き締めたいとおもう。なんとなく寂しい日に、なんとなく一緒にいたい、声を聴きたいと、なかまるくんを見る度におもう。毎日訪れる朝がこんなにも胸を焦がすのに、毎日訪れる夜にあんなに胸を時めかせるのに、きみの声を聴くだけで、笑う顔を見るだけで、想いは行く当てをなくして、それだけで無限のファンタジーになる。すき過ぎて、なきたくなる。きみを見つけた自分が、きみをすきになれた自分が、とっても誇らしい。いつまでもいつまでも、縮まることの無い距離の追いかけっこを、していたいのだ。愛おしさも苦しさも眩しさも、ぜんぶぜんぶ抱きしめさせて欲しい。

 

 

 

将来の夢は、きみに頼らなくても素敵な思い出を重ねていくことだ。うつくしく気高くキュートに笑うきみに負けないくらい、素敵な大人になることだ。

 

さまざまな色の渦まく雑踏の、ぐちゃぐちゃの絵の具のなかで。たくさんの色かたち、愛や多様性が揺蕩い、甘美な夢が揺れる東京の街で。

 

中丸雄一くん、わたしはどうしようもなく、きみがすきだ。

 

もう一度、繰り返すけれど。

 

こんなことを言ったらきみは怒るかもしれない。

 

 

きみに出会うために生まれてきたのかとおもわなくもないけれど、それは言わないでおいてる。

 

 

きみがどこか遠くへ離れてしまわないかと心配になってしまうから、だから。

 

 

きみの涙を見たときに、ちょっと幸せで安心する気持ちになるのだ。

 

 

もう心配することなんてひとつも要らないのに。

 

 

わたしはきみに出会えて幸せだ。

 

 

この気持ちは最後まで、内緒にしておこう。

 

 

刹那が永遠になる瞬間、わたしはきみに夢を見る。

 

寝ても醒めても、きみのことだけ。

 

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