醒めない夢を見ていた

ただ、いとしいとつたえるだけ。

あなたが抱きしめる刹那のうつくしさについて

わたしは、季節の移ろいを慈しむひとがすきだ。前にも書いた記憶があるけれど、もういちど書く。春夏秋冬を肌に落とし込んで、嬉しそうにちいさく笑うひとがすきだ。

暖かな風の匂い、新しい学校の校庭に咲く桜の絨毯のなか、まっさらな年月を重ねる春。大人になればその光景をリプレイすることは無くなってしまうけれど、それをふとした隙間に思い出して、心がきゅっとなる春。

プールの塩素の匂い、からりとした風で揺らめく部屋のカーテン、涼しい部屋の心地良さにとろとろと眠ってしまう午後3時。夜、ベランダでラムネの瓶を開けて月の光にビー玉を透かす夏。

イチョウ並木吹く風と長い夜に自分のこれ迄をかさねて、少しだけ立ち止まって甘える秋。

クリスマスのまあるいネオンと真っ青な空に、永遠の意味を問うみたく降る雪、定義も意味も分からないけれど、ただ永遠を誓う冬。

 

 

わたしは、そんな季節を抱きしめるひとがだいすきだ。

 

 

だけどこの夏、だいすきなひとが季節を愛おしむその瞬間を、目の前で見ることは叶わなかった。

そのひとはいつも、最高の夏をわたしにくれるひとだ。陽炎みたいに早足でわたしの前から消えてゆく夏を捕まえるみたいに、わたしの心を、からだを、時間を、刹那を、ぎゅっと抱きしめて帰ってゆく。わたしはそのひとのすべてに、夏の終わりまで取っておいたラムネの瓶をそっと開けて恋心にビー玉を落とす。きらきらの顔で手を振り、ときにはウインクを零し、世界を呑み込み、焼き尽くす。『皆さんのおかげで最高の夏になりました!』と笑って、客電が付いたときにはもう、そこにはいない。

その何もかもが、夢であったと思わせるようなすべてが、そのひとにはあるのだ。わたしは、そのひとの手のひらのうえで踊る、踊り子にすぎない。

そんなわたしのだいすきなひとが耀く夏は、2020年のいま、それぞれの場所で耀く夏へ変わった。

「ぜひ一緒に、この壁を乗り越えてみせよう!」なんて朗らかに呼びかけるから、だいすきな光景が鮮やかに頭のなかで蘇って、痛くて切なくて悔しくてだいすきで、わたしは簡単に泣いてしまった。

だって、ひとりひとりが強固で、繊細で、伸びやかで、軽やかで、美しい歌声がすきだ。

個が色濃くて、頭から爪先まで、情念としなやかさと熱情が走るダンスがすきだ。

3人でたわいもない話で盛り上がる(ちょっとだけつまらない)MCがすきだ。

カトゥネット高丸のコーナーがすきだ。

3人を彩り、強くし、美しくしてくれる機構が好きだ。

3人に関わるすべてに拍手するあの瞬間がすきだ。

手を繋ぎ感謝を伝えるあの瞬間がすきだ。

じんわり迫る刹那に気づきながら、もう終わりだよ、の声に気づきながら、銀テープの雨に嬉しそうな3人を見るのがすきだ。

アンコールでトロッコにいるとき、柔らかい顔をして手を振る3人が好きだ。

気づかれなくとも、だいすきなひとの名を懸命に叫んでいるときの、わたしがすきだ。

想いは行くあてを無くして、骨抜きになる瞬間が好きだ。

すきなひとに、直接すきを伝えられるあの瞬間、誰になんと言われようと、わたしが世界でいちばん耀く瞬間であると、自覚出来るあの時間がすきだ。

すべてが終わって客電が付いた瞬間、『最高だったなあ』と全身の力が抜ける瞬間がすきだ。

帰り道、駅までの道のり、歩く歩道橋、夜に溶けてゆくわたしの知らない街を眺めるのがすきだ。

新幹線のなか、朧げなセットリストの通りに音楽を組んで、言いようのない気持ちに押しつぶされながら、見慣れた風景の映る車窓の反対、すきなひとを想う時間がすきだ。

今日もよく眠れますように、美味しいものがたくさん食べられますように、明日も明後日も、その次の街でも、あなたがあなたらしく、3人が3人らしく走り抜けられますようにと願う、短い時間がすきだ。

 

 

 

わたしは世界がまるっきり変わってしまったこの4ヶ月弱を経て、気づいたことがある。

 

 

 

 

わたしは、KAT-TUNがだいすきだ。

中丸雄一というひとが、心底だいすきだ。

 

 

 

寂しい。正直言って、すごくすごく寂しい。

 

 

 

 

 

こんな気持ち、全世界に文章というかたちで見せるまい、と誓って過ごしてきたけど、言わせてほしい。わたしは、KAT-TUNに逢えなくて、ものすごく寂しい。

画面越しでしか会えない今が、こんなにも辛い日が来るなんて思いもしなかった。充電期間中に感じたきもちよりもっと、心のなかの違う場所が、3人に、なかまるくんに逢いたいと叫んでいる。逢いたい、逢いたいなあ。

それだけをおもい続けていたら、9月から、楽しい時間の再演が決まった。飛び上がるほど嬉しかった。エンターテインメントがじわりと動き出したこと、また、楽しい時間を生きるなかまるくんに逢えること。嬉しかった。だから、自分をもっともっと大切にしようと決めた。すきなひとと、すきなひとを守ってくれるすべてと、わたしと、わたしの周りのひとを悲しませないために、まずは、もっと自分を守ろうと決めた。まだまだ不安は拭えない日々が続くけれど、いつかまた、すきを思い切り叫べる日が来ると信じて。好きなひとが提示する永遠のこたえを、見つけることができるその日まで、ちゃんと愛し抜けるその日まで、ちゃんと。

 

わたしのだいすきなひとは、刹那を愛せるひとだ。ときに悲しさとか切なさとか痛みとか抉るような言葉のなかにも潜む刹那を、いっとう愛せるひとだとわたしはおもう。

 

きみがすきです。わたしはきみがすきです。

 

七夕の夏、向かうは、刹那が永遠になる瞬間、わたしはこの気持ちを、永遠にしたいとおもった。たとえ、それがすこしつめたくて、残酷でも。

 

また、すぐ…ね?

きみとぼくの話をしよう

たとえば、宇宙にある愛のことばすべてをきみに伝えたら、きみはどんな顔をするだろうか。

こんなことを言ったら、きみは怒るかもしれない。

こんなことを書いたら、きみはうざったい顔をするかもしれない。

こんなにも一方的にすきを零したら、きみは困ったように笑うかもしれない。

 

でも、それでも。

 

わたしは、この気持ちをきちんと文字にしたい。

今年もまたゆっくりゆっくり積もっていった"すき"の気持ちを、回りだしたわたしの運命の話を、除夜の鐘の音がなってしまう前に。

 

 

2019年。わたしの運命が静かに動き出した年だった。その運命の箱を開く鍵は、将来のキャンバスを描く為の絵筆は、突然目の前に現れた。

 

3月16日、3月17日。なかまるくんにとって3度目のソロアクトライブ『中丸君の楽しい時間3』を、有難いことに3公演観劇させて頂いた。

小さなグローブ座のステージの上で眩い毒とキュートな媚薬を振り撒きながら"ひとり遊び"を繰り広げるその横顔に、言いようのない苦しさと憧憬が募った。このひとのいる世界に少しでも近づきたい。夢を作る世界へ、歩を進めたい。この気持ちを刹那的なものにしたくない。そう思った。夢を言葉にして誓ったあの日、わたしのかみさまは、確かにそこにいた。

絶えず流線のように煌めき、拍動を続ける心臓のように点滅する東京のネオンライトを背に地元へ帰る飛行機のなかで書いた言葉達と抱いた想いは、消えることがないようしっかりとカタチに残した。誰にも見られないように、宝箱にいっぱいの夢と恋と憧れの気持ちを詰め込んで、夢がほんとうになるまで走りきろうと決めた。

 

『就職で東京へ行きたい』

そう周りに告げたときの空気の鋭さを、いまでもよく覚えている。

『絶対無理だよ』

『1人であんな怖い所、行っちゃダメよ』

『地元でのんびり働けばいいよ』

『なんで勉強してることと違う職種がやりたいの』

『なにも無理して東京まで行かなくても』

心配や引き留めの言葉を、それはあなたの抱く幻想だと打ち砕くような言葉を、わたしはすべて飲み込んだ。どうしてって、なんでって言われたって、どうしたって行きたいのだ。諦めかけた夢がまた胸の奥で宝石みたいに光った瞬間を、燻ってた炎がまた静かに燃え上がる瞬きを、わたしはわたしの目でちゃんと見たのだから。わたしはその光を、きちんと自分のものにしたかった。この場所でなら、"わたし"を無くさないまま自分なりの未来を重ねていける気がした。

 

なかまるくんが『わたし、定時で帰ります。』で"諏訪巧くん"として春を紡ぎ、夏のIGNITEツアーに向けてギアを入れていく。そのあいだにも季節は、切ない風と香りを連れてやってくる。寂しい春も、やるせなくて無常な初夏も、暑い夏の到来を謡う梅雨の季節も、なかまるくんはそのままだった。嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、泣きたいほどにつらいこと、やるせないこと。ありがとう、とおもうこと。たくさんの感情を抱えたまんまで、きみはそのままに、その瞬間を生きていた。どんなときのなかまるくんも、悲しいほどに綺麗だった。笑顔や勇気もひとを強くするけれど、切なさや悲しさも、時にひとを強くするのだと知った。

 

 

 

 

 

夏、わたしは東京にいた。

空にある陽は、いっそう高く高層ビル群を照らす。

 

 

わたしの戦いが、いま始まる。

 

『どんなに小さな一歩からでも自分自身を変えるアクションを起こすきっかけを見つけ、希望を持つことが出来れば、その人自身や社会全体が明るく、より良い楽しい方向へ舵を切ることが出来るのではないかと思っています。』

 

『ハンディを抱える人達だけではなく、若い人達もいろいろ考えているけれど伝える場がないだけではないのか、だからそのためのプラットフォームを作りたいです。』

 

 

選抜テストと面接を終えたわたしの胸は、誰が見てもわかるほどハッキリと鳴っている。いまこの世界でわたしひとりしかいないような感覚に苛まれた。結果を待つあいだ、自分以外にひとの気配もなく、時間をただ溶かしてゆくだけの空っぽな部屋のなか、まだ不明瞭な未来の輪郭をなぞる。名前のない時間を過ごすことがすこしだけ怖かった。

 

 

 

『待たせてごめんね…!来年4月から是非、一緒に未来を創って行けたらいいなと思います。』

 

 

 

握手のあとに手渡された内定通知書が、涙で霞んで見えなくなった。

 

 

わたしは、春から、東京へ行く。らしい。

 

 

内定を告げられ、ビルを出たお昼過ぎの東京は、夕陽が傾きかけていた。その日の夕陽は、いままでの人生のなかで、いちばん美しい夕陽だった。夢と現実の区別がつかなくて、思わずひとり公園で頬をつねった。

それからの日々は驚くほどに目まぐるしくて、けれどキラキラ輝いていた。

 

9月21日。"KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE"福岡公演。バクステ側でトロッコから約2mの距離で見たなかまるくんは、今までとは違う瞳を宿していた。Diamond Skyで赤い舌をちらりと覗かせたのも、甘い渇きで魅せた濡れた情念も、JETのかっこよさも、ハロハロの回転も、アブストラクトで世界を掌握したダンスも、渦巻くあぶない感情も、A MUSEUMの甘やかさも、We are KAT-TUNのたのしさも、雨哀夜藍の凛として艶やかなうつくしさも、アイノオカゲのキュートさと子どもっぽさも。ぜんぶぜんぶ輝いていた。ずっとずっと笑っていた。ずっとずっと、楽しそうだった。この世はすべてきみのもの。全身を燃やして、アイドルを生きていた。最後の最後、IGNITEのバスタオルを高く掲げステージをあとにしたなかまるくんに、わたしは未来の自分を重ねていた。わたしもそう遠くない未来、こんな大人になれるだろうか。

誰からも愛されて、努力を表で見せず、いつもにっこり笑って、自分らしく生きられるだろうか。どれだけ辛くたって苦しくったって、おいしいご飯を食べて、あったかいお風呂にゆっくり入って、たくさんたくさん眠って、すきなものをすきだと叫んで、自分が変わることも、変わらないことも大切に、その勇気だけ離さないで、だれかとたくさん話して、自分を昨日より愛して、だいすきでだいすきで愛しているひとに、愛していると伝える。すきだと伝える。それが出来ていれば、どんな日々だって100点だとおもえるように生きていきたい。

 

 

幸せなこと、生きていてよかったとおもえること、苦しかったこと、怖かったこと。たくさんあったけれど、いっそ忘れてしまいたいものも、強く抱き締めたいとおもう。なんとなく寂しい日に、なんとなく一緒にいたい、声を聴きたいと、なかまるくんを見る度におもう。毎日訪れる朝がこんなにも胸を焦がすのに、毎日訪れる夜にあんなに胸を時めかせるのに、きみの声を聴くだけで、笑う顔を見るだけで、想いは行く当てをなくして、それだけで無限のファンタジーになる。すき過ぎて、なきたくなる。きみを見つけた自分が、きみをすきになれた自分が、とっても誇らしい。いつまでもいつまでも、縮まることの無い距離の追いかけっこを、していたいのだ。愛おしさも苦しさも眩しさも、ぜんぶぜんぶ抱きしめさせて欲しい。

 

 

 

将来の夢は、きみに頼らなくても素敵な思い出を重ねていくことだ。うつくしく気高くキュートに笑うきみに負けないくらい、素敵な大人になることだ。

 

さまざまな色の渦まく雑踏の、ぐちゃぐちゃの絵の具のなかで。たくさんの色かたち、愛や多様性が揺蕩い、甘美な夢が揺れる東京の街で。

 

中丸雄一くん、わたしはどうしようもなく、きみがすきだ。

 

もう一度、繰り返すけれど。

 

こんなことを言ったらきみは怒るかもしれない。

 

 

きみに出会うために生まれてきたのかとおもわなくもないけれど、それは言わないでおいてる。

 

 

きみがどこか遠くへ離れてしまわないかと心配になってしまうから、だから。

 

 

きみの涙を見たときに、ちょっと幸せで安心する気持ちになるのだ。

 

 

もう心配することなんてひとつも要らないのに。

 

 

わたしはきみに出会えて幸せだ。

 

 

この気持ちは最後まで、内緒にしておこう。

 

 

刹那が永遠になる瞬間、わたしはきみに夢を見る。

 

寝ても醒めても、きみのことだけ。

 

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白い薔薇の蕾と取り留めのない手紙のこと -なかまるくん36回目の誕生日によせて-

"すき"という気持ちは、数式のようだとおもう。

夜空に光る星のように無数に存在する素数を探すように。

いつからか決められた公式で図形の面積を求めるように。

"何故"を辿ると必ず答えの出てくる、決まり切った気持ちのように感じることがある。

いろんな気持ちが頭のなかをぐるぐる廻って、朝も昼も夜も、何度も何度も考え抜いて。

ようやく"答え"に辿り着いたその先には、自分なりの"すき"の公式が出来ていたりする。誰にも解けない、自分と誰かだけの公式が。

 

 

 

 

 

 

"すき"の気持ちはむずかしい。

 

 

 

 

たったひとこと"すき!"と叫べば済むはずなのに、ちっとも済んではくれない"すき!"という感情を、因数分解でもしたみたいに、気付けば何処までも何処までも綴っている。ごはんを食べることも、寝ることも忘れて。かたちを掴めないなにかに浮かされたみたいに。甘い媚薬を飲んだかのように。"すき"は、ほんとうに厄介ものだ。悔しいほどに、何もかも棄てたくなる。そんなこと、いけないって分かっているけれど。存在が遠いものではなく、近くにあって、肌感覚で自分に語りかける。その肌触りを確かめるように焦がれるうち、いつしか自分だけのものになっているような心地よさに惹かれるのかもしれない。理解されるような欲望なんてこの世にはないし、すきの前では理性など、ただの飾りだ。

 

わたしがなかまるくんに向ける"すき"のそれは、長い長い手紙のようだとおもっている。この手紙がいつ終わりを迎えるかは、わたしには分からない。分かりたくもない。取り留めもなく溢れてくる"すき"の答えは未だ見つからないけれど。それでいい。それがいい。とんでもないひとをすきになってしまったなと、いまでも時たま考えて笑ってしまったりもする。7歳のときのわたしの審美眼、間違えてなかったよ。

わたしがひとつ歳を重ねて、身長が伸びて、季節の匂いが変わっても。なかまるくんとの距離は少し近づいて、ゆっくり影が伸びるくらいの速度で、遠くなってゆく。見ている景色は流れ星よりも絵の具を溶かした空よりも、空に透かすときらきら光る飴玉よりも鮮やかに、一瞬だけ強く強く瞬いて、またすぐピントが合わなくなって。"わたしとあなたの永遠"として固定することは出来なくなってしまう。わたしがあなたへ叫んだ"好き"は1秒後には過去になり、ゆっくり弧を描いて冷たい刹那へ消える。とてもさみしくて、いとしくて、大好きで、泣きたくなるほど心地よい。この感情に、なんと名前を付けよう。恋と呼ぶにはあまりに幼く脆く、愛と呼ぶには軽すぎる。

 

 

星の透き間を縫うように繊細で、ピンと空気が張り詰めて、この世の輝きをすべて宝箱に詰め込んだようなダンスがすきだ。

その長くて甘く艶やかな躰躯から奏でられる、風を切る音がすきだ。

心からの幸せの、たのしいの、ありがとうの、うれしいのしるしの、目尻に深く刻まれる皺がすきだ。

心から安心したときにけらけらと高く響く、悪戯っ子みたいな乾いた笑い声がすきだ。

どんなにPOPでキュートでアバンギャルドな衣装も、シンプルなスーツもスウェットも簡単に着こなして、手の内にしてしまうところがすきだ。

爽やかで好青年でかっこいいお兄さんの奥底に、チラリと見え隠れするけっこうやんちゃでシニカルな男の子の輪郭が、残像がすきだ。

気持ちがちょっと高ぶると、言葉の端々が乱暴になってしまうところがすきだ。

生きるうえでのルールが多すぎて、自分のなかの芯が確立されすぎて、ほんの少し、面倒くさいところがすきだ。

サッカーの話がだいすきなところがすきだ。

いつも理性の鎧を纏っているところがすきだ。

理性の鎧を、アイドルのお仕事では少し脱いでくれるところがすきだ。

自分自身の気持ちを、被った理性の鎧の中身を、頭の中で想い描く"これから"と"これまで"のすべてを、決しておおっぴらにしないところがすきだ。

仲の良い友達とのエピソードを、自慢げに話さないところがすきだ。

出逢った仲間を、ずっとずっと大切にするところがすきだ。

ファンの気持ちを、メンバーの気持ちを、すーっと見透かすように掬うところがすきだ。

言いたい言葉のその先を、想う気持ちのその先を、直ぐに汲み取って、ちゃんと伝えやすいようにパスを繋げるところがすきだ。

目に見えない優しさで、そっと背中を押すところがすきだ。

みんなの頼れるお兄ちゃんなところがすきだ。

どうしようもなく自分が苦しいとき、辛いとき、悔しいとき、少し伏し目がちになってしまうところが、気持ちを隠そうと、揺れてしまうところが、哀しくて、辛い。もう、頑張らなくていい。でも、それでも、"ほんとう"は見せないところがすきだ。

 

ほんとうにすきですきで、困ってしまう。

すきがからだと心を支配して、さみしささえ抱く。

なかまるくんのことが、なかまるくんを構成する要素のすべてがすきだ。

 

あなたが魅せるすべての幻を、眩いくらい刺すリアルを、心からいわいたい。

 

あなたに抱く尊敬も、恋心も、まっさらな"いとおしい"も。狂わされてしまいたいも、堕ちてゆきたいも、爽やかに薫る死の匂いも、或いは、ほんの少しのこわさだって。感じたぜんぶの大切な感情は、すべて秘密にしておきたい。余計なものはいらない。誰の言葉も欲しくない。なんにもいらない。ただゆっくり、確かめるように、なぞるように、噛み締めるように、この名前のない感情と向き合いたくなる。きみがすきだと叫び崩れ落ちて暮れてゆく心は果物みたいに熟れて、冷えていくほどに甘く、儚い。夜が作る幻みたいな日々のなかで、世界に溶けてゆく時間の静けさが唯一ひとをまともに見せるなら、夕日の時間がずっとずっと続いてほしい。きみの命も、永遠であってほしい。次の瞬きできみが消えてしまうかもしれないこわさを呑み込みながらそう願う。叶わないと分かっているけれど、あなたには永遠でいてほしいのだ。このしあわせの終わりなんて見たくない。こわくなるくらいの幸福を、からだとこころいっぱいに受け止めて欲しい。甘い夢だけ見ていて欲しい。KAT-TUNは永遠なのですから、と小さく笑ったあの日のきみが、このきもちに重なる。

 

 

 

なかまるくん、36歳のお誕生日、

おめでとうございます。

 

 

 

今日も明日も明後日も、その先もどうか。

 

 

きみと、きみの愛するものすべてが

きみと、きみの愛するものの未来が

いつだって、なんだって、

素晴らしくありますよう。

 

 

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甘い蜃気楼に残す愛の跡は -KAT-TUN『甘い渇き』が最高という話-

狂おしい劇薬を、甘美な毒を、あなたは飲んだことがあるでしょうか。甘い罠に沈んで、ただ過ぎていく時間の残酷さや隔たりなど棄てて、自身の心と躰をありのままの衝動に任せる。

そんな刹那と歪んだ愛を、欲望のままに紡ぐ。KAT-TUN10枚目のオリジナル・アルバム『IGNITE』に収録されている"甘い渇き"という楽曲。この曲、兎にも角にも中丸雄一さんの無双っぷりがいままでのどの作品群よりも飛び抜けて素晴らしいのです。これは全世界に胸を張って高らかに宣言できる。本日はその素晴らしさを想いのままにぶつけていこうとおもいます。

なお、8/9からスタートしている『KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE』の演出などについてはこのブログでは触れません。ご了承のうえ、お付き合いいただけますとありがたき幸せに存じます。しかし今ツアー、うえだくんがラップバトルでオタクとタイマン張っておりまして、各方面の界隈をはじめとする世間の皆様にうえだくんのギャップがガンガンに刺さりまくって、想像以上にうえだくんがバズっているのをご存知でしょうか。気になった方は #ウエダはマジで良い奴 #ラップバトル でTwitter検索お願いします!!!!!!!うえだくんはぜ〜〜〜んぜん怖くない!!!!!!可愛くてやさしいふわふわポメラニアンひよこちゃんとうさぎちゃんのミックスです!!!!!!!

 

渇望と衝動と熱を帯びる愛しさ

さて、お話が少し逸れてしまいましたが、甘い渇きの中丸雄一さんの素晴らしさを少しずつ紐解いてみようとおもいます。お手元に音源がある方、歌詞カードがある方は歌詞を噛み締めながら、IGNITE参戦済みの方は、演出を思い出しながら読んでみてね!

 

ひとまず、"甘い渇き"の歌詞はこちら。

 

KAT-TUN 甘い渇き 歌詞 - 歌ネット

 

今回も、前回の"Don't wait"ブログと同じく、なかまるくんパートを中心に抜粋して紹介します。とんでもない熱量になることが予想されますが、どうか温かい目でご覧ください。また、歌詞の中に出てくる英詞の英訳等はニュアンスです。

 

 

まずこの"甘い渇き"、イントロが不穏。

KAT-TUN、とにかく"不穏"が好きすぎる。

 

 

そしてここでひとつ、世の中の皆さまへお伝えします。中丸雄一という男の見た目のポップさ、爽やかさに油断してたら大怪我するからね!!!!準備はいい???????

 

 

"細い君の首筋に 赤い痕を残そう
僕だけの君でいて I need your love"

 

……………これ歌ってるのほんとに日曜朝のシューイチのお兄さんか??????????あの足が長すぎて長すぎて身体の線が細くて薄〜〜〜くてスーツ姿がめちゃくちゃ爽やかなあのシューイチの………?

とビックリされて思わず一時停止ボタンを押してしまった隠れ中丸担の方、軽く見積って5億人はいる。そのくらい出だしから殺人級のフレーズをなかまるくんに割り振られてる事実が、わたしはしばらく理解出来なくてボーッとしてた。

この楽曲がKAT-TUNの元で華を咲かせる前までは好きなだけ『なかまるくんは艶やかな男だから…なかまるくんに恋すること、焦がれて失恋することは女なら当然だから今よりもっと艶っぽい歌詞が来たって平気な顔して服従しちゃうからねっ!!!!』と強がっていたのだけど、KAT-TUNが全員30代半ばに突入しようとしている今年、とうとうなかまるくんは女の輪郭をなぞるひとになってしまった。

"細い君の首筋に 赤い痕を残そう"だなんてそんな衝動を、あんな人畜無害そうなお兄さんが歌うなんて普通じゃない。彼から香るのは朝日が光るような爽やかな香りではなく、深い夜をゆっくり縁どって満月もどきの完璧ではない月の光を瞳に宿す重たいムスクだ。

"僕だけの君でいて I need your love"  キリキリと音が鳴るくらいの激しさと熱を持つ独占欲を、心の裏側に蠢く気持ちを隠すような余裕を艶やかに纏って、幅のある声で歌われているのだから、頭のなかは甘い夢に浮かされてもう持たない。苦しそうでまだ少し軽さとあどけなさの残る声で愛を歌うあの頃の彼はこの楽曲にはいない。すべて見透かされているような気がするのだ。泣きながら"すき"と唇を動かせば、『………その先は?』と口角を上げ、すべて分かったような瞳でぐっと見つめられそうな、そんな気が。いっそのこと空っぽな身体だけを抱き締めて泣いていたいくらい。とにかくそのくらいすごい。

これはわたしがなかまるくんを語るときにいつも使う言葉達なのですが、彼は『遅効性の毒』『媚薬』『気づいたときには中毒に』『異常を普通に流動的に』のひとだとおもっていて。簡単に中毒になってしまうひとなのです。策士だから、一旦嵌ったらなかなかもとの世界へは帰れない。帰してくれない。シューイチやバラエティでの爽やかで面白い彼しか知らないひとが聴いたら天地が簡単にひっくり返ってしまう。なかまるくんの本来の魅力が鋭く光るフレーズ。

 

そして甘い毒の廻るサビへ。

 

ほら止まらない口付け 腰つきは正直に
君が僕を狂わせる
壊れるくらい感じて 悪い夢見させてよ
二人だけの秘密を 肌に刻もう

 

極限まで気持ちが高まり暴れる心と歪んだ愛を衝動に任せ、互いが互いへ熱を移す様を、"壊れるくらい感じて 悪い夢見させてよ"と笑う。けれどその歌い上げ方から滲むほんの少しの渇望に、歳を重ねて熟し始めた大人になっても変わらない"KAT-TUN"を感じる瞬間がある。"肌に刻もう"の伸ばし方、濃縮還元亀梨和也100%でもはや安心してしまう…………。今日もKAZUYAがKAZUYAでわたしは嬉しいよ……。

 

 

怒涛の2番。呼吸の仕方をも忘れるくらい走ってゆく愛が心地良い。

 

“LIPS”...Making such pretty lies
“HIPS”...Telling me the truth 言い訳探して

 

"Making such pretty lies"  "Telling me the truth" 『こんなに可愛い嘘ついて』『真実を教えてよ』"LIPS"と"HIPS"で華麗に韻を踏んでおきながら、彼女を支配下に置いているんですよ。聴いているのが苦しくなるくらい心の奥をぐちゃぐちゃに掻き回される。そしてなかまるくんの英語のパートだけをまとめた動画を作ってしまったくらいにわたしは紛れもないなかまるくんの英語の発音担なので、このフレーズを聴いてなかまるくんに心底惚れ直してしまった。ほんとうにほんとうに素敵なのです…。発音として完璧ではない、でも滑らかな音の滑り。最高すぎるのでいつか英詞にチャレンジして欲しい。出来ればゴリゴリのクラブミュージックか、トロピカルハウスで。

 

 

この微熱さえ苦しく 衝動は快感に
君は僕を悩ませる
目が眩むほど求めて 甘い罠溺れてよ
剥き出されたリアルを 感じて欲しい

このフレーズを聴いたわたし、『いまのわたしやないか!!!!!』と叫んでしまった。焦がれるくらい苦しいんだよな、そうだよな、そうなんだよ………。そして歌割りが完璧すぎるんですよ。"君が僕を悩ませる"とうたうかめなしくん………。女の子を悩ませるかめなしくん。かめなしくんはそこにただ佇むだけで、視線をひとたび触れさせるだけで、うつくしさでそこにいるひとを殺せるくらいの目力と魔力を持つひとだとおもっているけれど。彼のなかに住んでいる"女の子"がゆっくりと顔を覗かせる瞬間も多いのだけれど。女の子に悩まされ狂いそうなかめなしくんのこわいくらいのうつくしさ、わたしはほんとうにすきです。"剥き出されたリアルを" "感じて欲しい"と掛け合うなかまるくんとうえだくん。ロバ丸の声の溶け合いは枯れた野原に花を咲かせられるくらい綺麗なことはもう分かり切っていますがこれは心臓がひゅっっとなるよね………………。若さだけで走っていたらこんなフレーズはなかなか重く歌えないとおもうので、やはり年齢とともに加速する色気がふたりの良さを引き立てているのは間違いない。そしてこのパート、KAT-TUNとしてのパブリックイメージと、3人それぞれのパブリックイメージが割ときちんとハマってるんじゃないかとおもう。"KAT-TUNらしい"アクセルが全開で一曲を通して続くなかでも、ここは特に顕著な気がする。

 

 

一人彷徨う僕
欲望に呑まれて

 

常日頃から理性の鎧を纏うひとが、感情をちゃんとコントロールできるひとが、冷静に情念をうたうなんて、わたしはなんて世界に来てしまったんだろう、というきもちになる。彼を守る理性からいちばん遠い、煮え立つ情念を、ふつふつと湧き上がる欲を、彼は激しく想いのままにうたうのではなく、敢えてつめたく、鋭く、ぐっと堪えるように表現する。棘さえも厭わない。欲に呑まれたその声はすこし、哀しさと切なさと後悔を孕む。彼の目は光を宿さない。なにも、映さない。この楽曲で彼の立っている世界には、どんな景色が見えているんだろう。心のなかは、どうなっているんだろう。ずっとそのことだけを考えてしまう。こういうささくれだったつめたい感情をうたうのが、なかまるくんは飛び抜けてうまい。理性を着脱可能な彼の持つ業の真骨頂だとかんじてならないのです。

 

 

癒されぬこの渇きと 湧き上がる本能に
君の全てあずけてよ

 

らせんの中渦巻く感情と湧き上がる本能。視線が触れる度、振り切れてしまいそうな気持ちが、その前のパートより余裕なさげになってきたなかまるくんの歌声から溢れている気がする。君のすべてをちゃんと抱き留めるから、罪も罰も受け容れるから。誰にも秘密のまま、何処までも堕ちていきたい。そんな風に聴こえる。この曲の彼は、もう戻らない。もう戻れない。

 

 

そして最後の大サビ。

 

この微熱さえ苦しく 衝動は快感に
君は僕を悩ませる
目が眩むほど求めて 甘い罠溺れてよ
剥き出されたリアルを
僕と 共に 感じて欲しい

 

最後の最後の3連弾、"僕と 共に 感じて欲しい"が、この曲のすべて。聴き終えた頃には甘い罠に掛かって、わたしたちはほら、彼等の手のひらで踊る踊り子になるのです。

 

 

 

 

刹那が魅せる時間の走馬灯のなかで、月も溶けそうな夜には、蜃気楼に偽物の夢を見る。甘い夢になら、永遠に溺れていたいし、甘く優しい嘘になら、永遠に気付かぬフリをして、どこまでも堕ちていくのも、きっと悪くない。この曲は、心の片隅にあるそんなきもちに、火をつけてくれる楽曲。これからもKAT-TUNに死ぬまで狂わされるひとでありたいし、好きな男達に狂わされる人生、上等だよ!!!!と、おもう。

 

 

そんな毎分毎秒最高を更新し続けてくれるKAT-TUNの記念すべき通算10枚目となるオリジナルアルバム『IGNITE』が大絶賛発売中となっております。下にAmazonリンク貼っておきます。

昨年の『CAST』も歴史に名を残すレベルで大名盤だったのですが、今年もそれを上回る最高のアルバムが出来上がりました!!!(KAT-TUNのアルバムは基本ボジョレーヌーボー!)通常盤のボーナストラックには、中丸雄一さん作詞の『We are KAT-TUN』という楽曲が収録されておりまして、なんと!なんとですね!オタクが合法的に信仰対象のアイドルへ愛を叫べる素晴らしい作品になっております!!!!しかもその方法、ガチ恋口上なんですよ!!!!好き好き大好きやっぱ好き!!!!ガチ恋口上のコールがめちゃくちゃ楽しいので通常盤買って!!!!そして、通常盤のシリアルコードを特設サイトに登録するとWe are KAT-TUNの振付動画*1が観られるよ!作詞者のなかまるくんも大のお気に入り!気合を詰め込んで作った愛のかたまり、ぜひぜひチェックしてみてね!そしてそして、アルバムを聴いて歌い踊り建国した国を焼き尽くすKAT-TUNが観たい!とおもったそこのあなた!Twitterで#kattun_ticket求 を検索して、お近くの会場のチケットを手に入れるチャレンジをしてみて欲しい!よろしくお願いします!一度KAT-TUNを味わったら、忘れられない躰と心になっているはず!

 

あなたもこの夏だけは、理性の箍を壊してみませんか?

IGNITE (通常盤) (特典なし)

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*1:振付動画という名の可愛さとエロ腰の中丸先生、中丸先生からともだちのカズを守るヤンキーウエダ、出来杉ポンコツ風味優等生かめなしくんの3人がWe are KAT-TUNの授業をしている"ハイフン学園"にあなたも入学できるよ!

東京、それはさようならのうみのファンタジー。-『中丸君の楽しい時間3』を観て-

東京には、ファンタジーのフィルターがかかっている。たとえば、なんだか魔法的であるとか、眠らない街であるとか、夢がたくさん詰まっているとか、この街にいると寂しさなど消えてしまうとか、どこか繋がっていて霊性のある都市だとか、雑誌などでそのファンタジーを表現する言葉は星の数ほどあれど、わたしはこれを書いているいまも、じょうずな表現方法が見つからず、絶えず流線のように煌めき、拍動を続ける心臓のように点滅する東京のネオンライトを背に、空の上を飛んでいる。現在時刻は3/18 18:57。まるでシャンパングラスに注がれたひとくち分のシャンパンが身体に入り込み、急に視界が揺れ、淡い光のなかすきなひとに抱きとめられたその刹那、世界に煌めくシャンパンゴールドに永遠の約束を託すように、わたしはどうしようもなく、笑ってしまうほど、東京という街がすきである。

 


わたしがこんなにも東京に焦がれて永遠を見る理由。それは、わたしのだいすきなだいすきななかまるくんと同じ景色を瞳に映して、同じ空を見ていて、この街になかまるくんが生きている、という決して揺らぐことの、消えることの無い"ほんとうのはなし"を、3公演観劇させていただいた『中丸君の楽しい時間3』を通してこの目で確かに観たからだ。

 

 

 

 

 

 

もう二度と同じものは描けず、カタチには残せないのはわかっているから、このきもちを忘れないように、わたしはいま、この瞬間に感じているすべてを、ここに書き記そうとおもう。

 

 

 

 


春の気配が芽吹く東京で、わたしが観たなかまるくんは、3公演ともすべて、とても楽しそうで、きらきらとかがやいていた。"ひとり舞台をこの先もずっとライフワークにしたい"、"自身の名前の隣にこの舞台の名前を並べたとき、世界の誰もが『あー、あれね!楽しいよね、おもしろいよね!』と頷く、そんなものにしたい"みたいな気合を、信念を感じた。

「楽しい時間3」のコンセプトとして彼は『自分が楽しいとおもったもの、驚いたもの、普段と角度を変えて見てみると、面白いなとおもうもの、で構成してみた』とカーテンコールでもじもじしながらいつものように下を向いて話していた。(なお、正確には床を見ながら話すのではなく、床面に設置してある"鏡に映る自分自身"を見ながら話していた。自分のすがたを見てると安心するのかな、死ぬほどかわいくて保護欲100000倍になった 舞台がんばったゆっちくんにうまい棒とミルクレープあげたい…えらい、ほんとにえらいよきみは…)   そのカーテンコールの言葉を聞く度、3度ともものすごく泣きたくなってしまった。せかいでいちばんの、ありったけの愛を、尊敬を、拍手を、称賛を、楽しかったよ!という表情を、ずっとしあわせでいてね!というきもちを、日々ひとりで戦う彼に、たくさんたくさん花束に、シャワーにして身体中に、こころに、たくさん降らしてあげたいとおもった。わたしができることは、きっとそのくらいしかないからだ。わたし達が同じ時間を共にできる奇跡は、言葉を、表情を感じられる奇跡は、一筋の流れ星を見るより、時計が刻むゾロ目の瞬間を見るより、1億円の宝くじが当たるより、もっとずっと尊くて、街で一瞬すれ違うよりももっと濃密で、どうしようもなく抱きしめたくて、愛しくて、もっとずっと、大切なのだ。

舞台のコンセプトの言葉のあと、『舞台はいかがだったでしょうか』と反応を伺う場面があるのだが、わたしはいつも腕が折れそうなほど夢中で拍手をした。いまにも泣きそうな表情で。すると彼はいつも嬉しそうに、照れくさそうに、口角をあげて『ありがとうございます』と呟くのだ。(わたしにとって2公演目だった日は、いつまでもいつまでも拍手が鳴り止まず、それを止めようとしたなかまるくんが衣装のジャケットを半分脱いで拍手を止めさせようとするものだから、会場は歓声と熱狂の渦。更に拍手はヒートアップ、最終的にうれしくってめちゃくちゃめちゃくちゃ照れたなかまるくんがだいすきな『いいとも締め』で拍手を止める、というひと幕もあった。おもいっきり照れちゃってこのやろう~~~~!!!!おうちに連れ帰って抱きしめちゃうぞ♡♡♡)  この会場にいる誰もがそうであるように、みんななかまるくんのことがすきで、なかまるくんのことを信じ切っていて、彼もそれにちゃーーんと気づいていること。お客さんがブラッシュアップにすぐさま気付き、感嘆の声を上げること。この演者側と観劇する側、双方の心に、会場いっぱいに流れるあたたかな空気感を、わたしは宝箱に閉じ込めて持ち帰りたくなった。なかまるくんがずっとずっと飾らずに生きていられる理由は、きっとここにあるのかも、とさえおもった。

 

 

そして、今回の舞台のいちばんの目玉であろうブラホック外し、通称『B-1グランプリ』。それはわたしにとって、ただただすきが降り積もるだけの時間だった。3/16の夜公演で、これまで超えることの出来なかった60個のブラホックを外す、という大台に乗り、なかまるくんは新たな世界への鍵を手に入れることとなる。会場のあちこちから漏れ聞こえる『ヒェ…』『アァ…』といううめき声。そこでわたしはあらためて気づかされた。わたし達が受けた教育、それは、"中丸担、いざなかまるくんを目の前に劇薬的な事案が起ころうと起こらまいと、呼吸の仕方さえ難しく感じる、だったなあ…"と。

この日だけではなく入ったすべての公演で、ブラに手をかける、というよりも、ブラに目線を落とすだけで外れていたブラホック。会場のカウントダウンの数字が小さくなるにつれ会場の温度が10度くらいあがっていた。あの日、3/16の夜。歴史的瞬間をわたしはこの目で見た。

60の壁を破り新世界へ飛び出したなかまるくんの一部始終がこちら。

スタートの61個目のブラホックに手をかけたところで鳴るフィニッシュのゴング、からの喜びのガッツポーズ。会場はこの日いちばんの盛り上がりを見せ、割れんばかりの拍手で英雄を迎え、讃える。彼はヒーローインタビューでこう答えていた。『えー、個人的な目標である60の壁を超えました。見直す点も見つかりました。えー、これを改善すれば61、62、いや、63もいけると思います。ありがとうございました。』そう言い切って手を小さく振りながら去っていく英雄。ほんとにほんとにすきだとおもった。

会場のお客さんとなかまるくんが唯一直接繋がれる質問コーナー『ナカマルカラコミット』のあるお客さんに対する呼びかけ。これがわたしにとって最大の恋だった。

3/17昼公演の回。当たった15歳の女の子に、彼は、"26番ちゃん"とあだ名を付けたのだ。ただの席番号に"ちゃん"付しただけなのだけれど、わたしは目の前で観たとてつもなく美しいその光景を、永遠に忘れたくないとおもった。"26番ちゃん"と彼女のことを呼んだあの一瞬だけは、どんなに周りから歓声があがっても、甘やかな雰囲気に会場が包まれても、世界はなかまるくんと彼女のふたりぼっちのような、そんな気がした。通じあっている。繋がっている。きもちが互いに向いている、と。『どうしてそんなにかわいいんですか』と質問したあの15歳の女の子の声色から感じる尊敬と震える胸の高鳴り、緊張と勇気と、ほんのすこしだけ滲む初恋の薫りは紛れもなく、なかまるくんの持つ素敵な素敵な魔法だ。質問の時間のあいだ中、そっとそのひとだけを包むやさしくて甘い風。表現がうまく形容できなくてもどかしくて、『あーっと』『えーっと』『なんだっけな』と言葉を手繰り寄せるその様も、どうしたって素敵なのだ。困ってしまうくらいに。舞台を観終わったあの子のこころにも、そんなきもちが芽生えているのかな、とふとおもい、おもわず頬が緩んでしまった。

 

最後の最後のダンスシーン。宇宙服を着て、レーザーと光球を華麗にあやなしながら、まるでなにかをぶつけるように、重力が内に向きながらわたしのほんの5m先の通路で踊るなかまるくんを観たとき、わたしは身体から芯が抜け、視界が一気に揺れたのを感じた。いつか書いた『踊りで切る風も細く狭い躰に擦れる布も、すべて彼の一部になって、芸術にしてしまうところがすき』なそのきもちの質量が、またむくむくと膨れ上がって重さを増してゆくのが、ゆっくりとわかった。『ああいま、わたし、ひとのかたち、してないだろうな』ふわふわとした意識のなか、そう悟り、『中丸雄一』の深淵へと旅立った。

たったひとりで光球とともに、意識をどこか遠くへ向けながら小さなステージの上でただ舞うだけ。その顔は恍惚にも、陶酔にも似ていた。でもある瞬間に、『中丸雄一』の世界から光が消え、彼のなかの奥の奥に眠るどろりとしたものが見え隠れした気がした。でもそれは直ぐに、わたしの前から姿を消してしまった。それもすべて彼の手の内だとしたら。演出だったら。この楽しい時間すべて嘘だったら。そうおもっただけで、またひとつ、彼のことがすきになり、分からなくなった。感じれば感じるほど距離は近く、温度は高く、そして、またひとつ、遠ざかり、冷たさを持つようになっていた。

 

 

意識がはっきりとしたとき、胸のなかに残る『なにかを失った感覚』が心地よかった。

 

『現実と非現実。フィクションとノンフィクション。その境目が分からなくなって、なんだかふわふわした感覚になってくれれば』

 

カーテンコールで何度も何度も繰り返されたその言葉が、劇場を出てからも頭のなかにこびり付いて離れなかった。

 

 

なかまるくんの言葉のすべてを思い出しては噛み締めて、反芻しては飲み込んで、愛とやさしさと引力とたくさんの祝福に満ち満ちた90分の永遠の場面ひとつひとつを、わたしは宝箱にそっとしまって鍵をかけた。嬉しくてたのしくてだいすきで、ふわふわと地面が揺れているように見えて、じぶんの身体とこころがどこか離れてしまったような、そんな不思議な感覚を抱えながら歩く東京の街。じぶんが思い描いていたよりもっと、東京は素敵なところだと確信した。だって、だってそれは、なかまるくんが生きる街だからだ。なかまるくんがこの世に生まれて、物心ついて、青春を築いた街だから。だだのひとりの赤羽の男の子が、アイドルになると、決めてくれた街だから。KAT-TUNという居場所を、見つけてくれた街だから。誰かに恋した街だから。変わりゆく街の高いビルもいつまでも消えることの無いネオンも、それには到底勝てないのだ。

そんな素敵なこの街を、わたしは歩いている。同じ空を見て、同じ香りをおもって、同じ風を身体に受けている。『いつか』のときに恋焦がれ、きみがすきだ、のきもちを重ねたかもしれない景色を、時間を超えて見ている。『素敵だな』と感じたかもしれないものに、心動かされている。そんなちいさなことがとってもとってもうれしくて、わたしは何度か泣いた。この舞台で出逢ってくれたすべてのひとや、見知らぬすれ違うひとに、このことを伝えたくなった。大声で叫びたかった。わたしは彼がすきだ。中丸雄一というひとが、名前の通り雄でいちばんのひとが、とっても素敵な素敵なこのひとが、どうしたってすきなの。真昼の綺麗な青のなかで、たくさんの色かたち、こころや愛が集まる街の真ん中、誰にも気づかれないようにそっと泣いていた。わたしはそれを、秘密にしようとおもった。『あのね、あのね、わたしね、なかまるくんがね、だいすきなの。これはないしょの、あのねのおはなしなんだけど。なかまるくんがね、だいすきなのよ。』と。こころのなかに閉まったはずの宝箱を、さまざまな色の渦まく雑踏のなかに溶かして、流してしまった。永遠に取り出せないように。誰にも見られないように。ぐちゃぐちゃの絵の具のなかへ。甘美な夢は、もうここでおしまい。すべてさよならだ。そう言い聞かせて、わたしは空港へ足を踏み入れた。

 

 

現在の時刻、3/18 20:08。わたしはさようならのうみをおもっている。"すきだ"を溶かして流した遥か遠く、東京という街の、いまをおもっている。

カラスは夢の守り神なんだよ、というひとがいる。もしそれがほんとうなら、わたしはこう願う。

『なかまるくんを一生すきでいさせてほしい』

 

 

 

 

終わることの無いこの感情を、永遠に紡がれることの無いこの恋心を、ずっとずっと育てていたいとおもう。ばかだなあ、と笑われたっていい。現実を見なよ、と諭されたっていい。この声が枯れるまで、このファンタジーのフィルターが解けるまで、わたしは永遠になかまるくんに恋をしていられるのだ。骨抜きになってすきだと零して、しあわせを願って、わたし自身もぜったい絶対しあわせになって、おおきくなって、縮まることの無い距離の追いかけっこを、していたいのだ。愛おしさも苦しさも眩しさも、ぜんぶぜんぶ抱きしめさせて欲しい。

なかまるくん、わたしはあなたがこんなにもすきで、こまってしまうなあ。

またひとつ、すきが積もった。

月の綺麗な冬の夜だから、『何年たっても』の話をしよう

皆さまは、2008年6月4日に発売されたKAT-TUNの3枚目のオリジナルアルバム、KAT-TUN Ⅲ -QUEEN OF PIRATES-』をご存知でしょうか。このアルバムは、人呼んでKAT-TUNの歴史の中でも最高傑作と呼ばれている作品(コンサート然り)です。このQOPに関しまして、言いたいことはもうそれはそれは山のように、危うい位置にあるジェンガを引き抜くと雪崩てきてしまうかの如くたくさんあるのですが、本日ご紹介したいのは、その中の11曲目であります『何年たっても』という楽曲です。

 

結論から申し上げさせていただきます。

全世界の中丸担のオンナの皆さま、この楽曲を聴くにあたりまして、強靭な気持ちと心臓のご用意をお願い致します。わたしのような強火中西担の皆さま、以下同文です。

わたしはこの曲がシャッフルで流れてくる度に身体に力を込め、漏れ聞こえてしまう悶え声を必死に噛み殺して1曲耐えています。この曲はわたしにとって、連続してうねりながらやって来る爆モテリア恋の海原を泳ぎきる、耐久レースにほかならないのです。

 

当時の中西のビジュアル、こんな感じです。

f:id:harukt:20190122000029j:image

は、ハイカーストの最高峰〜〜〜!!!!!!!!

 

心と体の準備はよろしいでしょうか。わたしは今からこの楽曲について歌詞を引用しながら、解説させていただきます。わたしも決死の覚悟で、筆をとる次第です。

まず、『何年たっても』歌詞はこちら。

http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l00dbba.html

いま、めちゃくちゃ手に汗握っております。死ぬほど緊張している………………………。

心と体の準備はよろしいでしょうか。お手元に音源がある方は、再生ボタンに手をかけていただいて………。

では、ここがやばいよ『何年たっても』のコーナーを始めさせていただきます。

 

メインボーカル、中丸雄一

はい。死亡です、ありがとうございました。こんな曲と出逢えたわたしは幸せな人生だった………………。お父さん、お母さん、中丸雄一さんがメインボーカルを担当する曲と同じ世界線に存在する時代にわたしを産んでくれてありがとう。感謝しています。

閉店まで 電車もない 予定もない
一緒にいて 時の流れ 感じながら
楽しい夜 その後が 寂しすぎて
いつまでも こんな風に すごしたいね

行にしておよそ4行。Aメロ、ぜーんぶなかまるくん担当なんです。ほんと〜〜〜〜〜〜〜に耳が蕩けるくらい幸せ。もう溺れて死んでもいいです。この曲で死ねるなら本望。

ちょっと歌詞の内容見てくださいよ……!

死ぬほど可愛い!!!!!!!なんだこのめちゃくちゃめちゃくちゃ近いふたりは!!!!もう行くのか???行っちゃえよ!!!!もうちょっと距離詰めたいんだろ????頑張れよ!!!!可愛いなコノヤロー!!!!(ハンカチで口を押さえながら)

この…付き合う直前の直前、肩が触れるか触れないか、手を繋ぐか繋がないかみたいなもどかしい距離、ほんとにほんとにうきうきどきどきするというか…帰りたくない、帰りたくないよねえなかまるくん????もうちょっとここに居ようか!わたし?わたしならもうちょっと居るかな!!!

この頃のなかまるくんの声は、少しくぐもって低く、それでいて軽い、この頃のビジュアルであるチャラ丸くんが全面に溢れんばかりな最高潮のお声をされております。耳馴染みが良く、安定した低音が武器だった頃ではないかと。レコーディングのときに襟足長めのアーガイルチャラ丸くんがこの4行を録音した、その事実に5億払える。

 

第2のボーカル、赤西仁

『HAI……………………?今なんて言った………?』とお思いの方もいらっしゃると思います。もう一度繰り返します。この曲、なかまるくんに次ぐ第2のボーカル、赤西仁なんです。Bメロからこんにちは。あかにしくんです。

いや、Rap詞を書いているのは我らがJOKER先輩だし、(QOPはうるさい組のスペックの高さがバンバン溢れている曲が多すぎる)他のメンバーも歌割りがあるんですが、主に担当しているのはこのふたり。中西厨、無事に息絶えです。

土曜の夜はなぜか恋しい また月曜が待ち伏せてる
はにかんだ 未来はどこ?

Wow! Wow! High! High! High! High!
まだまだ歌うよ 今度いつ会える?
確かじゃないから もっと近づいて

Bメロ〜サビの流れなのですが、中西のオンパレードすぎて既に心が痛い。ギュンギュンギュンぐらい、痛い。

輝かしい土曜の夜の夢の裏側に待ち受けるのは、そう、現実。月曜日です。恋する乙女の皆さまなら、こんな経験1度や2度はあるはず!!!!死ぬほどリアルなこの歌詞を、死ぬほどリアルなのに現実離れしすぎてる生まれたときから爆モテ爆イケ、KAT-TUNのハイカースト男子2トップの赤西仁と中丸雄一が歌うわけです。あかにしくんの綺麗すぎるハモりが、さらにキュンとさせる。

でもな〜〜〜!!!

Wow! Wow! High! High! High! High!
まだまだ歌うよ 今度いつ会える?
確かじゃないから もっと近づいて

なサビの歌詞は、爆モテなふたりだからこそ軽〜く、うざくなくすんなり言葉にしてしまえるんだろうな………というn度目の叶わぬ恋ですね。

 

一気に距離が縮まるふたり

お〜〜〜っと!?????2番にしてこの曲のなかのふたりの距離が、一気にググッと縮まる予感がいたします………!!!いいぞ、頑張れ頑張れ!その調子だ〜〜〜っ!!!!

それじゃねって 別れたら 心さむい (That's Right)
もう少し 一緒にいよう 話したいよ
日が昇って 目にしみて 肩を寄せる
君の腕が 俺つかんで 引き寄せた

Hooooooooooo〜〜〜〜〜〜!!!!キタキタキタ!!!ふたりで付かず離れずの距離で歩いている間に、話をしている間に!!!日付超えたぞ!!!!!なんだこれあまりにもえっち!!!!えっちだよ!!!!まず、日が昇って目に染みて肩寄せて、なかまるくんの腕引き寄せる女の子なんて、あまりに勝ち組だよ!!!!!!

わたしはこの曲の主人公(男の子)は当たり前のようになかまるくんだと思って10年過ごして来たので、この曲の"君"が死ぬほど羨ましかった。物心ついたいまでも羨ましいです。雄でいちばんのひとの腕を引き寄せて許されるだなんて、前世でどんな徳を積んだんだ………。その運、わたしに分けて欲しい。0.001ミリでもいいから。

さあ、物語はここから最高of最高のクライマックスへ!!!!!いくよ〜〜〜〜〜〜!!!!

 

ふたり、つながる。

はい、もう待ちきれないから言っちゃうよ!!!このふたり、ちゃんと、恋します!!!!!Yeah〜〜〜!!!!(大歓喜)

明け方にはもう走り出す電車(トレイン) ギャラリーは増えてるのに
こんな道の ど真ん中で

ふたり キ・ス・し・た
じんじん熱いよ 潤んだ瞳で
初めて言えたよ 君に恋してる
みんなが見てるよ 関係ないんだよ
この瞬間(とき)忘れない 何年たっても

めちゃくちゃめちゃくちゃエモくないですか、この恋の一部始終。なんかね〜〜〜!!!!TOKYOだから成り立つ恋愛だなとしみじみ思うパートなんですよね………。一番列車はやいのに、もうあと少しで街の匂いも色も完全に切り替わって、理性が街に撒かれるようになって行くそのなかで、ひとも動き出してるなかで!道のど真ん中でキスするんですよ………。最高以外の何者でもないでしょう………。聞いて驚くなかれ、しかも『ふたり キ・ス・し・た』のパートを担当しているのは!!!!いらっしゃるのは!!!!!なんと!!!!!!なんと!!!!!!なんと!!!!!!あかにしくんです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!(街に響く歓喜のファンファーレ)

これは嘘でもオタクの妄想でもないです。事実です。しかも、ソロパートなんですよね………。もう勝ちすぎている。赤西仁、勝ってる………。

そこからのパート、ほんとに嬉しさで爆発してる姿がめちゃくちゃめちゃくちゃ綺麗に立ち上がってきて、こっちまで嬉しくて泣けてくる。良かった、初めて『君に恋してる』って言えて良かったよ〜〜〜!!!!!!!!!!!!みんなが見てるけど良いよな!!!!思う存分舞い上がって欲しい!!!!!すきな女の子とキス出来たら、君に恋してるって言えたら、そりゃ〜〜〜天下のなかまるくんもあかにしくんも舞い上がっちゃうよ!!!!いくら天下のおとこたちでも!!!!わかる!!!!!

 

ここでJOKER先輩のリリックスパイス投入

はい、ここでみんなだいすきJOKER先輩のRap詞のスパイス投入です。ヨッ!JOKER先輩〜〜〜!!!!!

いたずらな天使の kiss baby
これは運命の Mix baby
何年たったって君は lover 完全なんだって君は perfect
誰が見てても関係ない
俺が戸惑ってるのは想定内?
君の気持ちを感じた first kiss
何年たっても I remember

もうね〜〜〜!!!!!なんか安心してしまうんですよ、Rapのリリックが居てくれるだけで。Rapが無かったらきっとこの曲、ただの可愛いふたりの恋物語(爆イケ爆モテ無双中西ver)で終わってしまってたかもしれないくらい甘くて可愛いので………。なんか舞い上がってるなかまるくんの肩を思いっきり叩いて『良かったな!!!!でも浮かれすぎんなよ!!!』ってニカッと笑うJOKER先輩の顔が浮かぶなどするRapですね。怖そうに見えて実はめちゃくちゃいいやつJOKER先輩。

 

『僕らのはじまり』の回想、これからも、ずっと隣で。

さてさて、場面は変わって、ここはふたりが付き合って一年くらい経った世界でしょうか。なかまるくんが初めて『君に恋してる』と言えたあのときの気持ちを回想し、まだまだ近い距離のふたりを歌って、この曲は終了するのです。

どんなに新しい世界を見ても (見ても)
俺たちここにいたよ ここにいるよ

まだまだ歌うよ 今度いつ会える?
確かじゃないから もっと近づいて
じんじん熱いよ 潤んだ瞳で
初めて言えたよ 君に恋してる
みんなが見てるよ 関係ないんだよ
この瞬間(とき)忘れない 何年たっても

ここの中西の掛け合いからのなかまるくんソロパートの繋ぎがわたしほんと〜〜〜!!!にすきなんですよ………。最後に爆弾しれっと落としてくるのが正しく爆イケ爆モテの覇王………………。

『どんなに新しい世界を見ても (見ても)
俺たちここにいたよ ここにいるよ』 

ですよ………。ありがとう、ほんとうにありがとうございます……。ここにいたよ、と過去形を使ってちょっと不安にさせておきながら最後はきちんと、ここにいるよ、と隣で微笑んでることをわたし達に伝えてくれる幸せ。ほんとに……………良かった………………。ふたりが幸せなまんまで、綺麗にキュンキュンさせながら曲が終わる幸せ、QOPの中ではなかなかに珍しいのでは無いかと思います。それまでのKAT-TUNの曲の方向性の中では、なかなかに甘い、それも綺麗に甘い曲。6人時代ではほんとに珍しいので、ずっとずっと語りたくなってしまいます。

 

もうこの曲を完全なかたちで歌ってくれることは難しいのかもしれませんが、なかまるくんが言った『6人で笑って話せる10年後』が有るのなら、不可能ではないなとこの想いを秘めつつ、また最強最高の男たちに一生恋していようと思います。それでは、また。

 

おまけ

ちなみにこの『何年たっても』、QOPのコンサートのセトリには入っていたけれど、あかにしくんが(・゚ρ゚)じんじん、っておれのなまえはいってるからうたうのはずかしい!やだ! って言ったことで残念ながらセトリ落ちしました。恥ずかしがるあかにしくんかわいい!プライスレス!!!

Who are You?〜素知らぬ顔したキュートな殺人犯、中丸雄一さんがつくる『楽しい時間』ポスター考察〜

貴方はPOPな殺人現場を見たことがあるでしょうか。

POPでトリッキーでシニカルでシュールでキュートでグロテスク、立ち込める死の匂いを打ち消すように、眩い青が光る殺人現場。ドラマや小説や映画の中の話ではありません。

これはある1人のアイドルの、何人たりとも、誰にも掴むことの出来ない、彼の頭の中のお話。

 

2019年2月19日の大阪サンケイホールブリーゼを皮切りに、中丸雄一くんのソロアクトライブ『中丸君の楽しい時間3』が1年半ぶり、23日間延べ全35公演で幕を開けます。

12/28はそのメインビジュアルとなるポスター画像の解禁日だったのですが、わたしのなかのサブカルチャー少女が黙ってないビジュアルで涙が止まらなかったので、彼の海溝のように深い思考を考察したく、急いで筆を取った次第です。のべつまくなしにばーーっと書きます、ご了承ください。

 


考察の前に、とりあえずこれを見て欲しい。

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Concert・Stage(KAT-TUN) | Johnny's net

(>>ポスター画像はコチラ をクリックしてください) 

 

こ~~~れはやばい。ダリとマグリット好きのわたし、滾りすぎて身体の芯が燃える。

何故、中丸雄一さんはいつもわたし達の枠を超えた考えを提示してくれるのか。彼が誰よりも分かっているはずの中丸雄一という『自分』を、ほんとうはすべて忘れてしまっているのかもしれない、そんな錯覚。流石はメタの最高峰大天才中丸雄一さん…。何度観ても新たな感動と気付きを与えてくれるポスター。ほんとにわたし達はなかまるくんの掌の上で転がされてるんだなと改めて実感させられ、また堕ちていくのだ………………………。Marionation………。

前置きが死ぬほど長くなってしまいましたごめんなさい。

それでは楽しい時間ポスター考察、始まるよ〜〜〜!!!!

 

自分自身の死体を抱き上げこちらの様子を伺っている

ポスター画像をご覧になられた皆様ならもうお気づきでしょうがこのポスター、白いシャツを着た「中丸雄一」が既に息絶え死んでいる『中丸雄一』自身を抱き上げ、こちらの様子を伺っています。

"死んでいる"ほうの青いパジャマを着た『中丸雄一』は、首が後ろに倒れ、真っ直ぐに伸びている足が裸足であること、手の指が開いていることから、息絶えてから時間が経っている=死後硬直している状態だと思われます。そしてこの死体には影が付いているので、これは嘘(虚像)では無く、この死体が実際に存在している事の証明となります。

その死体を抱き上げ、こちらの様子を伺う白いシャツのもうひとりの「中丸雄一」の瞳には、光が宿っていないように見えます。"彼"に魂は宿っているのでしょうか。一見、白いシャツを着たほうが"生きて"おり、青いパジャマを着て瞳を閉じているほうが"死んで"いるとみなしますが、果たしてそれは真実なのか。わたし達がいま見ているこの光景は幻か現実か。そんな哲学的な問ですら持ってしまう、2人の『中丸雄一』。我が我を殺す倫理と秩序が崩れた世界の中で、猟奇的でくらくらと目眩がするほど刺激的な景色が、『楽しい時間』では繰り広げられるのかもしれない。そんな期待を持ちながらこのポスターを眺めています。

 

 

眩いくらいに記憶に残る"青色"

わたしはこのポスターを初見で見たとき、青色がとても効果的に使われているな、という感覚を持ちました。そこで、iphoneの明るさを最大にし、10秒間このポスターを瞬きせずに見つめたあと目を閉じ、青が瞳を閉じても残像として焼き付くのか実験してみました。その結果、ポスターの青色はしっかりとわたしの瞼に残像として焼き付き、浴室のタイルの線までもくっきりと浮かび上がってきたのです。

しかもこの青、"死"の中丸雄一が着ているパジャマのストライプ柄や2人の中丸雄一の影、シャワーの影などが綺麗に映えるほど綺麗に輝いており、ピカピカに磨かれている印象を受けます。この青の名前は『露草色』と言い、鮮やかな青を表しているようです。

『露草色』について、すこし調べてみました。

露草色(つゆくさいろ)とは、早朝に咲く露草 つゆくさの花にちなんだ明るい薄青色のことです。露草はツユクサ科の一年草で、日本各地の路傍や小川のほとりに群生しています。花や葉の汁を布に摺りつけて染めたことから、古名を『着き草』と呼ばれ、『月草』『鴨頭草』とも書かれました。万葉の時代には摺染(すりぞめ)に。また簡単に脱色できる特性から、現在でも友禅や紋染の下絵作業に用いられています。ちなみに、色が落ちやすい特性から、露草は「うつろう」「消える」などに掛かる枕詞 (まくらことば)となりました。

平安時代の襲の色目としては、「表・縹、裏・薄縹」で秋に着用された色目です。

"『うつろう』『消える』などにかかる枕詞となりました。"

なんだかとても、『楽しい時間』の作品を取り巻く世界観のすべて、彼が創り出す夢のすべてのことを語っているように見えて来て、鳥肌が立ちました。いくつも細かく張り巡らされ隠された伏線がこの作品の大きな魅力でもありますが、作品の鍵をひとつずつ『楽しい時間』のある世界に落として焦らすこの時間さえ、彼はニヤリと笑いながら楽しんで、わたし達の手の届かない高いところから深みに嵌る様子を見守り、気づいたときには私はもう彼の頭の中に既に迷い込んでいるのかも、とハッとしました。

また、調べてゆくうち、青と死の結び付きが強いことを示す文献もありました。

他の民族では、藍で青く染めることが行われ、青ないし緑は神秘さや異世界の色を表しもした。中東やエジプトでは魔除けの色であり、また死者を守る葬儀や死と結びついた色でもあった。

バビロンのイシュタル門は青い彩釉煉瓦で彩られ、インドのカーリダーサはシヴァ神の肌の色を青と表した。『旧約聖書』では翻訳による色彩用語の変遷が大きいものの、神の足元もしくは玉座には青いサファイアがあった。

この事実を知りながら、彼がこの青で緻密に世界を描いていようとしているのなら、わたしはほんとうに彼に頭が上がりません。もう、幕開けのその瞬間から泣いてしまう。

 

『何かが確実におかしい』"狙った"違和感

今回の『楽しい時間』のポスターは、誰もが一目見ただけで、『あれ?これ、何かが確実におかしいな』と人々に思わせる"狙った"違和感があると、わたしは思います。

  1. 浴槽内に無数に蠢くカニ達(カニバリズム=食人的風習の要素あり?)
  2. 何故か浮かんでいるシャワー(繋がっていない)
  3. 定かではない『生』と『死』とそれに伴う背中を走るゾクッとする『嫌悪感』

これは、わたしが死ぬほど大好きで人格形成に強く影響を受けた画家、『ルネ・マグリット』に通ずるものが。なかまるくん、きっとマグリット好きだろうなあ…と今回めちゃくちゃめちゃくちゃ強く思ったので、一度頭の中をガッツリ覗かせて頂きたい。(動機が不純)

ルネ・マグリット』、名前はあまり聞いた事なくとも、作品は誰もが一度は見た事があるはず。

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ほらほらこういうの!美術の教科書とかで見たことありませんか?2枚目に掲載したのは『恋人たち』という作品で、わたしがマグリットの作品の中で、いちばん好きなもの。マグリット展で販売されてた『恋人たち』のグッズ、死ぬほど欲しかったな……。

マグリットはその世界観ゆえにシュルレアリスムの巨匠と呼ばれているのですが、『自分らしさ』とか『個性』からいちばん遠い存在だとおもいます。とても冷静な感覚の持ち主なのです。

そもそもシュルレアリスムとは?と疑問に思われる方も多いと思いますので、軽く説明させてください。

シュルレアリスムとは

芸術の形態、主張の一つ。絵画においては、無意識の世界を表現するもの、ありえない組み合わせで不条理な世界を表現するものなどを主にさす。日本語では"超現実主義"と呼ばれる。

わたし達は日常的によく『シュールな世界』という表現をしていますが、彼の絵はまさにそのど真ん中です。中丸担には100000000%刺さると思う。わたしが保証します。

既成概念をすべてぶっ壊し、心の奥底にしまっておいた感情がいっぺんに溢れてしまうような、思わず『これはなんだろう?』『どんな意味なのだろう?』『このふたりはだれなんだろう?』そう問いかけたくなる作品が、マグリットには非常に多いです。その点において、なかまるくんの『楽しい時間』に通ずる点が非常に多くあると、わたしは思っています。

中丸雄一さんはまさに、現代に降りたマグリットだと、わたしは声を大にして皆様にお伝えしたいのです。

 

『楽しい時間』の材料って何だろう?

見るものに奇妙な不思議さと困惑を与え、謎の渦に人々を引き込む。そこにあるのは不思議な美と、静かな驚異、ほんの少し辛口なスパイスと、とびきりキュートでPOPなエッセンス。

これが『楽しい時間』シリーズの材料であると、わたしは思っています。3作目となる今回は、いつもの様に飄々と素知らぬ顔でわたし達を引っ掻き回す殺人犯となるであろう中丸雄一さん。

もっともっと彼のことを、今作ですきになりたい。

そしてわたしはこの作品の幕が降りたとき、こう口にしてしまうと確信しています。

 

Who are You?(貴方は誰なの?)